【音声配信】「これからの専門家の話をしよう~いま考えたい『専門性』との付き合い方」Part7(外伝1)▽バイトで培った小さな専門性、料理と専門家、専門家とSNS▽2022年4月24日【文化系トークラジオLife】

文化系トークラジオ Life ニュース版

↑塚越健司さん 撮影:ササキミチヨ      
 
出演:鈴木謙介(charlie)、速水健朗、永田夏来、倉本さおり、塚越健司、山本ぽてと、斎藤哲也       

◯バイトで培った小さな専門性
・小さな専門性ですが、大学生時代の工場アルバイトで培った「段ボールをきれいにつぶす技」が、eコマース時代に役立っているなと日々感じています。週に一個は必ず届くダンボールをきれいに手早くつぶせることで、ストレスなくゴミ捨てもできているんです。(メール・ポティロン男爵さん)
→ちょっとだけ引越しのバイトをしたのが、合格通知を発送するときに役立っている「鈴木先生、紐で括るのうまいですねえ!」(charlie)
→マクドナルドのアルバイトで、重い荷物を持つときに腰が壊れない持ち方を教えてもらったのがいまでもありがたい(塚越)

◯料理の専門性
・自分が専門的な知識や見方を参考にするのは料理です。YouTubeやSNSがメインの現代でもたまに料理本がベストセラーになることを考えると野菜ソムリエはじめとして、料理の専門家というのは廃れることはなくて知識を借りることが多いのかなと思います。フグやキノコなんて最たる例です。(メール・にしふるすみおさん)
→料理研究家はプロ過ぎたらダメ。家庭の主婦の料理。ある種のアマチュアリズム(速水)

・調理師はプロフェッショナル。職業として料理人ではなくても、タレントさんなどがエキスパートになったりする。和食。洋食、スイーツ、最近ではフードテックなどいろんなスペシャリティがいる(charlie)

・テクノロジーが開かれていくことによって素人でも何でもできるようになると、専門家の専門知識が必要ないじゃん(速水)

・いま一番気になるのは餃子専門店。無人店舗販売(永田)
→専門店なのに商品がドーンとあって人はいない。専門性が突き進みすぎるとテックになっていくのがおもしろい(永田)

・カレーのテイクアウト専門店に行ってみた。電子マネーのみ。カレー以外のものが削ぎ落とされていく(倉本)

・そういう話を100年ちょっと前にマックス・ウェーバーという社会学者がしていてな。「人間すら機械に合わせていくほうが合理的になるから人類の未来は暗いよね」(charlie)
→「行き着くところまで行き着いたのがマクドナルドだ」と主張したのがアメリカの社会学者ジョージ・リッツァ『マクドナルド化する社会』(charlie)

・究極は固形の四角いキューブだけを食べていれば良くなるはずだけど、そっちにはいかない。どれだけ専門店化しても、餃子は餃子、カレーはカレー(charlie)

・素人がプロのレシピを体現することで、プロの凄さを体感する料理番組(倉本)
→専門スキルは移転可能。職人技と違って、教えられたらできるのが重要(charlie)

◯専門家とSNS
・料理はうまくいっても、SNS上の議論はうまくいかない。批評家的な振る舞い(塚越)
→共感の価値が上がっている。インフルエンサーは評論家のカウンター。その後、共感だけではダメになってきたときに、批評家的な態度の逆の概念はネットの中で変わってきている(速水)
→発信者が出したものを、批評で違う見方を提示する解釈が嫌われる(速水)

・私が専門的な知識を求めるときは、引っ越しなど、人生で数は少ないが経験する可能性が高い時です。その知識を活かすときは少ないですが、知識を頭の片隅に入れておけば、それを活かす機会で確実に活かす事が出来て有利に事を進めることが出来ると思います。ただ、個人的にTwitterなどで自己啓発や心理学の事などで知識をひけらかしている様な人は、自分の知識を見せ付けてマウントを取りたいように思ってしまうので、そういう人にはあまり信頼が置けないと感じます。(メール・ごーよんさん)

→昔は物知り博士みたいなキャラクターが尊敬された。いまはマウンティングに思われる(速水)
→発信の仕方と場(charlie)

text by ササキミチヨ  
 

ツイート
LINEで送る
シェア
ブクマ