最終回! 宇多丸さん&宇内梨沙さんの二人でゲームの面白エピソード傑作選を振り返る

プレイステーション presents ライムスター宇多丸とマイゲーム・マイライフ

PlayStation®初の公式ラジオ番組として、2017年4月からレギュラー放送しているプレイステーション presents『ライムスター宇多丸とマイゲーム・マイライフ』(毎週木曜日 夜9時~)。

寝食を忘れてゲームにのめり込むほどのゲーム好きで知られるライムスターの宇多丸と、ゲームをこよなく愛する著名人をゲストにお招きし、「人生におけるゲームとの出会い」や「あのゲームとの思い出」「今オススメのゲーム」など、ゲームについて楽しく熱く語り合うトーク番組です。

第260回:宇多丸&宇内梨沙

■思い出深いトークの数々


「マイゲーム・マイライフ」、260回目を迎える今回ついに、最終回となりました。これで最後かぁ……。しみじみしてしまいますね。
今回は、宇多丸さんとTBSアナウンサーの宇内梨沙さんで、これまでの放送を振り返っていく形となります。梨ー沙るさんはこの番組ではナレーションを担当しておりました。

今回は、リスナーの皆さんから届いた「あの場面をもう一度聞きたい!」過去の名場面を取り上げていきます。

まずは加藤夏希さんの回。番組の初期に出て下さったゲストさんでした。

RN: 佐藤ろまんさん
私の思い出深いゲストは、加藤夏希さんです。『首都高バトル』というゲームの攻略法を知りたいがために、そのゲームメーカーのイメージガールのオーディションを受け、それが芸能界入りのきっかけになったとのこと。多種多様な芸能界入りのきっかけを聞いてきましたが、そんなの初めてで、笑ってしまいました。

※どんな会話だったかの詳細もわかる、加藤夏希さんゲスト回のアーカイブもあわせてどうぞ!

宇多丸「(改めて聞いてみて)かわいいよね。首都高バトルお兄ちゃんに勝ちたいからって」

梨ー沙る「勝ちたいからってねえ。面白いエピソード」

宇多丸「こう、ゲームが好きであること自体がね、ある種キャリアの転機というか、そういうのになっていくとおっしゃる方、結構いましたよね」

続いては、星野ルネさんの回。星野さんにしか出せない強烈なエピソードが今でも印象に残っています。

RN: キャロ子さん
この番組で印象に残っているゲストは、漫画家の星野ルネさんです。カメルーンの村にゲームボーイを持ち込んだ所、村の中では存在し得なかった未来の機械を、村人たちが取り合いになった挙げ句の果てに盗難事件にまで発展し、村の倫理観をガラリと変えてしまったエピソードは、今でもたまにラジオクラウドで聴き返すくらい、自分の中では大好きな話です。

※どんな会話だったかの詳細もわかる、星野ルネさんゲスト回のアーカイブもあわせてどうぞ!


宇多丸「(改めて聞いてみて)やーばい! ちょっとやばいよね、この話はね。ロードオブザリングの指輪じゃないか、とか」

梨ー沙る「まさにそうですね」

宇多丸「それもそうだし、たとえとしてはあまり適切じゃないけど、ブッシュマンっていう日本でも大ヒットした映画があって、未開の村に、コーラの瓶なんだけどそれは、瓶が一個きただけで取り合いになっちゃって。こんなものがあるからいけないんだ、とコーラの瓶を捨てに行く、という」

梨ー沙る「指輪物語だ……」

宇多丸「リアルに映画の話みたいなんだよね。文明が入ってきたせいで、こんななっちゃうっていうのはさ」

このエピソード、私も大好きでした。私はこれ、MOTHER3を連想するんですよね。MOTHER3も、未開拓の小さな村に、ある日突然「ハコ」が持ち込まれるというくだりがあります。助け合ってつつましやかに暮らしていた村人たちは、その「ハコ」に四六時中夢中になり、村での生活がどんどん壊れていくのです。「ハコ」はおそらく我々の生活でいうテレビやパソコンなのですが、こうしてゲームのストーリーとして体感すると、なかなかに恐ろしい感覚でした。これだけ様々な映画やゲーム作品を想起されるくらい、星野ルネさんの体験は稀有なものだったということでしょう。

そして続きましてはこちら。

RN: yk(わいけー)さん
「ゲームは最短でエンディングを見たい主義のRAM RIDERさん。エロゲーすらも最短で行きます!」
……こんなキャッチーな放送後記のタイトルあります??
RAM RIDERさんゲスト回は、私自身のゲーム観をガラリと変えてくれたため、いまでも強く印象に残っています。RAM RIDERさんがこの回でおっしゃっていた「ゲームで主人公の追体験をしたい」「ゲーム作者が何を語りたかったか『対話』をしたい」が響きました。なんて、人へのリスペクトにあふれているんだ! そういう物の見方ができるのカッコイイ!って思ったんです。

※どんな会話だったかの詳細もわかる、RAM RIDERさんゲスト回のアーカイブもあわせてどうぞ!

宇多丸「(RAM RIDERさん)はエンディング絶対見る派。ちなみに宇内さんはどうですか?」


梨ー沙る「私もこれめちゃくちゃ共感します。クリアが一番大事。サブクエとかもあんまりやらず、わりとストレートにやるタイプですね。私はエンディング重視じゃなくて、ストーリー重視派ですけど。あくまでストーリーを浴びたい」

宇多丸「でもやっぱりその、作者が作品を通じて伝えたいことを、味わいたいってことですよね。僕も、最近は改めました。だいぶ改めました。躊躇なくムービーを飛ばしたりするのを……」

梨ー沙る「あはは! ありましたね!(笑)でもまったくその話しなくなりましたもんね、宇多丸さん」

宇多丸「ホライゾンも、ちゃんとムービーを見た上で。やっぱりそのほうがね。ゲームの中により入れるなと思ったので。一時期は、俺ゲームやりにきてるので、人の話聞きに来たんじゃないんで、みたいな(笑)」

RAM RIDERさんは、この番組の作り手としても関わってくださっていました。

宇多丸「ということで改めて言います。RAM RIDERさんはこの番組の二つのテーマソングを作っていただきました。あと、番組の関連のお世話になった方で言いますと、ゲストとしても二回ご登場いただきました、漫画家の山本さほさん。もともと私が山本さんのファンで、ゲームの連載もされてますし、お願いしたところご快諾いただき、番組のイメージイラスト。あれいいですよね~。惜しまれるなぁ、あれ」

梨ー沙る「めちゃくちゃかわいいですもん。宇多丸さんの猫背っぷりとか」

宇多丸「僕ね、でもね、床派ではないんですよ。あれは、床に座って描く人は、オールドゲーマーですよね。床時代。素晴らしいイラストを描いてくださいました。山本さほさんありがとうございます。そして、これ忘れちゃいけない、放送後記。毎回番組のホームページに載ってるんですけど、コラムニストの朝井麻由美さんに書いていただいていて。こーれがね、朝井さん、文章面白いから、もともとゲストの話が面白い上に、朝井さんのちょっとした批評、『朝井さんはこう思う』みたいなのが入っていて、単純に読み物としてめちゃくちゃ面白いんですよ。あと、僕への当たりがきついっていう(笑)。あんな面白い放送後記もなかなかないんじゃないかなと思うので、ぜひちょっと皆さん、今からでも読める分いっぱいあるんで、これ読むだけでも面白いと思います。コラムニスト朝井麻由美さん、本当に大変な回数やりましたけど、大変お世話になりました。ありがとうございました! この場を借りて皆さんにお礼を申し上げます」

そう言っていただけてとても嬉しいです! 毎回いろいろと自由に書かせていただきありがとうございました。この番組、作り手側も全員ゲーム好きで固めていたんですよね。番組はこれで終わりますが、アーカイブはきっと残り続けますので、過去放送も放送後記も、引き続き楽しんで頂けましたら幸いです。
それではみなさん、これからも素晴らしいゲームライフを。

 

■今回のピックアップ・フレーズ

宇多丸「またの機会もね、あるはずだと信じてやっていきたいと思います。それではまたどこかで、コントローラーと一緒にお会いしましょう! お相手は」

梨ー沙る「宇内梨沙と」

宇多丸「ライムスター宇多丸でした!」
 

文/朝井麻由美(ライター、コラムニスト)

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