あのヒット曲に、許可局が影響!?

東京ポッド許可局
マキタスポーツ、プチ鹿島、サンキュータツオの「東京ポッド許可局」。2022年3月12日の放送は、珍しく、ゲストをお迎えしました!

タツオ:これまでですね、高見沢俊彦さんとか俳優の手塚とおるさん、あと、マギーさんね。ジョビジョバの。映画監督の西川美和さん、あと、モスバーガーの会長も来ていただきました。

鹿島 :スポンサーになってくれるのかなと思ったら…。

タツオ:あと、剣道の梅ケ谷翔(うめがたに かける)選手。

マキタ:やったね~。梅ケ谷!うめがや、つまり、うめがたに。

鹿島 :そうです。剣道番組でしたから。

タツオ:統一感のない、いろんな方をお招きしてまいりました。今回はですね、「こんな人が実は局員だった!」ということで、びっくりしてお招きいたしました。鹿島さん、『うっせぇわ』っていう曲、知ってますかね?

鹿島 :あ~!知ってます、知ってます!

マキタ:本当?二階のトシちゃんじゃないよ?

タツオ:「うるせぇ~」

鹿島 :じゃあ、ちゃんと言っておきますか。僕、新聞の社説を読むのが好きなんですけどね。特に成人の日に説教たれる社説が大好きなんですが、今年いい取れ高がありましたよ。信濃毎日新聞が成人の日に冒頭から「“うっせぇ、うっせぇ、うっせぇわ”このフレーズが向けられると思うのは、そんな先行きしか語れない大人の後ろめたさだろうか」

マキタ:(笑)堅いな!カッチカチだよ!

タツオ:マキタさんは、もちろんご存じですよね?

マキタ:もちろんですよ。最高ですよ、『うっせぇわ』。

タツオ:2021年を代表する曲『うっせぇわ』。流行語大賞にも入りましたけれども。ゲストは、こちらを作詞作曲した、ボカロPでシンガーソングライターのsyudou局員です!はじめまして!

syudou:はじめまして!syudouと言います。めちゃめちゃ光栄です。

鹿島 :マジで来てくれた!

タツオ:若いんだよ。

マキタ・鹿島:若い!

syudou:26歳ですね。95年生まれなので。

3人 :95年!

鹿島 :ついこの間、イチローが出てきた年だよね。

マキタ:“がんばろうKOBE”、激動の時代ですよ。

タツオ:『新世紀エヴァンゲリオン』ですよ。

鹿島 :社会的にもいろいろ事件がありましてね。

 

syudou:嬉しいです。ずっとこのラジオは、音楽やるとかやらないとか以前に聴いていたものだったので。

鹿島 :許可局をですか?

タツオ:いつ頃から?

syudou:高校3年生くらいですかね。ちょうどTBSラジオに移るくらいの時期でした。Podcast時代ももちろん聴いていたんですけども。そこからTBSラジオになって。

 

鹿島 :「うっせぇわ」、うちの7歳の娘が大好きですもん。今日だって「来たい!来たい!」って言うんです。

syudou:本当ですか!?

鹿島 :だから、「自分の力で勝ち取れ」っていうふうに。

タツオ:(笑)

マキタ:うちの次女だって、リコーダーで「♪ピッピーピッピー」ってやってたからね。

タツオ:やっぱり流行語大賞に入るってそういうことだよね。

syudou:嬉しいですね。

 

タツオ:ちなみに鹿島さん、「ボカロP」という言葉は知ってますかね?

鹿島 :あの、千葉ロッテですよね?

タツオ:(笑)ボカロピーっていう助っ人外国人じゃ…

鹿島 :風が強い日によく打つんですよね。その代わり落球もしたりしてね。守備の時にね。

マキタ:すぐ帰っちゃうやつだよね。

タツオ:オリオンズ時代じゃないんですね。千葉ロッテなのね。

鹿島 :「ロッカーが汚い」って言って。

マキタ:それはボカロピーだ。

syudou:外国人助っ人の。

鹿島 :違い・・・ますか?

タツオ:違います。ボーカロイドのプロデューサーのことなんですけども。『うっせぇわ』のミュージックビデオとストリーミングの累計再生回数が4億回!

鹿島:えーっ!4億!?

マキタ:すげえな。何の数字だ、それ。

 

タツオ:噂によると、生まれが・・・どちらなんでしたっけ?

syudou:山梨県ですね。

3人 :!?

マキタ:あら!!これは嬉しいね~。

鹿島 :僕ら、全員山梨に関係している人ですよ。

タツオ:俺はちげーよ(笑)俺、山梨じゃねーよ。

syudou:実質山梨っていう。

鹿島 :マキタさんは山梨出身で、僕は山梨でラジオやっていて、タツオは山梨に住んでますから。

タツオ:住んでないから!

syudou:新宿までがギリ山梨。

マキタ:よく知ってるわ~。よくできた子。この子は伸びるよ!

タツオ:育ちはどちらなんですか?

syudou:育ちは栃木県ですね。

鹿島 :山梨生まれ、栃木育ち?右投げ左打ちみたいなもんですからね。

タツオ・マキタ:(笑)

 

syudou:3歳ぐらいですかね、幼稚園入る前ぐらいから栃木に移ってって感じですね。

鹿島 :山梨のイメージはそんなにない感じですか?

syudou:いや、その後、親戚もいる関係でしょっちゅう行っていたので。今の山梨のイメージも全然知っています。

 

タツオ:syudouさんは熱心な許可局員で、イベントにも来てくださったことがある。

鹿島 :えーっ!?

タツオ:どのイベントか覚えていらっしゃいます?

syudou:一番覚えているのが、2015年の渋谷公会堂で行われたイベントです。

タツオ:「汁総選挙」をやった時ですよね?

マキタ:「汁総選挙」をやって、高見沢さんが来て、タツオのお父さんまで飛んできた回だよ。

鹿島 :言うところの“神回”ですよね。

タツオ:自分で言うんじゃないよ。

タツオ:覚えてる?

syudou:覚えてます。びっくりドンキーに投票した記憶がありますね。

マキタ・鹿島・タツオ:あ~!(笑)

syudou:「これはうまい!」って真似してやって、「やっぱり先輩方の言うことは素直に従ったほうがいいな」って思いましたね。

 

タツオ:高見沢さん来た時?覚えてる?

syudou:めちゃめちゃ覚えています。感動してます。もちろん、ALFEEさんっていうでかい音楽としての存在もありますし、「お客さんが入れ替わっていく中で何を大切にしたらいいか?」っていうのに対して、高見沢さんが「えっ、そんなの簡単だよ。今、目の前にいる人を大切にすればいいんだよ」ってことをおっしゃっていたのが今でも本当に残っていまして。

タツオ:確かに俺も残ってる。「今いるお客さんが、お客さんだから」って。

鹿島 :あれはいい言葉でしたよね。長くキャリアがある中でね。

マキタ:いい言葉だった、確かに。

syudou:特に音楽は今移り変わりがすごく激しいので、お客さんもどんどん変わっていく中で「どうしていったらいいんだろう」って思った時に、すごくその言葉にはシンプルに支えられています。

タツオ:好きな論は、どんな論ですか?

syudou:衝撃的だったのが「きゅうりがうまい論」。

マキタ・鹿島・タツオ:(笑)

鹿島 :ほら見ろ、俺が刺さってきゅうりが刺さったんだよね。だいたい俺が世間との窓口になっているから。俺がきゅうりとか、あとアジフライがうまいって言ったら、スーパーから消えたからね。

タツオ:それは妄想ですけどね(笑)

syudou:あと、イゾラド論も。聴いた時は大学生だったんですけど、友達に「ヤバい」「イゾラド見ようぜ」って言って、急いでNHKの課金すると見れるオンデマンドで3~4人で見てたんですけど、全員衝撃受けて。「俺ら、ノモレだね」って。流行りました。

タツオ:ビンビン刺さっている回があるんだね。

syudou:他にもいっぱいありますね。僕は地元が栃木とか山梨だったので、「東京論」っていうのを以前やっていてそれはすごくおもしろかったですね。ジェーン・スーさんもいらしていて。ジェーン・スーさんも好きですし、お三方の意見もあって。で、身の回りで話している友達だと、同じ場所に住んでいる友達なので見方が似てくるんですけど、お三方は生まれも東京と山梨、長野ということで、それぞれの違った見方がぶつかっているっていうのがなかなか周りじゃ聴けないなと思って。特にあれを聴いたのは大学生だったので、「就職先どうしようか…」みたいなことも考えていく中であれはめちゃめちゃ本当におもしろくて何回も聴きましたね。

マキタ:就職はしようと思っていたの?

syudou:はい。就職は僕してまして。2年前に会社を辞めたんですけども。地元栃木で普通に就職してたんですけども、それをしながら並行して音楽をやっていて。2年前ぐらいから「ちょっと、なんとか挑戦してみようかな」っていう環境になって。

マキタ:syudouくんなりの上京論があるわけだね。

syudou:そうです。会社を辞めて上京して。あと、『うっせぇわ』って曲にも関わったのが、全部、25歳だったんです。

鹿島 :おっと!ちょっと待ってよ~。

マキタ:「25歳だった論」ですよ。

syudou:だからあの話聞いていて「俺もいつかそういうのを語れる日が来るのかな」みたいな。結構、今っぽいですけどエモかったです。

マキタ:あれはエモかったんだ!

鹿島 :「歩く東京ポッド許可局」だね。全部体現しているよね。

鹿島 :『うっせぇわ』も、ちょっと許可局の影響があるみたいな…?

タツオ:(笑)

syudou:でも、これはお世辞抜きに全然あるんですよ。

タツオ:マジで!?

鹿島 :ほら見ろ!

マキタ:これは見出しになるよ!

 

タツオ:マキタさんは、『うっせぇわ』をどんなふうに聴いていましたか?

マキタ:僕は「メタル歌謡」みたいな感じに思ったわけ。ヘヴィメタルってあるじゃん。そういうハードな音楽+どっか人懐っこいなとかって思ってね。かつ、聴いているととにかくサビが「うっせぇ、うっせぇ」って言いたくなるでしょ?娘とかが縦笛とかで「♪ピッピー」なんてやるわけじゃない。「もうこれは完全に音ネタ!」って思って。で、不機嫌で不愉快なことを歌っているようなんだけど、どっか聴くと愉快というか。なんか気持ちが踊りだすような気分だから、本当に不思議な風合いだけど「よくできてんな~」って思ったのが最初の印象だね。

syudou:今マキタさんがおっしゃったことがまさに『うっせぇわ』が許可局と絡んでいるところと言いますか。

マキタ:ほうほうほう。

syudou:マキタさんが、歌ネタとかリズムネタについてお話しされていることがあって。その中で、音楽やっている友達とそういう話をした時に、音楽やっている人って芸人さんのリズムネタとか歌ネタっていうのを、めちゃめちゃというわけじゃないんですけど、どこか「ああいうおもちゃ的なものだよね」みたいに捉えている人も中にはいて。僕は全くそうじゃないと思っていて。むしろ、あの短いフレーズであれだけ広がりがあるキャッチーなものを作れるっていう意味では、音ネタとかリズムネタっていうのはめちゃめちゃ優れているなと思っていたので。だから、『うっせぇわ』というのももちろん曲として成立はするんですけども、そういうふうに切り取られてもおもしろいのかなという。引っ掛かりになるのかなっていうことをそもそも。

タツオ:前と後ろ、歌詞変えちゃっても成り立つみたいな。

syudou:そうですね。それくらい強いメロっていうのが。

鹿島 :いや、全く同感です。

タツオ:嘘つけ!

マキタ:実際に『うっせぇわ』が出てからっていうのはさ、みんな芸人とか乗っかってそれで替え歌で遊んで。俺もやったんだけど。やっぱり遊び場の提供みたいになったから。

syudou:あれも嬉しかったですね~。

マキタ:音ネタみたいなのはミュージシャンの人がちゃんと作った。しかも、ボカロPの人が作ったっていうことだと思うんだけど、なのに芸人がそれに乗っかってまた消費していく。遊んで。

鹿島 :何かしたくなる。

マキタ:そうそう。それがまたすげえなとかって。現象として。

syudou:もちろん自分がそうやって作っても、それを歌としてAdoさんが届けてくださったことが一番の意味があることだったと思うんですけども。めちゃめちゃ嬉しかったですね。

 

タツオ:マキタさんは、歌に対しては何か聞きたいことあったんじゃないですか?

マキタ:「ちっちゃな頃から優等生 気づいたら大人になっていた」で、その後からの歌い方が切り貼りみたいな状態になっている。あれは、どうしてそういうことになっているのかなって。

syudou:あれは、そもそもとしてあの曲に関して僕はAdoさんに「こう歌ってほしい、ああ歌ってほしい」ってディレクションは一切していないんですね。

マキタ:あっ、していないんだね。

syudou:はい。それどころか、実はまだお会いしたこともなくて。

マキタ:ええーっ!

syudou:この間、ラジオの企画でちょっと対面じゃなく喋ったことはあるんですけども。というのも、もともとインターネットの文化って、ボーカロイドはボカロPが曲を作って、Adoさんとか「歌い手」と呼ばれるジャンルなんですけど、そういう人たちは好きなボーカロイドの曲を歌ってっていうのを特に会いもせずにやってた関係なので。ある意味リアルで会わないからこそ、本当に惹かれ合う人とでしか曲はやり合わないっていうテーマをちょっと大切にした結果、実はデータだけのやりとりにさせていただいて。

タツオ:すげえ。

鹿島 :おもしろいね~。

syudou:あの歌い方に関しては120%Adoさんの手柄というか。

タツオ:これでブレイクスルーじゃないですけど、そういう曲になって。やっぱり人の心を掴むにはどうすればいいかってのは結構考えたわけだよね?

syudou:考えましたね。またこれも許可局に繋がる話なんですけど、特にこの曲っていうのは、Adoさん側から「Adoさんがメジャーデビューする。その1曲目で曲を作ってほしい」という非常に光栄な仕事として依頼されたんですよ。

マキタ:でも、すごいプレッシャーだよね。それってね。

syudou:めちゃめちゃそうでした。向こうのイメージも「ヒットさせたい」っていう。「なんて壮大なテーマだ!」と思った時に、今ってすごくカルチャーが音楽に限らず年齢ごとにめちゃめちゃ断絶されちゃっていて。大きいヒットがなかなか生まれないとなって昔の音楽を聴いた時に、「世代で括られているものってないな」と。どういう曲もやっぱり何かしらどの世代にも引っかかる要素が1曲の中に詰め込まれてたりとかするなと思ったので、さっきマキタさんが触れてくださった歌詞の中でのあのお父さまお母さま世代が聴いていた引っかかりのある部分とか、あと、自分が「若い子」というのも変なんですけど、若い子がサビのああいうすごくトリッキーでフックのあるところとか、ああいういろんな要素を詰め込めるのが今のヒットに繋がるのかなと思ったら。

タツオ:すげえ。

鹿島 :すごいね。

マキタ:おじさんたちの飛びつき方ってだいぶ後なんだけどさ、まず俺がすごい興味深かったのは、「これは、尾崎豊の再来だ」みたいな、結局おじさんたちが知っている言葉でもそれなりになんとかわかろうとしている感じの、そういうのとかが関わりとしてさ。

syudou:あれも言っていただいた時に光栄すぎて。

マキタ:よくよく見ると別に尾崎豊のそういう反抗的な動機というかさ、そういうものとはちょっと違うんじゃないかなとかって気づくんだけど。でも、とりあえずはおじさんたちでもおばさんたちでも「尾崎豊よ!」みたいな解釈の仕方が雑だけどそう思われたりするって、すげえコミュニケーション高い能力の曲なんじゃないかなって思ったけどね。

syudou:嬉しいですね。世代を超えて例えあっていただけるのは。

 

そんなsyudouさん。2月に「たりねぇ」をリリース。

年末にあった、WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチの井岡一翔 vs 福永亮次。

そのために、井岡さんをイメージして書き下ろした曲。

また、初のオンラインライブも決定。

2022年の5月3日(火)syudou Online Live 2022「狼煙」

 

syudou:完全に初めてのライブでして。

タツオ:すげえ。めっちゃ緊張するね。それは。

マキタ:どういう編成で、どういう形でやるの?言える範囲は何かある?

syudou:決して一人でカラオケの感じではないよっていう。ちゃんと見ごたえあるものにしっかりできたらなと。絶賛リハ中でございます。

syudou局員、ありがとうございました!これはまだまだ一部。ロングバージョンは、ラジオクラウドでどうぞ👂

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