子どもの頃「ことばの教室」へ通っていたバービーが今伝えたいこと

週末ノオト

TBSラジオからバービーがお送りする「週末ノオト」(毎週土曜13:00-14:55)  
オープニングでは、バービーがこの1週間に起きたこと・考えたことを振り返ります。(毎月3週目のパートナーは、駒田健吾アナウンサー)

最終回まであと2回。バービーが今伝えたいこととは?

バービー:『週末ノオト』もあと2回ってことで。私は伝えきれているのか?伝え残していないか?考えてみたんです。やっぱり最終回はいっぱいいっぱいになっちゃうと思うから、今日言っておきたいなって。 

駒田:ラスト前がいちばんこう…自然にね。 

バービー:そうそう。今日は子育て中の方とか特に聴いてもらいたいなって。最近ってよく目にしませんか?子どものいない私でも目に入る「発達支援センター」とか「ことばの教室」とかね。そういう子どもの発達を支援するような施設って近年たくさん目に入ってくるようになってきたなって思うんですけど。 

駒田:はい。 

バービー:私ね、近年目に入ってくるようになって数年前に大人になってふっと思い出したことがあって。「私、ことばの教室行ってたわ」って。 

バービー:急に思い出したんですよ。小学校低学年ぐらいかな。断片的に覚えているのが、名前を何回も言ったりとか、誰か大人がそれをジャッジしていて。あと、「あいうえお」をたくさん練習したり。「あれ?これ何だったんだろう」って思って実家に帰った時に聞いてみたんです。もしかしたら、母親が育児している時に何か悩んだりしていたのかなと思って。でも、母親は「あんた何考えてるかわかんないし、ボーっとしてたし、喋るの遅かったんだよねー」って、あっけらかんとしていたんですよ。 

駒田:はい。 

バービー:「あれ?悩んでいる様子もない」って(笑)だから私も覚えてなかったんだろうなって思うんですけど。思い返してみると確かに、小学校3年生ぐらいまであんまり自分が喋っている記憶ってなくって。覚えているのは、大爆笑をして注目を引くっていう技があって(笑) 

駒田:何かを喋るんじゃなくて、リアクションで注目を集める? 

バービー:大爆笑をしている自分は覚えているっていうことは、たぶん喋ることがあんまりできなかったから、「笑う」だけは頑張ってコミュニティに参加しようとしていたんじゃないかなって今思うと。 

駒田:その「ことばの教室」みたいなところというのは、なかなか言葉を発せられないとか、話しができない子どもたちに手助けしようというような機関のようなところなんですか? 

バービー:今の「ことばの教室」というのはたぶんそういう支援だと思うんですけど、昔は例えば発達障害とかっていう概念が、田舎のほうだし30年ぐらい前の話なのでなかったと思うんですよ。だけど、そういう何かしら補助をしてくれる先生はいたっぽくて。そこに行ったんじゃないかなって薄っすらと。だから、いまだにそのきっかけが何だったかもわからないし、その教室が何だったのかわからないんですけど。 

駒田:はい。 

バービー:つまり私がね、今日何を伝えたかったかというと、「お母さん!私今ラジオで喋ってるよー!」 

駒田:なるほど。そういうことか!

「お母さん!私、今ラジオで2時間喋ってる!」

バービー:お母さんが心配していたかはわからないんだけど、もしかしたら育児中は心配していたかもしれない。「この子、なかなか喋らないわ」って。でも今、ほら!2時間生放送で、確かに日本語おかしいことたくさんあるよ。「交通感染セーター」とか言っちゃったりするけど、生放送やったよ!って。で、大事な提供読みはアナウンサーさんが読んでくれてるよ!できないこと支えてくれる仲間に会ったよー!・・・って、これを伝えたい。昨日もうっかり飛び出して轢かれそうになったけど、無事生きてるよー! 

駒田:危ない(笑)

バービー:こんなにも変わったんだよ私っていうのをお母さんに伝えたい。 

バービー:でも、子育て中で同じように悩んでいる人ってだくさんいるんじゃないかなと思って。私も友達から本当に全く同じような状況の悩みを聞いたことがあったんです。 

駒田:はい。 

バービー:「ウチの子、喋らなくて、ボーっとしていてどうしようかな。検査行ったほうがいいかな?」みたいなことを友達からも聞いたことがあって。確かに今って昔と比べたら比較してしまう材料はいくらでもあるし、昔よりは「自分の子なんだから親がどうにかさせなさいよ」「社会に適応させるのは親の責任だろ」みたいなプレッシャーとかも、以前に比べたらちょっとあるのかなって思って。他の親御さんや先生や地域の目がちょっと冷たく感じざるをえない状況って、親御さんからしてもあるのかなって思っていて、悩む人がすごいたくさんいるっていう。SNSを見ていても、子育てしているお友達の声を聞いていても、そういうところが心配だったので、今の声をそういう方たちにも届けたいよっていう。 

駒田:なるほど。ええ。 

バービー:ありがたいことに、今って検査体制がしっかりしているじゃないですか。それに、教育心理学や医学の分野とかもどんどん接触できる環境になってきていて。それはありがたい反面、グレーゾーンと呼ばれる人たちも増えてきているのかなって思うんです。グレーゾーンは、どっちつかずというか、診断まではいかないんだけど近しい症状を持っている人。で、そういう方たちも悩んでしまう機会が増えちゃったのかなって心配していて。いろんな団体がある中で、とある発達支援の団体のホームページを見ていた時に私ちょっとモヤっとするところがあって。

早いうちから対応することで、

子どもの心を安定させ、その子どもが持っている個々の能力を伸ばしていくこともできる。

自尊感情の低下や劣等感・孤立感の強まりなどの心理面の問題や、不登校や周囲の大人への反抗的な言動などの行動面の問題を予防することができる。

バービー:もちろん私も嫌なことを言われたことあります。同級生とかに「花菜ちゃん、ひまわり学級でしょ?そっち行きなよ」って言われたこともあるし、大人になってから芸人以外での社会生活はかなりしんどかったし、工夫を凝らすことが結構大変だった時もあったんですけど。ホームページに書かれていた内容を見ると、「えっ、大人が扱いづらいから?」「劣等感や孤独感が強まってしまうのはそもそもなんで?」っていうところが私の中ではちょっと疑問として湧いちゃうんですよね。 

駒田:うん。 

バービー:社会に適応できるようにする訓練を子どもに求めていて、社会側が変わろうっていう考えではないっていうところがモヤっと感じてしまって。後半の一文も、大人の都合なんじゃないかなって思ってしまって。社会が受け入れられる体制とか価値観になればいいなっていうふうに私は思うんです。適応しづらい子だったり親子を孤立させないようにするのは、大人側、社会側の責任かなって思っていて。今、「多様性、多様性」って言われて多様性疲れしている人もいるかもしれないけど、形骸化してしまってきている多様性の本質はこういうところなんじゃないかなって思ったので、今回これをみなさんに言いたいなと思って。これまで、『週末ノオト』のゲストの方から、私もそういう価値観をすごくたくさん学ぶことができて。子育て中じゃない人にも結局このレッテルが必要なのは、マジョリティが納得するためだったんじゃないの?今までの社会って・・・みたいなところとか、枠組みの突破だって生きやすい人がいるんだったらそうしていかない?みたいなことをゲストのみなさんにたくさん教えてもらったなっていう。 

駒田:なるほどね。 

バービー:そういうことが『週末ノオト』から得られたことだったなと思います。今のこのご時世ってあっと驚くバッドニュースもたくさんあるけど、例えば、おこがましいですけど私みたいにって言ったらあれだけど、不可能だと思っていたことだったり予想だにしないことが起こる、すごいいいことももしかしたらあるかもしれないよねっていうことを伝えたいなと思った今週でした。 

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