歌手の藍井エイルさん、オンラインゲームで夜更かしすることの良さを語る

PlayStation®初の公式ラジオ番組として、2017年4月からレギュラー放送しているプレイステーション presents『ライムスター宇多丸とマイゲーム・マイライフ』(毎週木曜日 夜9時~)。
寝食を忘れてゲームにのめり込むほどのゲーム好きで知られるライムスターの宇多丸と、ゲームをこよなく愛する著名人をゲストにお招きし、「人生におけるゲームとの出会い」や「あのゲームとの思い出」「今オススメのゲーム」など、ゲームについて楽しく熱く語り合うトーク番組です。
第256回:歌手の藍井エイルさん後編
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■ゲームを長時間やり続けて低血糖に……
「マイゲーム・マイライフ」のゲストは、前回に引き続き、歌手の藍井エイルさんです。
今回は、番組でもおなじみの「ゲームやりすぎエピソード」についてをご紹介します。

宇多丸「連続でどれくらいやっちゃったみたいなの、ありますか?」
藍井「これは自分でも失敗したなと思ったんだけど、21時間だったと思います」
宇多丸「21。これ何で21ですか?」
藍井「モンスターハンターフロンティアですね。(中略)寝ようとしても夢でモンハンでモンスターと戦ってるし、幻聴みたいな、モンハンの音楽も聞こえてくるくらい、ひどかったですね、当時は」
宇多丸「栄養摂取とか大丈夫だったんですか?」
藍井「ウィダーゼリーかおにぎりでしたね」
宇多丸「大丈夫なんですかそんな暮らしで」
藍井「ダメですね(笑)」
宇多丸「こりゃダメだ、という瞬間がきたわけですよね」
藍井「そうなんですよ。そのせいで低血糖になったりとかもして。(中略)野菜もとらず、タンパク質も何もとらず、ビタミンもとらず」
宇多丸「親御さんを泣かせるようなゲームプレイだけはやめましょう(笑)。ははははは」
藍井「本当ですよ。皆さんに言いたい」
そんな藍井さん、ゲームで学んだことについての話になると……、その答えは「夜更かしの楽しさ」。
宇多丸「ゲームから学んだことって、何かありますか?」
藍井「……夜更かしの楽しさ(笑)」
宇多丸「ははははは! すみません、言わしていただいていいですか? しょーもな! ははははは。夜更かし楽しいですよね、そりゃあねえ」
藍井「そうなんですよ。やっぱり、先週もお話したんですけど、夜中になってくると人口が増えるんですよね。ゲームの」
宇多丸「ゲーム界は。そうかそうかそうか」
藍井「そうなんですよ。そうなってくると、もう夜更かしが楽しくなっちゃうんですよね。で、朝の4時くらいになるとガチ勢がすごい集まってくるんですよ。なので、その前には寝たいんですけど、どうしてもなんかこう、負け続けてるとやりたくなる気持ちが強くなってしまって。で、それでも負け続けるから、朝になっちゃった、みたいなこととかはありましたけど。でも、学んだことなのかはわからないですけど(笑)」
宇多丸「ちょっと今、なるほどと思いました。オンラインゲーム界における、夜がゴールデンタイム感というか」
藍井「そうなんですよ。だいたいご飯食べ終わった後にみんなやるので。お風呂入った後とか」
宇多丸「僕らのヒップポップ業界じゃないけど、クラブとかって、夜中がピークタイムで1時とかからようやく人が集まってきて、ツワモノたちは朝までかけて遊ぶみたいな。確かにその、夜、みんな寝てるかもしれない時間に俺たちは盛り上がるぜ、みたいな。あの良さありますもんね」
藍井「そうなんですよ。やめられない感みたいなのはありますね」
宇多丸「ヴァンパイアたちが(笑)」
藍井「ヴァンパイアたちが集って」
宇多丸「それってすごい、いいよね。顔も知らない人たちがそういうところに集まって、盛り上がって、なんかこう、孤独を癒す、というほど寂しいものでもないかもしれないけど、ちょっとフッとあったかい、っていうか。いいなぁと思いますけどね」
さて、今回の番組の最後に、「マイゲーム・マイライフ」が終了することが発表されました。5年間も続いた番組が終わるのは私自身もとても悲しいです。あと少しの間になりますが、来週以降は番組と縁の深いゲストさんがいらっしゃることになります。最後まで楽しんでいただけますと幸いです。
■今回のピックアップ・フレーズ

(藍井エイルさんの実際のゲーム環境写真)
宇多丸「ゲームやってる他のプレイヤーの方は、藍井さんのことってわかる状態なんですか? それとも、身元わかってない感じなんですか?」
藍井「えっと、前にバレましたね。名前を変え忘れてて、藍井エイルって名前のままゲームしちゃったんですよ」
宇多丸「それはもう、唯一無二ですよね。藍井エイルって名前の人、他にいないから(笑)」
藍井「『え、ガチ?』って言われて、嘘つくのもなんか嫌な気分だしなー、と思って、『あ、よろしくお願いします』って言ったら、『マ?(マジ?)』って言われて」
宇多丸「ははははは!」
藍井「あ、はい、みたいな」
文/朝井麻由美(ライター、コラムニスト)