りゅうちぇるからryuchellへと変わった今。「素直な自分をさらけ出して、みんなに寄り添いたい」

SKYY VODKA presents LOVE RAINBOW TRAIN

今年1月から、新たにryuchellさんをパーソナリティに迎えリニューアルした『LOVE RAINBOW TRAIN』。お相手には、ドラァグクイーンであるドリアン・ロロブリジーダさんを迎え、ふたりの息はぴったり。そんな彩りあふれる番組で、ryuchellさんが大事にしたいのは「素直でいること」そして「抱きしめるように、リスナーに寄り添う」ということでした。

 

パーソナリティをはじめて

—— まずはパーソナリティ就任おめでとうございます。すでに3回の放送(取材当時)を終えられましたが、手応えはいかがでしょうか?

ryuchell:ありがとうございます。最初はバランスがなかなか掴めずに緊張もしましたけど、徐々に慣れてきて楽しむ余裕が出てきたのを自分で感じてますね。どうしても伝えたいことが本当に多くて。

—— たくさんのトピックスたちも、それぞれに心地の良いテンポや流れを感じますが、やはりryuchellさんでも初回は苦労されたんですね。

ryuchell:そうですね。タイトルにもあるように、まさに“レインボー”を受け止めるというか、どんな色の人にも寄り添えるようなあたたかいメッセージを届けたいので。それから、この時代を生きていくうえで、ぼくが何かみなさんにすこしでも届けられることがあるのであれば……たとえば多様性や愛に関するお話も入れたいし。だけど、あまり真面目すぎる番組にはしたくないので、ラフで楽しい要素も含めたい気持ちがあるんですよ。

—— まさにその塩梅の妙と言いますか、ドリアンさんとの掛け合いにふふふと笑ったり、扱うトピックスについては勉強にもなりますし、ryuchellさんのご出身・沖縄の文化に触れることができたり、新しい価値観を知ったり……と、とても楽しくうかがってます。

ryuchell:わあ、それなら良かったです。安心しました。ありがとうございます。

—— ドリアンさんとの掛け合いも楽しいですよね。相性はいかがでしょうか?

ryuchell:もう、とにかくものすごくお綺麗でゴージャスで。ラジオということもあって、見た目という意味ではぼくはすぐに手を抜いてしまうんですけど……(笑)。ドリアンさんはお洋服もメイクもキラキラで最初は「はっ」と緊張しちゃいました。だけど本当に包容力があって、やさしくて。やっぱり歳上だなあ、ありがたいなあ、というのは感じますね。ラフに話せる雰囲気を作ってくださるので。

 


音楽もスパイスに

—— ドリアンさんはとても頼れる存在でいらして、音楽の趣味も合って……と、もう息もぴったりなんですね。

ryuchell:本当ですよね。ぼくは80’ 90’の曲が好きなんですけど、ドリアンさんも本当にその時代の音楽にお詳しいんですよ。「この音楽のここが渋い!」って、人それぞれだと思うんですけど、そういう話も一緒に盛り上がれるので、選曲も含めて、番組のスパイスになってるといいなと思います。

—— はじめて聴いた曲も「こんなに渋くてかっこいいんだ」と、あとから自分で探してダウンロードしてみたりしていますよ。

ryuchell:ええー。それはうれしい……。これまでたくさんのお仕事をさせてもらってきましたけど、実は自分の好きな曲を紹介するお仕事はなかったんですよ。だから、この機会に大放出して、楽しい気分のときに聴いてた曲はもちろんですけど、ぼくが落ち込んでるときに聴いてた曲とか、仕事行きたくないけど「頑張って行かなきゃ!」ってときに聴く曲とか……。全部、頭の中で振り分けたリストがあるんですよね。他では出していないものなのでぜひ楽しんでもらいたいですし、これからもみんなの心に入っていきやすいような曲を意識しながら選んでいきたいなと思います。

 
 

ryuchellが考えるレインボー

—— 「彩り溢れる寛容な未来」や多様な在り方が番組のテーマにもなっていますが、そこに対して、日々変化の多いryuchellさんが“今”感じられてることはありますか?

ryuchell:そうですね。たとえば、時代が変わっていく中で常識や何が幸せなのか、みたいな価値観は常に変わっていくと思うんですけど、きっと変えていけない人たちもいっぱいいますよね。でもいろんな人がいていいと思うんです。ぼく自身は、こうやって見られるお仕事をさせていただいていますけど、素直でいること、自分を大事にすることはすごく大切にしてますね。それはもしかすると、見られるお仕事だからこそかもしれない。

—— 周りだけでなく、ご自分も大事に。

ryuchell:はい。ぼく、ファンの方に「ryuchellのファンになったのは、ryuchellの人生ってまるで映画みたいに予期せぬことがいっぱい起きるから、ずっと飽きなくて好きなんだ」って言ってもらったことがあるんです。「人間臭い部分も含めて、全部好き」って言われたとき、ぼく本当にすごくホッとしたんですよ。たしかに、バラエティ番組にめちゃくちゃ出たと思ったら、急にタトゥーを入れたり結婚したり。YouTubeもはじめて仕事もどんどんシフトして。だけど、「りゅうちぇる」っていうキャラクターを越えて、見ててくれる人は見ててくれてるんだ、というか。だからこそ素直に生きていこうと思いましたね。そのほうが楽だし、自分を作ってたらいつか破綻すると思うんですよ。ぼくはryuchellとして自分を大事に決断していくし、この時代「自分を大事にしていいんだよ」ってことも伝えたいんです。

 
 

—— ご自身を守って、ちゃんと大事にしていっていい、ということですね。

ryuchell:そうですね。ぼくの中で「素直に生きていく」は大きなテーマなんですよ。正直、(事務所を)独立するときもすごく不安はあったし、自分に自信があるかっていったら全然そんなことないんです。でも、これも素直に自分自身を大切にして生きていくって決断のひとつだったんですよね。

去年は変化の年、今年は見られる年

—— 初回の放送でも、独立されてお名前も変えられて「去年と今年は大変な年だ」と素直におっしゃっていましたもんね。

ryuchell:あー! そうなんです。10代からこのお仕事をさせてもらってるんですけど、ヘアバンドとかチークをしてたときは、「りゅうちぇる」っていうわかりやすいイメージがあったと思うんですよ。でもまだ数年しか経ってないのに、お仕事の内容もやりたいことも生活も何もかもが変わってるんですよね。そう考えると40歳になったとき、ぼく自身どうなってるかわからないし、しっかり先のことをイメージしながら、その時々の素直な自分を表現するっていうのは、やっぱり大切だと思うんです。

—— 5年後、10年後素直な自分で生きてるために。

ryuchell:そうですね。その土台作りをするって意味で、直近は大変でも、今のうちに大変な思いをしてたほうが30代のとき絶対に楽に過ごせると思うんですよ。素直に生きるんだけど、じゃあ自分が素直に生きていくためにはどうすればいいか。必要なことは前もってやっていくタイプなので、準備の年だと覚悟はしてますね。

—— 数年後だけじゃなく、さらにもっと先まで見据えて行動されていることには驚かされますし、みなさんにとっても何かの決断のヒントになるかもしれませんね。

ryuchell:そうだといいですね。テレビに出始めたときは、メイクをしていることをまずディスられましたし、番組でもぼくはリップをしているけど男子だからストローは付いていなかったんです。でも、この5年で本当に時代が変わりましたよね。男子がメイクをしてテレビに出ても何の違和感もないし、ぼくにもスタッフさんは当たり前のようにストローを挿して出してくださるんです。男女分け隔てなく。5年も経てば、自分も変わるし世の中も変わる。だからこそ、次の5年でどうなっていきたいのか。その判断も結果も見られる仕事だと思いますし、こういうふうでありたいって目標を大切にしながら活動したほうが楽しい仕事を選べると思うんです。何も見えていない状態だと何でもやってしまうし、自分がわからなくなると、どうしても楽な方を選んでしまうので。

—— ご自身をいちばん大事にしつつ、時代の流れや空気も読みながらしっかりと先を見据えて決断されているんですね。

ryuchell:そうできているといいな、と思います。……ちょっと大丈夫ですか?

——  え?

ryuchell:なんか……ぼく、ずっと素晴らしいことを言ってますね。すごい良い記事になりそう……。8ページぐらいになっちゃったりしないですか?大丈夫?

——  いや本当に。ちょうど不安に思っていたところだったんですよ(笑)。

ryuchell:ねえ。なんか、すみませんー(笑)。

 

ラジオは素顔で抱きしめる場に

—— そんな覚悟の時期を過ごされている中で、このラジオ番組はryuchellさんにとってどういう場にされていきたいでしょうか?

ryuchell:みんなに寄り添う、みんなを抱きしめる。そういう番組にしたいんですよね。ハッピーに見えるぼくも、やっぱり人間なので落ち込むことはあるじゃないですか。仕事辞めたいなあとか、沖縄帰りたいなあだとか。そういうところもプライドを捨ててそこも包み隠さず、みんなと同じ目線で「わかるよ」って共感して、抱きしめてあげる。できるはずだし、そうしてあげたいと思うので、そんな番組を作っていける場にできたら。

—— ryuchellさんにとっては、素直な自分をさらけ出せる場であり、それをすることでみなさんを抱きしめてあげられるような場所に、ということなんですね。

ryuchell:そうですね。あとは、テレビや動画だと表情も含めてみんなを抱きしめてあげられるけど、ラジオは声だけなので。やさしい口調だったり声は意識したいですね。ぼくは素を見せると、沖縄の方言とか訛りが出たりするんですよ。

—— ああ! そうですね。沖縄のお話をされているときは、いつも沖縄の言葉が出ていますよね。沖縄の文化については、はじめて知ることが多くてとてもおもしろいです。

ryuchell:ありがとうございます。ぼくが沖縄の話を聞いてもらうのも、沖縄ってたしかにまだまだ東京と比べるとまだ行き届いていない遅れている部分もあるかもしれないですけど、沖縄の方が圧倒的に進んでいる文化や価値観だってたくさんあるんですよ。そういう意味では、ぼくだから届けられる情報として、シェアできるお話はどんどんさせてもらえたらなあと思ってますね。

 
 

「LOVE RAINBOW TRAIN」とは

—— 最後に、今後の聴きどころやリスナーの方にメッセージをお願いします。

ryuchell:そうだな、ドリアンさんもすごく素敵でやさしい方なので、ふたりの掛け合いや化学反応も楽しんでもらいたいですね。やっぱり生きてると辛いことっていっぱいあるじゃないですか。楽しくないことも、自分がつまらなく感じることも。いろんなことで悩んじゃうこともあると思うんですけど、そんなときに週に1回でも「楽しみにできる時間」があると全然違うと思うんですよね。誰かの楽しみになれるような、みんなをちょっとふふっと笑わせてあげられて、みんなをぎゅっと抱きしめてあげられるような放送にしたいと思っているので、ぜひいろんな方に聴いてもらいたいです。あとは、トレイン(TRAIN)。

—— トレインですか。

ryuchell:そう、『LOVE RAINBOW TRAIN』ってタイトルにもあるように、いろんな愛の形や生き方があっていいんだよ、カラフルなあなたでいいんだよ、って抱きしめてあげる番組でもありますし、自分が決めた色なら、その色とルールの電車に飛び乗って自分の人生を走らせちゃえばいいじゃん! みたいな。そんな後押しができるような雰囲気も作りたいですね。 
やっぱりどこかで人の目を気にしてしまうこともあると思うんですけど、「そもそもこれって必要?」とか、自分で考えられるような心作りもすごく大切だと思うんですね。なので、人生に悩んでらっしゃる方、どうやって生きて行こうか、前が見えない方にも全力で寄り添うので、ぜひ聴いていただけたらうれしいです。

—— 本当にすべての言葉が浸透する、と言いますか……気持ちが晴れやかになってしまいました。

ryuchell:ああ、うれしい。ありがとうございます。ちょっと良いこと言い過ぎちゃいましたかね(笑)。

 

 

 

ryuchell /「愛」をテーマに、メディアや楽曲などで活躍。独立後は事務所の経営も兼務。妻は、ファッションモデルのpeco。ふたりの暮らしはYouTubeでも公開され憧れの存在に。一児の父でもある。   

 

ドリアン・ロロブリジーダ/1984年12月24日生まれ 東京都出身。180cmのスレンダーなボディに20cmのハイヒールと巨大なヘッドドレスを装着し、圧倒的な存在感を放つ。また、キャラクターが異なる3人のドラァグクイーンによるボーカルユニット「八方不美人」や、男性デュオユニット「ふたりのビッグショー」のメンバーとしても活動を行っている。

 

 

LOVE RAINBOW TRAIN(毎週土曜20:00 - 20:30) 
彩りあふれる、寛容な未来を探る30分番組。2022年1月より、新たにryuchellさんを出演者に迎えて、さらにパワーアップして放送中。ひとつの色、考えにとらわれない多様な感性、個性があふれる世界に触れていきます。 
 

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