逼迫する医療現場を救え!薬を運ぶロボット!

森本毅郎・スタンバイ!

オミクロン感染者急増で医療現場は人手不足で大変な状況ですが、そんな中、医療現場をサポートするロボットの実証実験が今月から山梨大学医学部付属病院で始まります。

「森本毅郎・スタンバイ!」(TBSラジオ、月~金、6:30-8:30)「現場にアタック」で竹内紫麻が取材報告しました。

 

★お薬を運ぶロボット!

病院の榎本信幸病院長のお話しです。

2月からですね、夜間の時間帯に薬剤部から病棟や救急外来にロボットでお薬を運んでもらうという実験です。今コロナの影響もあってですね非常に医療機関人手不足です。特に夜間はですね人手が足りなくなります。今までそういう緊急にお薬が必要な場合はですね看護師さんやお医者さんがですね自分で薬剤部までお薬を取りに行くわけですね。それで病院が大きいので非常にそれ往復に時間がかかります。そうしますとその間に患者さんを診るのが手薄になってしまいますのでそういったことを避けるためにですね、こういう作業をロボットにやってもらったら助かるなっていうことでお願いしました。ロボットを導入することによってですね、スタッフの時間が空きますので、そういった時間を使ってですね、より良い患者さんのケア、あるいは治療にですね、振り向けられたらいいなっていうふうに思ってます。

(榎本信幸病院長)

薬の搬送をロボットに任せて、医療従事者の業務負担を減らすために開発された「薬を運ぶロボット」の実証実験。こちらの病院は大きな病院と言う事もあり、色々な病棟や緊急外来で急に薬が必要になることがある。今は夜間のアシスタントの方に取りに行ってもらったりしているが、それでもまだまだ足りないとのこと。だいたい1時間に1度はそのような出来事が起こっているそう。特に今はオミクロン株の感染拡大の影響により、スタッフ自身が濃厚接触者になったりする事も多々あり、現場に出られない事も多く人手不足が深刻化している。

そういった問題を解消すべく今回の実証実験に踏み切ったそう。まだ実験の段階なので、安全性を考慮して、患者さんなどが多く行き来している日中を避け、真夜中の時間帯に実験を行うとのこと。

では、この「薬を運ぶロボット」、一体どんなものなのか詳しいお話しを、ロボットの製造などを行う芙蓉実業の渡邊将範さんに伺いました。

 

★自律走行型?

自律走行型サービスロボットに関してですけども、下の部分はオムロン社のモバイルロボットを採用しております。上の部分が弊社開発のサービスロボットということになっております。オムロン社のモバイルロボットの方の性能になるんですけども、レーザーセンサーがついております。こちらのレーザーセンサーが障害物、人に反射して検知し、回避いたします。上の部分が弊社開発のサービスロボットということになりまして、こちらロック機能付きの薬剤搬送用の収納となっておりまして、QRコードをカメラの方へかざすと解除になりまして、例えば薬剤部さんで薬を入れるときは扉を開けて、薬剤を入れて扉を閉めますよね。でそのカメラの横にタッチパネルモニターがついておりまして、そちらの方に作業完了ボタンがありますので、押していただくと、自動ロックし、次の目的地に発進します。
(芙蓉実業の渡邊将範さん)

ロボットは、四角い立方体のような形。高さ1メートル40センチ、幅65センチほどで、小型の冷蔵庫みたいな感じです。下の部分は、お掃除ロボットのような性能になっていて、病院の見取り図を覚えて、自動で障害物や人を避けながら歩き回って、薬を届け、仕事が終わると、自分で充電スタンドに戻ってくる。上の部分は、まさに冷蔵庫のようになっていて、届け先にいる看護師さんは、ロボットが来ると、そこをぱかっと開けて、薬を受け取る。

今回は、薬のある薬剤部と、急患を受け入れる急患部を往復するそうですが、その距離は片道300メートル、往復したら600メートルもあるそうで、コロナで人手が足りない中、ここを人が何往復もすることを考えると、ロボットが代わりにやってくれるのは助かりそう。

榎本病院長によれば、自動ドアの所も、ドアが開くのを待って通っていたので今のところ問題はなさそうとのことで、今回の実験での検証結果などを踏まえて実用化が検討されるとのこと。

このロボットはコロナ禍で逼迫状況にある医療現場をサポートする事はもちろんですが、コロナ禍以前から問題になっている医療現場の慢性的な人手不足の解消にも期待がかかっているとのこと。

 

★人は人しかできない仕事に

再び榎本病院長のお話しです。

だんだん医療が高度化してですね、現場のお医者さんや看護師さんあるいはいろんな、あの薬剤師さんとかですねやっぱりその現場でやらなくちゃいけないことがどんどんどんどん増えてるんですね。人間じゃなくてできないことと機械やコンピュータに任せられることってのがあると思うんですね。それで日本の病院っていうのはすごく人間に頼ってるシステムがまだ動いてるので、ぜひですねこういったことをきっかけにですね日本の病院がスマートホスピタルっていいますかですね、やはりそういう機械とかを、コンピューターとかロボットをうまく使う、そういう病院になってほしいなと思いますからそういったことのきっかけの一つになったらいいなと思います。
(榎本信幸病院長)

芙蓉実業の渡邊さんにも伺った所、今病院の受付案内ロボットや、UV照射ロボットなど上物のサービスロボットをニーズに合わせてチェンジしていったりして開発を進めたいとのこと。

実際今開発途中と言うことで、早くて半年~1年後には新たな医療現場の救世主になるロボットが誕生しそうとのことです。

 

取材:竹内紫麻

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