【音声配信】「文化系大忘年会2021~これは最高!みんなに教えたい!今年の文化系トピック」Part9(外伝3)▽鈴木謙介(charlie)、矢野利裕、海猫沢めろん、西森路代、速水健朗、倉本さおり、塚越健司、山本ぽてと▽2021年12月26日(日)【文化系トークラジオLife】

文化系トークラジオ Life ニュース版
塚越健司さん

↑塚越健司さん(撮影:ササキミチヨ)

   

Twitterで話題になった書評をめぐる問題
・短い時間で本を紹介するブックトッカーは書評を書けるのか、という問いかけがあった(速水)
・書評を書くのをやめようと思った(矢野)
→大量に網羅的に読んで、来た球を打ち返していくように2000字ぐらいで書評として紹介していくことへの苦手意識が以前からある、というオレの悩み(矢野)

・広告の言葉と批評の言葉が分かれていることが問題になった(塚越)
・本を紹介する仕事は、書評かも含めて分業制。それぞれ届く場所があるから、それぞれ得意な場所でやればいい(倉本)

・当初は業界全体への批判かと思ったが、業界の中からも豊崎さんへの批判があった。それが二日後ぐらいに、書店と出版社が大規模なブックトッカー賞を作ることがわかったためひっくり返った。より大きな業界の中にいるのは書評家よりもTikTokerだったのではないか(速水)
TwitterTikTokのユーザー同士の「オレたちとは違う」感をぶつけ合った競争(速水)

◯改めて表現の民主化のこと
・「書評の言葉」をもうちょっとみんなで考えていきたい(矢野)
→「書評の言葉」がもっと外に開くような契機みたいなものがある。それがたとえばLifeのような場(矢野)
・本について話をしたことが有機的につながってほしい(倉本)

◯開きたい書評空間と閉じていくインフルエンサー
・けんごさんは小説家デビューが決まっていた(速水)
→アマチュアリズムとプロフェッショナルの垣根がなくなっている(速水)
・書評によってできあがる空間は届きにくい空間だから、オープンじゃないといけないという意識。インフルエンサーは逆、ちょっと炎上したらクローズにする。届きすぎたらやめるほうがインフルエンサー的なふるまい(charlie

◯物語の強度
・矢野くんが2021年のM-1とキングオブコントに感じた希望とは(西森)
→「苦節何年」とか、たいした物語ではなくてもみんなが夢中になれる物語が提供できている。さらに、モードの更新や議論を感じさせるところもある。どこをとってもおもしろいので、お笑いうらやましい(矢野)

◯めろん先生はどう思いましたか
・どっちも得がない不毛な感じがしたけど、けんご大賞の本『死にたがりの君に贈る物語』を読んだらテクニカルな本でおもしろかった。本来なら読むはずのなかった本がオレに届いた(海猫沢)
TikTokではケータイ小説的なものを紹介しているイメージがある気がするが、意外とちゃんとしたものを選んでいる(海猫沢)
→使う言葉の問題であって、本の質には関係がない(海猫沢)

◯表現の民主化についてもうひとつ斎藤さんから
・『みんな水の中』を斎藤環さんが書評していた中で出てきた言葉「当事者批評」は表現の民主化のひとつの契機になるのでは(斎藤)

◯褒める以外の批評
・今の書評は基本的に褒めるしかない。問題を作ることがクリティカル。批評家として必要。自分が推す本以外を紹介する機会がなくなっている。
→ちゃんと腐すとか、技術がいること。耳が痛い(山本)

text by ササキミチヨ

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