【音声配信】「文化系大忘年会2021~これは最高!みんなに教えたい!今年の文化系トピック」Part5▽鈴木謙介(charlie)、速水健朗、山本ぽてと、村山佳奈女、倉本さおり、塚越健司、西森路代▽2021年12月26日(日)【文化系トークラジオLife】

↑速水健朗さん(撮影:ササキミチヨ)
◯ライター・編集者による手づくりのZINE
・まわりのライターが手づくりでインディペンデントのZINEを作ることがめちゃめちゃ増えている(山本)→お金が払われなくても心からのおもしろさでできるから、みんな忙しいけどやるんだろうな(山本)
◯音声メディアを手づくりする
・人としゃべることがおもしろい。みなさんは人としゃべる空間で心がけていることはありますか(メール・高橋利明さん)
・Lifeはclubhouseをスルーした(速水)
・音声コンテンツは情報を詰め込めることができる。何かしながら短時間で聞ける、だいたいコスパの話(速水)
→発信することの民主化とは真逆の方向、ランキングやコンバージョン(速水)
・音声コンテンツはしゃべるネタに力を入れている(速水)
→ジングル、コーナー始まりのBGM、話し方のテンポ……手づくりでこだわればいろんなことができる。マイク、オーディオインターフェース、MIDIキーボード、サンプラーを購入(速水)
→大学の先生も、機材にハマって配信主みたいになってる(charlie)
→あまりにこだわると学生から文句がくる「うしろにBGM入ってると聴きにくいんで消してください」(charlie)
・ポッドキャストが流行ると、ポッドキャストの作り方のコンテンツ化が流行る(速水)
→YouTubeで一番見てるのは、動画編集の動画(charlie)
◯ラジオは呼びかけてくれる
・社会との相互的な接点を最も感じられるのは生放送のラジオ(メール・嫌われたくないから終電で帰るさん)
・みんなに教えたいのは速水健朗さんとおぐらりゅうじさんの『すべてのニュースは賞味期限切れである』(メール・蒼い悪魔さん)
・ラジオが好きな学生が多い。音楽を中心に聞いている人たちがいる一方で、だらだらしゃべるトーク番組を聴きたい人も目につく(charlie)
→ラジオパーソナリティーは季節や天候など、時事ネタを話す(速水)
→テレビだと「そういう話は楽屋でやってもらっていいですか~」と言われてしまう(西森)
◯噛み合いすぎる対話、雑味のあるコミュニケーション
・噛み合わない会話ができる大切さ(西森)
・今年のイチオシは女ふたり本(山本)
→シスターフッドでもない。ただ女が二人いてすれ違ったりすれ違わなかったり、友だちのようで友だちでもない。両方あっていい(山本)
・近くにミニシアターができて映画を観られるようになった(メール・谷本さん)
→濱口竜介監督『偶然と想像』は対話がピタッとハマった瞬間のよろこびを描く(西森)
→ホン・サンス監督『逃げた女』女性の友だちのところを訪ねていくが、噛み合わない。噛み合わなさに安心する(西森)
・最近開催された初めて会う人もいる飲み会で、コミュニケーションの雑味を思い出した(山本)
→木村紅美『あなたに安全な人』では、互いのことを「幽霊だと思うくらいの距離感がちょうどいい」というのが何度も出てくる(倉本)
・多くの会社がSlackのようなチャットツールを導入し、投稿されたらスタンプを押すことが推奨された。止むに止まれぬ会話はしんどいが、人の気配は欲しい(charlie)
text by ササキミチヨ
このパートの選曲
・松平健「マツケンサンバⅡ」(山本ぽてとさん選曲)