マウンドでは不安をワクワク感に変えて~ソフトボール日本代表・上野由岐子さん

コシノジュンコ MASACA

上野由岐子さん(Part1)

福岡県福岡市出身。小学校3年生からソフトボールを始め、ピッチャーとして活躍し、高校卒業後に日立高崎ソフトボール部に入団。2004年のアテネオリンピックから日本代表入りを果たし、2008年の北京オリンピック金メダルに貢献します。ソフトボールが正式競技に復活した東京オリンピックでも、日本のエースとして見事金メダルを獲得しました。

JK:今日はようこそ! 私たちよりも早くスタジオにいらしてたからびっくりしちゃった(^o^)やっぱりスポーツ選手、さすが!

上野:そうですね、なるべく早寝早起きの生活を心がけています。

出水:耳が痛い(^^;) 上野投手はいつもユニフォーム姿で拝見していますが、今日は私服でお越しいただきました! 私服を選ぶ基準はあるんですか?

上野:基本黒か白・・・あんまり目立たない色を選んでしまいますね。チームカラーは赤なので、赤はあまり抵抗はないんですけど、どっちかっていうとあまり目立ちたくないというか、風景と同化したいというか(笑)

JK:風景にもよるけど(笑)

出水:マウンド上では四方八方から見られているから、反動もあるんですかね?

上野:性格的なものだと思います(^^;)

JK:私このまえ、試合前の練習を見せていただいて。強烈過ぎてもうビックリ! 上野選手のボールが身体に当たったら死ぬね! あれは何キロ?

上野:早くて117とか118とかぐらいですかね? デッドボールの時はただただ申し訳ないなと思いますm(_ _)m

JK:なんか腕が取れるぐらいにくるくる~っと回すじゃないですか! かっこいいですねぇ。打ってもいいよって言われたんだけど、私恐怖だったの。

出水:ジュンコさん打席に立ったんですか?!

上野:でも堂々としていましたよ。ふつう皆さんのけぞるというか、打席に入るときも怖くて端っこの方に入る方が多いんですけど、堂々と真ん中に(*^^*度胸がすごいなと思いました。

JK:あら本当に? 厚かましいわね(^^;) 私も生まれて初めてだから、打ってもいいって言われたんだけど、スピードがすごいから躊躇しちゃって。空振りばっかりだと恥ずかしいじゃないですか。見えないぐらい速いんだもの! だから上野投手じゃなくてもっと優しい人にお願いして(笑)

出水:打てたんですか?

JK:打ったの! そしたら監督に「空振りしなかったよ」って褒められたの(*^^*)コロナのときはおうちで何してたんですか? 試合はできなかったでしょ?

上野:えっと・・・レゴブロックにはまって、たくさん作ってました。もくもくと集中するのが大好きで、パズルやったり、読書するのでもずっと没頭するのが意外と好きですね。

JK:それがやっぱり投手の生き方ですね! 

上野:気づいたら暗くなってることもあります(^^;)お昼ご飯も食べるの忘れちゃったり。

JK:どんなものを作ってるんですか?

上野:大きいものから小さいものまで作ってるんですけど。シンデレラ城とか、レゴ用のラックを買って飾っています。車とかバイクとか乗り物系のレゴを作ることが多いですね。ソフトボール以外何もできないんですよ(^^;)

JK:ソフトボール1本できたからね。 なかなかいないですよ。

出水:いまでも朝起きたら、競技のこととかチームのこととか考えたりするんですか?

上野:四六時中ソフトボールのことを考えてるわけではないんですけど、頭の片隅に、自分がアスリートであるというのは必ずどこかにありますね。

JK:スポーツのために別のスポーツをやって、ためになるってことは?

上野:観戦することは多いです。バスケットボールだったり、バレーボールだったり、バドミントンだったりとか・・・やることはあまりないですね。見て感じるものを養っているというか。いろんな選手がいていろんな動きがあるので、どうしても重心とか体の動かし方とかに目が行っちゃいますね。

JK:投手だから周りからいろんな音が聞こえてくるでしょう? マルチで感じないとね。

上野:後ろにランナーがいるときは、だいたいこのぐらい進んでいるだろうなというのは感覚的に想定してプレイしています。昔は三振しか狙っていなかったピッチングだったんですけど、今はいかに1球でアウトを取るか、を考えて投げてることが多いので。

JK:ちょっと手を見せてください・・・おっきい! ボールも大きいもんね。グレープフルーツぐらい?

上野:あ、たしかに。そのくらいの大きさです! グレープフルーツより少し軽いぐらい。

出水:タコがあるのかなと思ったら、全くないんですね??

上野:私はバッティングをまったくしないので、打者みたいにマメとかはできないです。今は冬でまったく投球もしていないので、指先のマメもきれいになりました。シーズン中はボロボロです。爪も割れちゃいますし。

JK:マニキュアなんかしたことない?

上野:ないです! 多分したらすぐ割れちゃうので。

JK:でもゴルフとか興味ない? やったらすごいと思いますよ! 渋井さんとか岡本綾子さんとかソフトボール出身だから。世界一になれるかもよ! そろそろどうですか?

上野:よく言われます。絶対いい!って。でもゴルフはあまりにもわからな過ぎて、興味が・・・(^^;)

出水:身体づくりのために積極的に摂取している料理とかありますか?

上野:何をどのタイミングで食べるか、というのは意識してますね。普段はそんなに細かく管理はしていないですけど。

JK:何をつくるんですか? 意外に集中力ありそうだから、すごいもの作ったりね。

上野:その日のバランスですね。鶏の手羽元なら酢で、カボチャなら醤油で煮たり・・・今レンチンでなんでもできる時代なので、とりあえずバランスだけは意識するという感じですね。なるべく緑黄色野菜を入れたり、肉ばっかり偏らないで魚をしっかり摂ったり。

JK:身体づくりって食べることが一番大切ですもんね。プロだから、今までの経験を次の人に教えるってこともありますよね。

上野:そうですね、口にする=必ず身につくので、 何を口にするのかは大事なんじゃないかなと。何で満たすかって大事なっていつも思います。身体が資本なので、身体が元気じゃないといいプレイもできないので、そういうところも伝えていけたらと思います。

JK:今まで病気になって出られなかったって経験は?

上野:たくさんあります! ケガもいっぱいしてきたし。力を出し過ぎて筋肉を傷めたりとか・・・酷使しているので、疲労的なケガもたくさんあります。

JK:だけど試合がずっと続くでしょう? 休んでいられないでしょ?

上野:でも試合をしてる時が一番楽しいので、むしろ練習より試合ばっかりしていたいです! 結局試合で失敗して、もっとこういう風にできるようになりたい、次はこう抑えたい、と思うから練習できる。次はこういうボール投げてやろうとか。そのための練習です。

JK:この相手は絶対三振取れないな、っていう選手いるじゃないですか? 顔見た瞬間にビビる、ってことはありますか?

上野:若い時はそれが力みに変わってましたね。かえって打たれちゃう。今は考え方もポジティブになってきました。強豪相手になると「打たれたらどうしよう」じゃなくて、打たれるかもしれない、って思うよりも、もしかしたら抑えられちゃうかもしれない!っていうワクワク感に変えて挑戦することで、逆にリラックスもできるし、いいパフォーマンスもできる。

JK:バッターとの睨み合いみたいですね。

上野:どっちかっていうと、私はボールをキャッチャーミットに届けるのが仕事だと思っているので、その間にボールを打とうとするバッターがいる。そのバッターをいかに交わして、ミットに届けるか。どっちの気持ちが強いか、みたいなぶつかり合いです。

JK:負けん気が強い人じゃないとダメですね!

上野:でも結局打たれても、バックに守ってくれる仲間がいるので、今はいかに1球で、みんなの力を使って、いかに簡単に、いかに負担をかけずにアウトを増やすかというのも面白かったりします。

JK:フライよりもゴロのほうがつかみにくい?

上野:野手はドキドキすると思います。地面にボールがつけばつくほどイレギュラーが起こるので、フライのほうが簡単かなと思います。でも内野手はむしろゴロを取る練習をしてるので、ゴロを取るプロだと思って、逆に「ゴロは取れるでしょ? いつも練習してるでしょ」と思ったりします(笑) 一方で外野手はフライを取る練習をしている。でもフライってホームランと紙一重なのでね。

JK:今までマサカこんなこと!っていう思い出はありますか?

上野:いっぱいありますね・・・ケガはマサカの連続ですし。最近だとあごの骨折ですね。ボールが当たって・・・でもあのおかげで昨年の金メダルがあると思っています。あとは出会いですね。出会いって自分が準備できるものではないので、偶然じゃなくて必然だなって思う出会いをたくさんしてきたなと思います。

JK:出会いって人ですか、モノですか? 

上野:人もモノもありますけど、やっぱり人ですね。一番最初に麗華監督に出会ったことに始まって。それこそ麗華監督とは母親よりも長くいるので(笑)もう21年! 実家には18年しかいかなったので、もう母親のような存在です(^^)

JK:やっぱりチームを支えるのは監督ですね!
 

 ==OA曲==

M.  We Are The One  / DOBERMAN INFINITY

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