データを消さずに中古店へ売った「デザエモン」(ハリウッドザコシショウ作)の行方は今?

PlayStation®初の公式ラジオ番組として、2016年4月からレギュラー放送しているプレイステーション presents『ライムスター宇多丸とマイゲーム・マイライフ』(毎週木曜日 夜9時~)。
寝食を忘れてゲームにのめり込むほどのゲーム好きで知られるライムスターの宇多丸と、ゲームをこよなく愛する著名人をゲストにお招きし、「人生におけるゲームとの出会い」や「あのゲームとの思い出」「今オススメのゲーム」など、ゲームについて楽しく熱く語り合うトーク番組です。
第243回:お笑い芸人のハリウッドザコシショウさん前編
■デザエモンで自分のゲームを作って後輩を騙した
「マイゲーム・マイライフ」のゲストにハリウッドザコシショウさんがやってきました。
勢いのある芸風で知られるザコシさん。その芸の強烈さゆえ、そもそもトークをしているイメージがあまりないですが、実はファミコンやスーファミのゲームが大好きなのだそう。
ザコシ「デザエモンっていうのがあって、あれもやってましたね」
宇多丸「ゲームを自分で作れるっていう」
ザコシ「あれすごいですよ。敵キャラをね、全部ドットでデザインできるから、あれはすごい」
宇多丸「襲ってくるやつを変な顔にするみたいなこともできる。どんなやつ作ってたんですか?」
ザコシ「そのときはもう芸人になっていたから、ザコシショウがスーパーファミコンになった~! っていう触れ込みで」
宇多丸「触れ込み(笑)」
ザコシ「同期に、本当に俺、ファミコンになったんだぞ、って騙して」
宇多丸「こういうのが出たんだぞ、と」
ザコシ「そのとき松村さんとかが一応出していたんですよ、芸人のファミコンで。で、俺も出したぞ、すげーなーってなって。で、当時ちょっとライブでやるっつって、やらせましたよ」
宇多丸「へえ~。そのときからテンガロンハットで?」
ザコシ「あ、そのときはね、まだハットじゃなかったんですよ。髪の毛立ててた感じ」
宇多丸「そのときの感じで作って」
ザコシ「そう。で、あの、タイトル画面でデザエモンって一応……、そこは変更できないんですよ。だからそこはすぐスタート押して」
宇多丸「ははははは! これはちょっと、ちょっとって」
ザコシ「これは違うからって(笑)」
宇多丸「違うからって(笑)。でもわかんないですもんね」
ザコシ「あんまり知らない子はわからないから」
宇多丸「ゲームの評判はどうだったんですか?」
ザコシ「激ムズだったから、こんな難しいの流行らないよって」
宇多丸「やっぱり幼少時から厳しいところに慣れ過ぎてるから」
ザコシ「いや、そうかもしれないですね」
宇多丸「普通の人の基準じゃないんですね(笑)。今、データとか残ってるんですか?」
ザコシ「もうないですね。でも、そのデータを消さずにどこかに売ったので、誰かに渡ってるかもしれないですね。中古ショップに売ったので」
宇多丸「え! どこかの誰かが……」
ザコシ「あるかもしれないです、もしかしたら。消してなかったので」
宇多丸「ザコシショウのゲーム(笑)。世界で唯一のパイロット版が。今これ、名乗り上がってくるかもですよね」
ザコシ「いやぁ、あるかわからないですけどね。もしかしたら」
宇多丸「心当たりがある方はご一報いただければ」
これは夢がありますね! 中古ショップで買ったデザエモンを持っていたら、もしかしたらそれがザコシショウゲームかもしれません。あるいは、まだ誰の手にも渡っていなければ、どこかの中古ショップで今でも売られているかも……?
■今回のピックアップ・フレーズ
(ザコシさんのゲームの腕について)
ザコシ「スペランカーをノーミスでクリアしろ、と言われたら、できるかもしれない」
宇多丸「え! マジで!(中略)すげえ!」
ザコシ「体調にもよりますよ」
宇多丸「体調(笑)。そんなシビアなんですか?」
ザコシ「シビア、シビア。本当ね、1ミリ、2ミリの感覚ですから」
文/朝井麻由美(ライター、コラムニスト)