元プロボクサーの井上浩樹さん「トレーニングの後にゲームをするとFPSで指がよく動く」

PlayStation®初の公式ラジオ番組として、2016年4月からレギュラー放送しているプレイステーション presents『ライムスター宇多丸とマイゲーム・マイライフ』(毎週木曜日 夜9時~)。
寝食を忘れてゲームにのめり込むほどのゲーム好きで知られるライムスターの宇多丸と、ゲームをこよなく愛する著名人をゲストにお招きし、「人生におけるゲームとの出会い」や「あのゲームとの思い出」「今オススメのゲーム」など、ゲームについて楽しく熱く語り合うトーク番組です。
第242回:元プロボクサーの井上浩樹さん後編
.jpg)
■プロボクサーのゲームライフ
「マイゲーム・マイライフ」のゲストは前回に引き続き、元プロボクサーの井上浩樹さんです。
今回は元プロボクサーならではのゲームプレイのお話を伺えました。
宇多丸「トレーニングでクッタクタのときって、ゲームはやれないのか、それでもやるのか……」
井上「あ、ゲームやりますね」
宇多丸「あ、それでもやる」
井上「はい」
宇多丸「うんうんうん」
井上「逆に今やってるFPSとか、瞬間瞬間を争うようなゲームだと、指が動くんですよね。運動した後のほうが」

宇多丸「ほう。そうか、なんだろうね、神経が高ぶってるし、体と神経が一致してる状態っていうんですかね」
井上「そうなのかもしれない」
宇多丸「だってボクサーの反応速度って、そりゃあさ、そりゃあね、通常じゃないですもん。そりゃあもう。こっちからするとニュータイプだもん。そっかそっかそっか、じゃあ、普段より強いわみたいな、あるわけですか」
井上「普段より、指の動きがいいなっていうのはありますね」

宇多丸「へええ~~~、なんか活性化しているんでしょうね、きっとね。こっちの素人考えだと、ピーンと張りつめたトレーニングした後に、また張りつめるのかいって感じがしますけど、それは全然苦にならないんですね?」
井上「それはならないですね」
宇多丸「こっちはのんびりしようとかは、ないんだ」
このほかにも、ボクシングをする際に必要な、「空間をどう使うか」「視点の使い方」が、ゲームにも活かされているのだそうで、これは井上さんにしかお話できないゲームのお話がたくさん語られておりました。以前、ピアニストの清塚信也さんが、「ゲームがうまくなるための反復練習は、ピアノを練習するときのそれと同じ」とおっしゃっていましたが、その人の職業ならではのことがゲームに現れるのって、めちゃくちゃ面白いですね。
■今回のピックアップ・フレーズ
(減量中のゲームについて)
.jpg)
宇多丸「ゲームの中で飲食していることあるじゃないですか。(減量中だと)嫌じゃない?」
井上「逆に、そういう動画ばっかり見るんですよ。減量中とかになると、大食いしてる動画……」
宇多丸「それはリアルなやつ?」
井上「リアルなやつですね。大食いしている動画とか、そういうのを見るようになるので。これが終わったら俺も食べるんだ」
宇多丸「そっか、モチベーションをそっちに」
井上「(中略)なので、ゲーム中とか、アニメとかの飲食シーンも、わー、うまそー、って」
文/朝井麻由美(ライター、コラムニスト)