【音声配信】「ケアってなんだろう?~令和時代のつながりと責任の話」Part6▽塚越健司、倉本さおり、河野真太郎、山本ぽてと、吉川浩満、小川公代【文化系トークラジオLife】

文化系トークラジオ Life ニュース版
倉本さおりさん(撮影:ササキミチヨ)

↑倉本さおりさん(撮影:ササキミチヨ)       

       
塚越健司、倉本さおり、河野真太郎、吉川浩満、小川公代、山本ぽてと       

○つながりと「無責任」の話   
・ラジオへの投稿がケア。言葉にしたら整理出来る(メール)   
・今回のタイトルへの強烈な違和感。ケアは内発的動機。   
 つながりと“無責任(美徳「virtue」)”の話では。(メール)   
・ケアの語源には苦しみ、トラブルという意味も(小川)   
・性別関係なく男性も苦しいことはある。どういう状況で苦しかったのか(小川)   
・社会全体でケアを考えたら建設的な議論が出来そう(小川)   
・多和田葉子さんの『献灯使』。ワンオペでひ孫を育てる。   
 手を差し伸べられる人がケアする(小川)   
・ピティエ(憐れみ)でケアするのも、レスポンスも難しい(塚越)

○メンタリストDaiGo氏の発言   
アメリカの小説家、ラルフ・エリスン著『見えない人間』。   
 人に認識もされない人。透明化された人間(塚越)   
・メンタリストDaiGo氏のホームレス差別発言(塚越)   
 →苦しんでいる人のことが本当の意味で見えているか(塚越)   
・責任があるということをどうやって認識させるか(塚越)

○care forとcare about   
ケアの倫理とエンパワメント』で初めて「ケア」という言葉を使った。   
 それまでは「感受性」「情念」「道徳」で言い換えていた(小川)   
・care forとcare aboutを区別して考えるべき(小川)   
・care aboutが流行りすぎている。   
 やってるフリでもcare aboutと言えてしまう(小川)   
・「気にしてる」だけでcare about(小川)   
・本当のケアは深層部にあって、もっと物理的で直接的(小川)   
 →今の日本はcare forが足りていない。ケアを回避して政治の問題を語れない(小川)

・アメリカの作家、シャーロット・パーキンス・ギルマン著『黄色い壁紙』。   
 弱者である患者は閉じ込められる。権威を持っている医者がcare aboutはするがcare forはしない(小川)   
・ジョアン・C. トロントと岡野八代の共著『ケアするのは誰か? 新しい民主主義のかたちへ』。   
・とcare aboutを間違えると、ケアされるべき人が本当にケアを受けないという事態に(小川)   
→なかなかcare forのほうに向かない(塚越)

○ケア宣言   
・care forを想像するための本、岡野八代さんが翻訳している『ケア宣言 相互依存の政治へ』(河野)   
 →どうやってケアを社会化していくか?という本(河野)   
・今の国家や社会がいかに「ケア」を失っているかを出発点にしている(河野)   
 →単純に福祉国家にかえりましょうという事ではない。新たな福祉国家へのビジョンを示す(河野)

○「あしがらさん」をめぐって   
ミクロの世界でどうするのか。向き合うとはなんぞや(塚越)   
・DaiGo氏に『あしがらさん』というドキュメンタリーを観て欲しい(山本)   
・最初、ケアを拒むホームレスのあしがらさんが取材と支援に時間をかける中で次第に心を開いていく(山本)

・合理的に前に前に進む中で、どこかで切り捨てられてしまう人が出てくる(倉本)   
 →他者の言葉を聞く・理解しようとする事は、忍耐力が必要(倉本)   
・どの年代の人にもケアは適用されること(塚越)   
・みんな違って、みんなつらい。自分の声に耳を傾けることから(塚越)

text by 犬井おかか   

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