VOL.25 運動不足

ちょっと気になる健康のはなし

2021/9/19 放送

Q.
最近出歩いたり、運動する機会が減り、体重が増えていっています。運動や生活など注意するポイントを教えてください

栃木県 かんぴょうさんからの質問


 
お答え頂いた専門家

サンスター財団 金田博夫研究助成基金 2010 年度受給者 
山口大学医学部附属病院 講師 
専門:代謝学、内分泌学 
秋山 優(あきやま まさる)先生

A. 
外出もままならない状況が続いていますが、こういう時に怖いのは「サルコペニア肥満」というものです。「サルコペニア」の「サルコ」は筋肉、「ペニア」は減少の意味で、筋肉の量が減って、身体機能が衰えた状態を言います。そこに肥満が加わると「サルコペニア肥満」というものになります。 見た目はさほど太っていないのに、筋肉だった部分が脂肪に置き換わっている「隠れ肥満」の人もいますから、注意が必要です。

「サルコペニア肥満」の確認方法としては、お医者さんにいかないと正確な診断はできませんが、最近では体脂肪率や骨格筋率が分かる家庭用の体組成計もありますから、活用すると良いです。体脂肪率が 32%以上で、骨格筋率が男性なら 27.3%未満、女性だと 22%未満は要注意です。
例えば手すりにつかまらないと階段が上れないとか、ペットボトルのキャップが開けられない、転びやすい、という方は一度お医者さんに診てもらうと良いでしょう。
「サルコペニア肥満」を放っておくと、骨折や寝たきりになるリスクも高まりますし、糖尿病や脳卒中、心疾患といった成人病にもかかりやすくなります。

食事に関しては、全体的に食事量を落とすと筋肉も減ってしまうので、良質なタンパク質を1日でご自分の体重1kg あたり 1g はとるようにしてください。

そして、ウォーキングなどの有酸素運動も良いですが、加えて「レジスタンス運動」が有効とされます。「レジスタンス運動」とは筋肉に負荷をかける運動のことです。特に下半身には大きな筋肉が多いので、スクワットなどは有効で、1日 10 回ぐらいが目安となります。足を肩幅に広げ、手を前に出し、膝が 90 度になるように曲げ、息を止めずにやってください。ももあげやつま先立ちも有効です。体や膝に不安のある方は無理のない範囲で、例えば椅子につかまってスクワットを行うなど、ご自身の体の具合を見ながらやってみてください。



運動不足、サルコぺニアについては下記URLも参照ください。
https://www.club-sunstar.jp/article/column/sdp/1944/



専門家に聞いてみたい健康のお悩みを番組までお寄せください。採用させていただいた方には、番組から記念品をお送りします。

このコーナーは診察ではありません。深刻な悩みを抱えていらっしゃる方は、ぜひお医者さまを受診してください。




金田博夫研究助成基金
糖尿病、糖尿病合併症の予防・治療を目指した基礎研究ならびに臨床への応用研究を支援するために、 サンスター財団が 2009 年に創設した助成事業。歯科分野、医科分野、栄養学分野、生化学分野等の 若手研究者を対象として 2 年間の海外留学を補助しています
https://sunstar-foundation.eu-d.co.jp/grants







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