「東京の生活史」とはどんな本?岸政彦『あぁ~。』としか言えません。

アシタノカレッジ

〈エトセトラ学部〉としてお送りした金曜日。
社会学者の岸政彦さんをお迎えしました。

「東京の生活史」という本を出されたばかりの岸さん。砂鉄さんもずっと鞄に入れて持ち運んでいたんですが、「肩こりになりますよ(笑)。」と。何とこの本、1216ページもある分厚い本なんです!岸さんが一般公募で150人の聞き手を集めて、それぞれの聞き手が自ら探してきた、「何かしら東京に関係ある人」に話を聞いてもらって、それをまとめたインタビュー集。2018年に岸さんが呟いたツイートをキッカケにプロジェクトは始まったそうなんですが、昔からこういう本を作りたいと思っていたそうなんです。

元々、聞き手を100人で作ろうと思っていたそうなんですが、Twitterで募集したところ、480人もの応募があり、そこから色々調整して最終的に150人まで絞ったんだそうです。岸さん、150人に決める作業が一番大変で一番辛かったと仰っていました。その150人の方々には説明会や相談会、研修を行ったそうなんですが、聞き取りにあたって、「あなたにとって東京とは何だったか?」だけは聞くなと伝えたそうで、皆さん驚かれたそうです。岸さん曰く、その場で考えた言葉しか出てこないし、日常的に私にとって東京とは何かと考えている人なんていない。と、それこそ凡庸な答えになってしまう。そうじゃなくて、人生をちょっとずつ聞いていくことで、全体を通してこの人にとって東京ってこんな感じかというのを、聞き手や読み手が解釈しやすいような語りにしてほしいとお願いしたんだそうです。

この本、始まりもなければ終わりもなく、結論が無い。永遠にループしているような不思議な本で、どんな本でした?と聞かれても『あぁ~。』としか言えないと。東京を代表するわけでもなく、縮図でもない、東京のことが分かる訳ではないですが、とにかく体験してほしいと仰っていた岸さん。気になった方は是非手に取ってみて下さい!

 

 

番組では、みなさんからのメッセージをお待ちしています!

◇メール:ashitano@tbs.co.jp

◇Twitter:@AshitanoCollege

◇Instagram:ashitanocollege

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