VOL.24 痛風

ちょっと気になる健康のはなし

2021/9/12 放送

Q.
周りに痛風の友人がいるのですが、自分も気をつけたいと思っています。どう気をつければ良いでしょうか

岡山県 さわらさんからの質問


 
お答え頂いた専門家

サンスター財団 金田博夫研究助成基金 2010 年度受給者 
山口大学医学部附属病院 講師 
専門:代謝学、内分泌学 
秋山 優(あきやま まさる)先生

A. 
実は成人男性の 5 人に 1 人が痛風予備軍と言われるほど増えているんです。以前は美食家の中高年の男性がかかる「贅沢病」と言われていました。痛風患者の 98%は男性ですが、最近は 30 代で発病する人が最も多くなっています。

痛風は関節や足の指のつけ根がひどくはれて痛むことで知られています。患部は赤く腫れて数日間激痛が続き、歩けないぐらい辛いこともあります。

どうしてそのような症状になるかというと、体の中ではタンパク質が分解されたり、新陳代謝が活発になったりすると、プリン体という物質が作られます。このプリン体がさらに分解されて尿酸になるのですが、普通は尿とともに体の外に出されます。ただ、プリン体をたくさん含む食品を食べすぎたり、なんらかの障害があって尿から排出されなかったりすると尿酸値が上がり、高尿酸血 症(こうにょうさんけっしょう)という状態になります。それを放置すると、血液中に尿酸の結晶が出来て、関節に溜まります。
その沈着した結晶が剥がれ落ちる時に激烈な痛みが生じます。尿酸が関節にとどまらず、腎臓にたまることもあって、腎臓の働きが悪くなって腎不全になることもあります。

肥満は体内でのプリン体の合成を促進し、尿酸の排出機能を低下させるので、やはり一番は食生活を見直すことですね。そして適正カロリーを守ること。アルコール類も代謝される時に尿酸が作られますのでほどほどに。お酒を毎日飲む人は、危険度が2倍になると言われます。次にプリン体を多く含む食品を控えること。例えば、レバーや白子、一部の魚介類・えびやいわし、かつおなど。そしてビールです。

ただ、痛風の患者さんでなければ、飲みすぎないように気をつける程度で良いです。最近ではプリン体ゼロのビールも出ていますので、試してみてはいかがでしょうか。あとは水をよく飲むことや適度な運動もおすすめします。

痛風については下記 URL も参照ください。
https://www.club-sunstar.jp/article/column/sdp/2002/

専門家に聞いてみたい健康のお悩みを番組までお寄せください。採用させていただいた方には、番組から記念品をお送りします。

このコーナーは診察ではありません。深刻な悩みを抱えていらっしゃる方は、ぜひお医者さまを受診してください。




金田博夫研究助成基金
糖尿病、糖尿病合併症の予防・治療を目指した基礎研究ならびに臨床への応用研究を支援するために、 サンスター財団が 2009 年に創設した助成事業。歯科分野、医科分野、栄養学分野、生化学分野等の 若手研究者を対象として 2 年間の海外留学を補助しています
https://sunstar-foundation.eu-d.co.jp/grants







お寄せいただいたすべての質問にお答えすることは       
できませんので、       
ご了承の上、投稿をお願いします。

ツイート
LINEで送る
シェア
ブクマ