連弾の魔術師、レ・フレール齋藤守也さん・圭土さん

コシノジュンコ MASACA

レ・フレール 斎藤守也・圭土さん(Part2)

レ・フレール 斎藤守也・圭土さん  
兄弟ピアノデュオとして2002年より活動開始。2006年のメジャーデビュー作『ピアノ・ブレイカー』以来5枚のアルバムの他、2019年にはディズニー公式アルバム『ディズニー・オン・キャトルマン』をリリースしました。フランス、ベルギー、韓国など世界各国で活躍中。   

 

出水:お兄さんの守也さんは1973年生まれ、ピアノを始めたのは小学校高学年の12歳、その3年後にルクセンブルク国立音楽学校に留学しているんですが、自ら志願していったんですか?

守也:家族会議の結果ですね(^^)

JK:ルクセンブルクってなんで?

守也:これも縁ですけど、姉が当時語学留学でベルギーに行っていて、姉に音楽ができる学校を探してもらって、隣の国のルクセンブルクにいい先生がいるってことで。

出水:どんな学校なんですか?

守也:この学校は特殊で、街の子供たちも習える学校で、さらにプロフェッショナルも習える音楽学校ですね。ふつうこういう学校だとコンクールや試験があって簡単には入れないんですが、ここは初心者から入れるってことで。

出水:22歳で帰国しますが、その時には音楽の世界で仕事を、と決めていたんですか?

守也:とてもそんなことは考えられない。7年間いて、とにかくがむしゃらにクラシックを吸収しようと思って。

出水:守也さんは音楽活動の傍ら、教則本『左手のための伴奏型エチュード』を出版したり『疲れずに引き続ける左手の脱力奏法』講座を開いたりしていますね。なぜそこまで左手にこだわるんですか?

守也:僕らレ・フレールの楽譜も出してるんですけど、僕が考えたオリジナルの伴奏パターンがあって、そのパターンが疲れるって大勢から言われたんです(笑)どうしたら疲れないかって問い合わせがあって、中には左手が痛いのを我慢して弾いていると言う人もいて、自分のオリジナルだし申し訳ないなと思って(^^;)それで左手にこだわってセミナーを行っています。しかも僕らはリズミカルな曲が多くて、同じリズムを繰り返すんですね。そういうのが他にはない演奏スタイルなんです。

出水:音楽教育にも力を入れているそうですが?

守也:力を入れていると言うか・・・僕12歳でピアノを始めたんですよ。みんながピアノを止める頃に始めて、すぐルクセンブルクに留学して、オリジナルで活動して・・・ピアニストの中でもすごく特殊な経緯なんです。なのでクラシックを学んできた人とは音楽のとらえ方が違うのかなというのがあって。もともとロックも好きだし、民族音楽とかいろんな音楽が好きで、それをピアノで表したりしてたので、僕なりのピアノに対するアプローチで、クラシックだけじゃないものもあるよって示したく

JK:ご両親は音楽関係?

守也:まったくです。音楽が好きなだけ。まあそもそも圭土が最初にピアノを始めたんですね。

JK:じゃあもっと小さい時から? 

圭土:僕は6歳ですね。姉がクラシックギターを習ってたんです。その教室に通って音楽に触れて、姉がギターなら俺はピアノだ!と思って、自ら両親にお願いして。

出水:そしたらお兄さんも?

守也:僕は・・・最初は作曲がしたくて。家にキーボードがあって、自己流で作曲し始めて。「作曲やるならちゃんとピアノを習え」って親に言われて。

JK:12歳で作曲したいと思ったの?

守也:なんか面白いと思ったんですよね、音をいじって作っていく作業が。

★斎藤守也ソロピアノコンサート – minamo –★  
日時:2021年10月10日(日)14:15開場 / 15:00開演  
会場:神奈川県立相模湖交流センター ラックスマンホール  
チケット:全席指定5500円 ※未就学児入場不可

 

出水:圭土さんは1978年生まれ、6歳からクラシックピアノを習って、15歳の時にお兄さんと同じルクセンブルク国立音楽学校に入学。ブギウギのピアニストとして、日本人で初めて国際ブギウギフェスティバルにも招聘されているんですよね! 

JK:なんかうれしい! 昔『東京ブギウギ』ってあったけど、日本人ってそのフィーリングを持ってると思うのよね。圭土さんのはもっとモダンな、革命的なものじゃないですか?

圭土:ありがとうございます。そもそもブギウギって日本では1930~40年代にジャンルとして流行ったんですよね。そのちょっと前、1920年代にアメリカで生まれた当初は、ピアノのスタイルだったんです。その後歌謡曲に取り入れられてムーブメントを起こしたんです。JAZZが生まれたのも20年代で素晴らしい文化が生まれた時代で、ブギウギもロックのきっかけになっていて、その後ロックンロールが生まれるんです。

JK:基礎があってなのね! そうか。

圭土:なんで僕が日本でブギウギやってるのかっていうと、ヨーロッパに師匠がいたんです。ドイツのアクセル・ツィンベルガーというピアニストなんですけど・・・ブギウギが1930年代に流行ってロックに取り入れられると、ピアノよりもギターのほうに注目が集まっていくんですね。でも、もともとのピアノのスピリットをずっと引き継ぐ流れがあって、アメリカ南部から北へ流れてヨーロッパへ移っていく。その種を受け継いだ一派が僕の師匠。だから、いわゆるブギウギとはちょっと違うかもしれませんね。

JK:アフリカ系アメリカ人が生みだした音楽なのね。だからフィーリングがアフリカっぽいんですね。踊りたくなるっていうか、ウキウキするっていうのかな?

圭土:構成はシンプルなんですけど、感覚的なところはすごく多いですね。 

出水:圭土さんはJAPANブギウギアカデミーを主宰していますが、これはどういった活動なんですか?

圭土:僕もそうだったんですけど、師匠のプレイを背中から見ることで学ぶ。何も教わってないんです! 横から盗むだけ。だからブギウギに興味のある子たちに僕のプレイを見てもらいたいなって。リハーサルとか、身近で見てもらいたいなって。

JK:学ぶっていうことは真似るってことなのよね。見て感動して、ああいう風になりたいなってなりますよね。

圭土:おっしゃる通りです。僕は何も教えないんです。勝手に見て、学んでもらう(^^;)

JK:そういう環境を作るってすごく大切。ブギウギって初めて聞いた人もいるだろうしね。がんばってください!

★斎藤圭土 ピアノコンサート2021★  
日時:2021年11月12日(金)18:30開場/19:00開演  
会場:Hakuju Hall(東京都渋谷区富ヶ谷1-37-5)  
チケット:大人5,000円、学生3,500円  
※全席指定 ※当日券各料金500円UP ※未就学児入場不可  
 

出水:それぞれソロでも活躍しているお二人ですが、久々に「合体」したときにお互いの成長を感じることもあるんですか?

守也:今日は体調悪いな、とか(笑)

圭土:それはしょっちゅう感じますね! それが一番心配です。自分1人だったらコンサートできるじゃないですか? でも相手が倒れちゃうと・・・それが一番心配。

守也:体調が大事!

 

==OA楽曲==

M.  いつかの空  /  斎藤守也

M.  A Left Hand Like God - in honor of Boogie Woogie masters  /  斎藤圭土  
 

 
 
 
 
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