第439回「定説論」江夏の21球?いや、ガルベスの23球

東京ポッド許可局

マキタスポーツ、プチ鹿島、サンキュータツオのラジオ「東京ポッド許可局」。9月11日の放送は「定説論」。

鹿島 :今年、オリンピックがあって、いろんな意見があったじゃないですか。それを、2021年に生きている僕らは知っていますよね。でも、30年後、50年後。「2021年の東京五輪はコロナに打ち勝って大大成功を収めました!」ってなることも…。

マキタ:声の大きい人が。

鹿島 :意図的に歴史をまとめたら…

タツオ:ネットを使ったら、もっと簡単にできるよ。

鹿島 :だから僕は思ったんです。過去の話もあるんだけど、僕らは今年ものすごい当事者でもある。コロナもそうですよね。「あのコロナって、どういう時代だったの?」って聞かれた時に、「いや、あの時はこういうことがあってね…」っていうのを、市井の人たちが言い続けないといけない。じゃないと意図をもった定説に塗り替えられちゃう。

マキタ:自分が目撃したものと、なんかこう…美しい文章とともに…っていうと、「江夏の21球」。

鹿島 :出た。

タツオ:(笑) ほんとに昭和の話題に…山際淳司さんのね。

マキタ:俺、実際にあの試合を見てたわけだよ。

鹿島 :そう、見たの。見たもんね。

マキタ:あれよあれよという間に、江夏がランナーためちゃったの。

タツオ:自分でためてったからね!

マキタ:これだよ!?

鹿島 :そうですそうです。

マキタ:それで、暴投したと思ったの。それを、山際淳司さんが美しい文章で書いたら、3塁ランナーが走ってくるのが見えた瞬間に手首を変えて、達川が反応して、あぁいうことになって、スクイズ阻止をしてアウトになって、流れが変わったと。でも俺から言わせれば、ただ単にランナーがたまった。

鹿島 :だから、僕ら少年時代ね。広島・近鉄戦。西本幸雄監督。いよいよ日本一になる。悲運の名将なんて言われてね。それが、マキタさんが言ったように、江夏が出てきて「終わりだ~」と思ったら、「あ、なんか今日調子悪いな」って。「あ、たまっちゃったぞ?」「あ、なんか1球はずした」「え?スクイズ空振り!?」「あれ…?広島勝ったねぇ…」。

タツオ:(笑)

マキタ:そう、そういう話だったの!

鹿島 :あれを、スポーツノンフィクションとして最初にちゃんとやって。こういう見方・物語があるでしょ?って。あれ、Numberの最初の方だよね。創刊号だったかな。

マキタ:江夏の21球という美しいフレーズとともに。

鹿島 :そうですそうです。

マキタ:今、「江夏の21球でしょ?」なんていうと野球のオールドファンはそれだけでジーンと来ちゃうんだけど。そういうことでしょ!?それが定説…

鹿島 :それ言い出したら「ガルベスの23球」だってあるんだから。

マキタ・タツオ:(笑)

鹿島 :23球目に審判にボール投げるやつ。あれだって美しく書けば…

マキタ:審判にね!

タツオ:うっとり書く人がいればね!

鹿島 :でもそこは着眼点で、山際さんが気付いたっていう。そこですよ。

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