【音声配信】「ケアってなんだろう?~令和時代のつながりと責任の話」Part3▽塚越健司、河野真太郎、小川公代、吉川浩満、倉本さおり、山本ぽてと【文化系トークラジオLife】

文化系トークラジオ Life ニュース版
河野真太郎さん(撮影:ササキミチヨ)

↑河野真太郎さん(撮影:ササキミチヨ)     
 
○ケアと男性性問題   
・ジャニーズの嵐もお互いを思い合っている(塚越)   
 →嵐はジャニーズの中で“わちゃわちゃ感”が特に取り沙汰される(倉本)   
・親世代は「世話になりたくない」「迷惑になりたくない」(メール)   
・ケアの対象者がケアを欲しがらない、拒絶することが多々ある(メール)

・BTSが羨ましい。ケアと男性性問題(河野)   
・1970年代の男性解放運動。メンズリブ運動(河野)   
・ケア労働に参加、子育てに参加、家事にも参加するのが、良い男性性という価値観(河野)   
 →それに乗れない人もいる。ケアできる男性性を獲得した人たちとの分断(河野)   
 →私も羨ましい。イデア(現実には存在出来ないもの)のように見える(吉川)   
・男性同士でお酒を飲むのはケアではないのか?(山本)   
 →男性同士のコミュニケーションはマウンティングゲーム。ミクロな権力争い(塚越)   
・ケアできる男性性を獲得した人たちは中流階級。個人でケア出来る能力がある(河野)   
・男性同士のコミュニティはホモソーシャルに陥る(河野)   
 →それと違う男性同士の結びつきはあり得るか?(河野)

・中流階級以上の人がケア出来るというのはやっぱり大きい(塚越)   
 →「迷惑をかけたくない」人は低所得の人に多い(塚越)   
 →社会的弱者の人たちが生活保護などの権利を拒む(塚越)   
・社会的な構造の問題に加えて「男性であること」が障壁に(塚越)   
 →一方でイクメンになれる人たちは?(塚越)

○イクメン映画   
・元祖イクメン映画『クレイマー、クレイマー』(1979年)(河野)   
 →会社人間の男性が妻が逃げ出してしまい息子と対峙する(河野)   
 →イクメンではない男性がイクメン的主体を学んでいく物語の原型(河野)   
・この系譜はずっとあって、2001年の『アイ・アム・サム』とか(河野)   
 →最近では『チョコレートドーナツ』(2012年)。ゲイの男性が脳性麻痺の子どもをケアする(河野)   
 →マイノリティがマイノリティをケアする(河野)   
・最新は『マリッジ・ストーリー』。現代版の『クレイマー、クレイマー』みたいな(河野)   
・ポピュラーカルチャー的にはイクメンが常識化。当たり前のものになりつつある(河野)   
・こういう映画はリベラルな意識を反映する。分断みたいなものが生じている可能性(河野)

○杉田俊介『非モテの品格』   
・杉田俊介さんの『非モテの品格』(小川)   
・内なる男らしさを否定することが出来る人と出来ない人がいる(小川)   
・自分の中の多様性を認めていくことによって男性性と向き合える(小川)

○ケアする/されるの関係   
・父が闘病中、デパ地下で買ったおかずやお菓子を看護師や管理人に振る舞う(倉本)   
 →今思えばあれは「施しの暴力性」。本人は良かれと思ってやっている(倉本)   
 →相手から見たら迷惑(倉本)   
 →ケアされてるのにケアしている気持ちに(倉本)   
 →対等なコミュニケーションが出来ない。断れないのを分かった上でやっている(倉本)   
・ケアされてる方がケアする場面は良いがやり方には色々ある(塚越)   
・「喜んでもらえて当たり前」の気持ちが透けて見えると・・・(倉本)

・内なる何かに気付き、自分や他者と相対して ケアする/されるの関係に(塚越)   
 →イクメン的なケアは測りごと(塚越)   
・「俺はゴミ捨てしてるから」的なイクメン像は、ある種男性たちの新しい指標になって(塚越)   
 →その指標を元にした新しいマウンティング合戦に(塚越)

・男性同士の飲み会は副産物的にケアになっていた(吉川)   
 →暴力すらケア的な契機はある(吉川)   
 →今は飲み会がなくなっているので副産物もなくなってる(吉川)   
 →副産物としてではなく、何かのやり方を我々は発明する必要がある(吉川)   
 →だからBTSのやり方が脚光を浴びている(吉川)   
・コロナもあって益々ケアされなくなっていく(塚越)   
・富裕層に限ってはケアが出来る(塚越)   
・映画『パラサイト』のようにお金持ちの人ほど優しいという状況が生まれる(塚越)   
・自分たちでケアしていく実践の場所がどんどんなくなっていく(塚越)

○映画『サンドラの小さな家』   
・問題は男性だけでなく、個人化してしまうこと。自助・共助・公助の問題(河野)   
・個人が弱さを認めてケアする主体になるには、強い人間でないと出来ない(河野)   
 →それをどうやって集団化していくか(河野)   
・今年公開されたアイルランドの映画『サンドラの小さな家』(河野)   
・子どもが二人いる女性が主人公。夫がDV男。家に居られなくなる(河野)   
・住む家がなかなか見付からず自分で家を建ててしまう(河野)   
・主人公の周りの労働者階級の人々が家を建てることを助け合う。ある種の共助(河野)   
 →イギリス的な労働者階級のコミュニティ(河野)   
・家を建てる場面で流れていたDavid Guetta feat. Sia「Titanium」を選曲(河野)

text by 犬井おかか

このパートでかけた曲   
●David Guetta feat. Sia“Titanium”(河野真太郎さん選曲)   
 

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