【作品紹介】「ナイチンゲールとバラ/オスカー・ワイルド」(9月12日)「いたずら/チェーホフ」(19日)

聖教新聞presents ラジオシアター~文学の扉

オスカー・ワイルドは、1854年・アイルランド生まれ。医者の父と作家の母の間に生まれた彼は、イギリスのオックスフォード大学を首席で卒業。その後、戯曲『サロメ』や小説『ドリアン・グレイの肖像』など文学作品を多数、発表しました。
しかし、当時の法律により同性愛の罪で投獄されるなど、波瀾万丈の人生を送り、46歳の若さで亡くなったのだそうです。
そんな人生からはちょっと意外かもしれませんが、今回の「ナイチンゲールとバラ」を含む童話集を書いたのは、二人の幼い息子に読ませる為だったということです。

「ナイチンゲールとバラ」
舞踏会で、愛しいお嬢さんと踊って貰うため、若い学生は赤いバラを欲しがります。ところが、今年は赤いバラが咲かないのです。
たった一つの咲かせ方「ナイチンゲール法」があるには、あるのですが‥‥いったい、その方法とは?


小さなエピソードで、人生の断片を鮮やかに切り取るロシアの作家・アントン・チェーホフ。
今回の『いたずら』は、まさに、そんなチェーホフの面目躍如といった作品です。
最初、雑誌に発表した時には、結婚に到るハッピーエンドだったそうです。
でも、時が経って書き直し、そのまま互いの気持ちを打ち明けることなく、主人公が過去を回想するというラストに書き直したということです。
チェーホフ自身は、とってもモテる男性だったようですが、男女関係に深く踏み込むのがとても苦手だったようで、もしかしたら主人公の青年は、そんな自分を重ねてかいたのかもしれません。

「いたずら」
主人公の青年は、若い娘・ナージャに、ある些細ないたずらを仕掛けます。でもナージャにとって、それは、決して消えることのない灯火のような、いたずらでした‥‥。

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