【音声配信】「ケアってなんだろう?~令和時代のつながりと責任の話」Part2▽塚越健司、小川公代、河野真太郎、吉川浩満、倉本さおり、山本ぽてと【文化系トークラジオLife】

文化系トークラジオ Life ニュース版
小川公代さん(撮影:ササキミチヨ)

↑小川公代さん(撮影:ササキミチヨ)  
 

 ○セルフケアとしての美容 
・長田杏奈さんの『美容は自尊心の筋トレ』。他者のためではない自分自身のための美容(メール)  
・アメリカの政治家、アレクサンドリア・オカシオ=コルテスに憧れたアリアナ・グランデがMVで念入りにメイクをする(小川)  
 →自分のために口紅を塗ってる。自分のために綺麗になる(小川)

・男性の身だしなみ。セルフケアが足りてない人が多い。セルフネグレクト状態(河野)  
 →周りに対するケアも欠けていってしまうのでは(河野)  
・最近パックしてみた。次の日肌が綺麗になって嬉しい!(塚越)  
・男性は今までセルフケアをしてなさ過ぎた(塚越)

○高瀬隼子『水たまりで息をする』 
・芥川賞候補になった高瀬隼子さんの『水たまりで息をする』。夫が風呂に入らなくなった(倉本)  
 →水道水が生理的に無理になってしまった夫。会社からスメハラと指摘される(倉本)  
 →夫はそれを妻には伝えられない(小川)  
 →妻としては夫が風呂に入りたいのに入れない事は痛いほど分かっている(倉本)  
 →臭いと思っているのに夫が傷付くと分かっているので言えない(倉本)  
・この作品で大事なのは「人は一人では生きていない」という事(小川)  
・ケアラーとしてどういう選択をするのが正しいのか。絡み合ってしまった夫婦の関係(小川)  
・キャロル・ギリガンの言うジレンマ。「相互依存している関係の中で女性は優柔不断」(小川)  
・妻の価値観が寄り添って見えるか、突き放しているように見えるか(小川)  
・妻が夫の気持ちを尊重したいが、制度の中の共同体として暮らしている現実的な問題も(倉本)  
・視点によってケアの場面の在り方が変わってくるとよく分かる作品(河野)  
・自分の決断で、いきなり悪くなったり、良くなったりするんじゃないか?というのが何より辛い。裁量が大きすぎる(山本)

○『偽姉妹』と『自分で名付ける』 
山崎ナオコーラ著『偽姉妹』。閉じられない家族関係を、偽物だけど作れないか?という話(小川) 
・慣れない育児に苦戦中。松田青子さんの育児エッセイ『自分で名付ける』。同じ悩みを抱えているのは一人じゃないと思える事はケアだと感じる(メール)  
・家父長的な閉じられた家族をやっていくと苦しい(小川)  
・籍を入れていない松田青子さん。閉じられない(小川)  
・ケアはコンスタントなものを期待するけれども、社会がそれを押し付けてはいけない(小川)  
・松田さんが出産する時も、籍を入れていないパートナーは立ち会えないが気にしない。その軽さが良い。重くならない(小川)

・『偽姉妹』では主人公が友達と家族を作る。閉じられない家族はどういう形があるのか(小川)  
・お互いを所有関係にすると、それに安住し閉じられた関係に(塚越)  
・籍を入れない状態は誰でもいつでも介入出来る。良い意味で緊張関係がある(塚越)  
・『水たまりで息をする』の妻は夫にとって一番良い選択肢を一生懸命考えている(小川)  
・かつての夫婦像のように、無条件で情だけで繋がれない罪悪感も(倉本)

・女性の罪悪感はどこから生まれるのか(小川)  
・松田青子「女たちはみんな四面楚歌だ」(小川)  
・女性こそがケアラーだ、という思い込み。ある種のスティグマ(小川)

・BTSのメンバー間のケアの習慣。励まし合ったりプレゼントし合ったり(メール)

・90年代のアニメ『幽遊白書』のエンディングテーマ、馬渡松子「さよならbyebye」を選曲(倉本)  
 →少年誌のアニメとは思えない大人な感じ(倉本)  
 →対等なカップルが別れた後も適切な距離感で互いを思い合う。ケアの先取り?(倉本)

text by 犬井おかか

このパートでかけた曲 馬渡松子 "さよならbyebye" (倉本さおりさん選曲)  
  

 

ツイート
LINEで送る
シェア
ブクマ