10種目の日本記録と3種目のアジア記録保持者!パラ水泳・辻内綾野選手に迫る! TEAM BEYOND presents 伊集院光と喜入友浩とパラスポーツと~パラ水泳の巻 その1 視覚障害とプールと辻内綾野選手と

毎週月曜日~木曜日、朝8時30分からお送りしているTBSラジオ「伊集院光とらじおと」。毎週月曜日9時30分頃からは「TEAM BEYOND presents 伊集院光と喜入友浩とパラスポーツと」をお送りします。東京都のパラスポーツを応援するプロジェクト「TEAN BEYOND」の提供で、パラスポーツについて色々取り上げていくコーナーです。
出演は伊集院光、TBSアナウンサー喜入友浩。

▼ゲストは、東京2020パラリンピック 競泳・女子日本代表の辻内綾野選手
ゲストは、東京2020パラリンピック 競泳・女子日本代表で4種目に出場予定の辻内綾野選手。

▼パラ水泳について
辻内選手はパラ水泳の中でS13というクラス。視覚障害の中で一番軽いクラスで弱視のクラスとのこと。S11は全盲の方、S12が重度の視覚障害の方のクラスとなっています。S13の辻内選手は視力で言うと0.02~0.03くらい。視覚障害のある方の水泳競技では、ターンする壁が近づいてくると、それを知らせるための棒を持ったサポートの方がいます。サポートするための棒をタッピング、タッピングする人をタッパーといいます。ターンしに来る選手を棒で叩き、壁と近いことを知らせます。S13クラスでは基本的にはタッピングする選手はほとんどいないそうですが試合会場の環境によっては大会側に申請して、タッピングを利用することも可能だそうです。タッパーの方もメダルがかかった試合はとても緊張するとのこと。
▼S13クラスについて
S13クラスの辻内選手は、試合会場のライトの明るさでターンする壁が見えにくかったり、距離が取りにくかったりと不自由することもあるそう。下を向いて泳いでいる時は何とか位置を認識することができるそうですが、背泳ぎの場合、真上を向いて泳ぐので、どこまで泳いでいるのか分からなくなることもあるとのこと。
▼感覚重視?コースに触れながら泳ぐ?
S11クラスなど全盲の選手が泳ぐ時は、感覚を頼りに泳ぐ選手もいればコースロープに触れながら泳ぐ選手もいるそうです。辻内選手も練習でブラックゴーグルという光を遮るゴーグルをつけて泳いだことがあるそうですが、壁でターンした瞬間に方向が分からなくなったそうです。S11クラスでは隣のレーンにはみ出てしまうこともあり、その時はタッパーが全力で叫んで軌道を修正するそうです。パラ水泳では選手の他にもサポートするタッパーの方の役割も非常に大事だということが分かります。