「視聴率を聞いて、木更津駅前で…」ドラマプロデューサーの愚痴

宮藤さんに言ってもしょうがないんですけど

先週に引き続き、宮藤さんと数々のドラマを作ってきた、TBSのI山プロデューサーの愚痴。先週は、誰が好き合ってる・嫌い合ってるの話ばかりしてしまったため、今回は真面目な話も!

I山:宮藤さんに言ってもしょうがないんですけど、宮藤さんの脚本って、権威を茶化しがちなんですよね。

宮藤:ちょっと待って(笑)言い方がちょっと!最近一番、何を茶化しました?

I山:それは言えないけども!

宮藤:あーー!!なるほど!!

I山:いろいろな分野を、テーマに、舞台にする。例えば池袋ウエストゲートパークなら、池袋という町を。そこに住んでいる人たちに、協力してもらわないといけない。でも池袋ウエストゲートパークの浜口巡査は、昼からヘルスに行くじゃないですか。

宮藤:・・・はい(苦)

I山:町を守っている公務員の方とか、その人たちの協力を得ながら作らないといけないけど、そこを…

宮藤:あ・・・

I山:最初は私もあまりにアホだった。池袋はアホだったからできたんですけど、最近は、これはヤバイんじゃないか…と事前にセンサーは鳴ります。け…ど…も……

ドラマを取り巻く世間の変化

宮藤:「Oれの家の話」で、人間国宝のお父さんが、女にだらしない。こういう登場人物って、昔のドラマならいたと思うんですが、今は女にだらしない時点でダメになっていないですか?世の中が。

I山:フィクションの中の登場人物に清廉潔白さを求められても、ドラマが作れないなとは思います。西田さんじゃなければ、もっと怒られたと思います。

宮藤:いつからそうなったんだろうな…。変化を感じますか?

I山:そうですね。すごく、悪いことをした人を許さない。

宮藤:その風潮が現実にあるのはいいんだけど、ドラマの中にまで入ってきていますよね。

I山:でもこの間、不倫をドラマで描いたときに、ものすごく怒られるかな…と思ったら、それはそれで、意外と頑張れと。結ばれて欲しいというのが来て。何が良くて何がダメなのか、難しくなってますね。

続いて視聴率の話に…

宮藤:以前は、視聴率のことで泣いてらっしゃいましたよね…

I山:視聴率さえなければ、なんて楽しい仕事なんだろう!と思ってました。一番リアルに泣いたのは、木更津キャッツアイだと思います。

宮藤:2話ですごく下がったんでしたっけ…

I山:そうですね。覚えてるのは、木更津の駅前で電話で視聴率を聞いたときのこと。宮藤さんが撮る氣志團の回の1コ前の「さよなら小津先輩」ですごく下がって、本当に泣いてたら、ディレクターの片山さんが、木更津駅前で私にパンを買ってくれた。「これを食え」と。その日の夜、気志團のライブの撮影が横浜であって。宮藤さんが来るから、これは言うべきか…テンション絶対下がるし…どうしようどうしようって。

宮藤:「さよなら小津先輩」は、金子さんでしたっけ。撮ったの。

I山:金子さんも1人じゃ家にいられなくなって、横浜まで、ライブに来たんです。「僕1人じゃ数字を抱えられません!」って。

宮藤:そう、現場関係ないのに来ましたよね、横浜のライブハウスに!

I山:すごくその日のこと覚えてる。朝から木更津で撮ってて、夜は横浜でライブのシーンを撮って、夜中までかかって。夜中の2時くらいに加藤鷹さんがきて。

宮藤:あぁ!覚えてる!加藤鷹さんがきて、すごいいい調子でしゃべってくれたけど、こっちはクタクタだし、身も心もボロボロだったから、ちょっと加藤鷹うるせえなって思って(笑)

I山:すごくテンション上げてくださったのに(笑)

宮藤:向こう向こうで気を遣って、求められてる加藤鷹をやってくれてるのに(笑)

I山:その日のことは忘れられない…

最近見たドラマで、これはいいな!と思った作品は?などなど、他にもトピックがたくさん。全編はradikoで。Amazonオーディブルでは、放送よりもロングバージョンをPodcast配信中です(毎週水曜10時更新)

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