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MASACA!建築は*****を持ったアートだ!~ゲスト:丹下憲孝さん(part2)

コシノジュンコ MASACA

2016年11月13日(日)放送

ゲスト:丹下憲孝さん(part2)

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出水:丹下さんの作品は都内に沢山ございます。例えば「モード学園コクーンタワー」ですとか、「フジテレビ本社」「プリンスホテル ザ・プリンスタワー東京」「鬼怒川金谷ホテル」など、様々な建築を設計されていらっしゃいます。そう言った場所に行ったり見かけるときというのは、わが子だったり友達に会うような気分になるんですか?
丹下:そうですね。ただ建物って、お引き渡しをした時点で、皆さんのものになっていますから、個人的には気持ちはありますが、皆さんの中でどういう風に見てもらえているのかな、どのように町の中に風景として、待ちゆく人々が受け止めてくれているのかな、ということに興味がありますね。どんな建物をこういう形で設計しましたということよりも、建築は主観的なものですから・・・
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JK:主観的なんだけど、社会的に影響するものじゃないですか。だって建築っていうのは、それこそ100年も持つものだから、洋服と違う。やっぱりどっちかというとランドマークになるわけでしょ。だから責任があると思うんですよ。
丹下:その通りですね。やはり私も、私の恩師、ハーバードの頃の大先生で、ホセ・ルイ・セルトさんという方がおられて、彼は「Architecture is Art with Social Responsibility、社会的責任を持ったアートである、ということをおっしゃった。確かにジュンコさんが今おっしゃったように、私たちが生きているよりも長く建築は残る。ですから今だけではなく、50年後100年後、どうあるべきか。ということを考えて設計していかなくてはならない。あと、ポンと一瞬あるものでもないし、そこには街の「様」があって・・・
JK:わかる。一般の人たちの生活、もしくはひとつの環境の中にいるわけだから、点ではなくて、環境に影響しますよね。
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丹下:都市計画をやったときに、いつもお客さんにお願いするのは、「最初の一本目をやらせてください」。そこがひとつの例になって・・・
JK:点から線に、面になっていくのよね。
出水:フジテレビの本社なんかは、アレが出来たことでお台場のイメージが、ぐっとついたと思うんですけど。
JK:目立つわね。
丹下:ただあれは、私知らなかったんですけど、父があるインタビューで、あれは私が1960年に提案した「東京計画」のひとつの様だ。ということをポロッと言ったんですよ。インタビューで。で、私はあのプロジェクトに最初からやっていましたんで、現場にもおりましたから。まさかそんな言葉が出ると思わずに、でもやはりそれは、都市と建築っていうものを掘り下げていた父のひとつのありかた、電通の建物ですとか、築地計画とか、いろいろやらせていただいた中で、もうずいぶん時間がたっていたんですけど、父がウォーターフロントにこだわっていて、そこのフジテレビさんの建物というのは、三次元でのコミュニケーションスペースのありかたというものをひとつ表現した、ひとつの例だと思いますね。

JK:でもすごく影響力ありますよね。影響力ですよね、建築っていうのは。
丹下:ですから、先生もおっしゃっていた、人に感動を与えるっていうことがファッションっておっしゃっていましたけど、やはり私たちも建物を、感動っていうか、気持ちを動かすものを常に作っていきたいな、と。
JK:最終的に、人のためなんですよね。
丹下:その通りです。
JK:結局、自分のためではなくて、人のためなんですよね。どんな仕事でもそうだと思うんだけど、長く続くっていうのは、人に喜ばれるっていう。これが基本でしょ。たいてい建築家っていうと、自己満足の人が多いと思うんですよ。その人の「作品です」、みたなね。そういうのが、何か住む人にとって無視されているんじゃないかな、って。その辺の違和感が、いつも思っています。だから、どの建築家を選ぶかっていうのはすごい大変だと思う。
丹下:私はそういうの全然嫌ですね。やっぱりこんなものがあったら、みんな喜んで貰えるんじゃないかな、こんな街が出来たらどんなに楽しいだろう、ということが先に考える方なんで。
JK:だからなんといっても、お父様の丹下健三さんの趣旨を継いでやってほしいですね。素晴らしいですもの。
丹下:がんばります!
JK:何年経っても残るもの。そしてどんどん街へ広がっていくというのかな。素敵だと思います。
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オンエア楽曲
M1. Hallelujah I Love Her So / Ray Charles
M2. I Got A Woman / Ray Charles