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放送中

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壊れたおもちゃを修理するボランティア

人権TODAY

毎週土曜日「堀尾正明+PLUS!」内で8:15頃に放送している「人権トゥデイ」。
様々な人権をめぐるホットな話題をお伝えしています。

壊れたおもちゃを修理するボランティア

おもちゃの「治療」に取り組む荒川区の「おもちゃドクター」たち

おもちゃの「治療」に取り組む荒川区の「おもちゃドクター」たち


おもちゃが壊れるとどうしますか?
新しいおもちゃを買いますか?それとも直しますか?
でも、直すのが難しい場合もあります。

そんな時、ボランティアの「おもちゃドクター」が診察し、
原因を見つけて、治して(修理して)くれるのが、
「おもちゃ病院」です。全国に300カ所以上あります。

取材したのは東京・荒川区の「おもちゃ病院」。
都電三ノ輪橋駅のすぐ近く、区の社会福祉協議会の3階にあって、
週一回水曜日の午前10時半から4時間、開院しています。
修理代は無料ですが、部品補充などのために「200円」かかります。

「おもちゃドクター」たちは水曜の朝、
自分の道具箱を持って、集まってきます。

1人のドクターは
「はじめたきっかけは定年後の暇つぶし。もともと子供の頃から
 おもちゃを自分で作ったりするのが好きだったんです」
と話します。
また「昔からラジオ少年だったけど、働いているときはできなかったので、
 その思いが今かなったわけです」と話す方もいます。

おもちゃ関連の仕事をしていた方は1人いますが、
他は、技術系の人もそうでない人もいて、様々。
共通しているのは「おもちゃが好き」ということ。

荒川区の「おもちゃ病院」がはじまったきっかけは、
「おもちゃ図書館」に「おもちゃを修理するボランティアをさせてほしい」
と1人の方が申し出てきたことだそうです。

東京・中野区にある全国組織の「おもちゃ病院連絡協議会」が
「おもちゃドクター」養成講座を年に2~3回開いていますが、
その講座出身の方の他、荒川でも独自に養成講座を開くなどして、
ドクターの数は今は10人を超えています。

治すおもちゃがない時は、のんびり世間話などしてますが、
おもちゃのことになると皆さん、目つきも会話も真剣です。
おもちゃは種類も様々、壊れ方、つまり症状も様々です。

最近はICを組み込んだおもちゃも多く、残念ながら治せないこともあります。
治せそうですが、経験したことがない症状の場合は他のドクターに相談して、
「ああだ、こうだ」と智恵を出し合ったりしているようです。

道具も自分で作ることがあります。
1人のドクターは100円ショップで防犯ブザーを買ってきて、改造して、
スピーカーのテストをする機械にしました。
別の壊れたおもちゃの部品をうまく転用することもあるそうです。

ただ、「おもちゃを持ってくる時はできれば、
 はずれた部品などは見つけて一緒に持ってきたほうが、治しやすい」
ということでした。

荒川区の「おもちゃ病院」は大体1年間に
500件ほどの修理を受け付けています。
取材した日も、子供たちが親御さんと一緒に、
壊れたおもちゃを持ってきたり、治ったおもちゃを引き取りに来ていました。

30年ほど前に生まれたこの「おもちゃ病院」ですが、
10年ほど前に全国組織が出来てからは、数がかなり増えています。

養成講座を受けたドクターが各地で開業する一方、
「まだ使える。もったいない」という考えも最近広まってきたからでしょうか。

荒川区の場合は週一回ですが、全国各地の「おもちゃ病院」は
開業している場所や曜日、時間も様々です。

ご近所の「おもちゃ病院」が分からない場合は、
「おもちゃ病院連絡協議会」のホームページで一覧が見られますし、
電話で問い合わせもできるということです。

定年退職後の方たちにとっては、
子供の喜ぶ姿が「生きがい」になるでしょうし、
「おもちゃ病院」を利用した子どもたちはきっと
「物を大切にする心」を持ち続けることでしょう。