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放送中

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みんなで楽しもう「電動車椅子サッカー」

人権TODAY

毎週土曜日「堀尾正明+PLUS!」内で8:15頃に放送している「人権トゥデイ」。
様々な人権をめぐるホットな話題をお伝えしています。

みんなで楽しもう「電動車椅子サッカー」

サッカーワールドカップ開幕直前の6月4日、東京・多摩市の
「ウェルサンピア多摩」の体育館で、身体障害者のスポーツ
「電動車椅子サッカー」の体験会が開かれました。

3つの会場とつないで行われた東京の電動車椅子サッカーの体験会

3つの会場とつないで行われた東京の電動車椅子サッカーの体験会


「電動車椅子サッカー」で使うのは直径50センチの大きなゴムボール。
車椅子の足を置くところに、自動車のバンパーのように
半分に切ったタイヤを取り付け、ボールをこれではじきます。
1チームは4人。ゴールの幅は6メートルで、
ゴールをボールが通過すれば、得点となります。

試合は20分ハーフ。バスケットボールと同じ広さのコートで、
ボールをめぐって電動車椅子が激しくぶつかりあいます。
大事なのは車椅子の操作技術と、4人のチームワークです。

電動車椅子サッカーチームによるエキシビションマッチ

電動車椅子サッカーチームによるエキシビションマッチ


もともと電動車椅子を使ったサッカーは、アメリカやカナダで
広まっていたんですが、80年代に日本独自のルールが考案されました。

「日本電動車椅子サッカー協会」には昨年度で37チームが加盟していまして、
この日はエキシビションマッチも行われ、
「関東ブロック」に所属するチームがプレーしました。

「関東ブロック電動車椅子サッカー協会」会長の高橋弘さんは
交通事故で脊髄を損傷しているのですが、

高橋弘さん
『 手動の車椅子は一応こげますが、一こぎ10センチぐらいですし、
 傾斜とかあるとだめです。
 スポーツをすることはあきらめていたのですが、
 電動車椅子に乗って、サッカーができるということを知って、
 これはやるしかない、とすぐに飛びつきました』

と話します。

実際、車椅子の「バスケ」や「マラソン」、「テニス」などは
上半身の機能がかなり残っていないとできません。

しかし、「電動車椅子サッカー」は重度の障害があっても、
わずかに動く手や足やあごなどでジョイスティックを動かし、
電動車椅子を操作することができれば、プレーできるんです。

協会関東ブロックとNPO法人「STAND」が連携して開いた
この日の「体験会」は、携帯電話とインターネットを利用した
中継システムで東京、石川、静岡、の3カ所の会場などをつなぎ、
参加者が交流しながら、行われました。

PK合戦やスラロームリレー、体験試合などが行われ、
電動車椅子に乗るのが初めての人も懸命に操作して、
ボールを蹴っていました。

普段から電動車椅子を使っているという
男の子を連れてきたお母さんは
「いままでスポーツらしいことがなかなかできなかったので、
 良いチャンスかな、と思って参加を申し込みました」
と話していました。

また、普段は手動の車椅子を使っている男の子が参加していたのですが、
お父さん、お母さん、お姉さんと一家総出。

障害のあるなし、障害の程度や種類で競技内容に差はでませんから、
男女の区別も年齢の区別もなく楽しめる「ユニバーサル」なスポーツ、
それが「電動車椅子サッカー」なんです。

スラローム走行で競争!

スラローム走行で競争!


実は来年、日本やアメリカなど世界8ヵ国による初めての
「ワールドカップ」が日本で開かれます。

関東ブロック会長の高橋さんも、ボールの大きさや車椅子の制限速度などを
統一した国際ルール作りに関わってきました。

高橋さん
『 車椅子に乗っている、乗っていないは別として、
 サッカーをやっているものにとっては、
 ワールドカップというのは夢なんです。
 その夢を持った人たちが集まることがやっと実現します』

と嬉しそうに話していました。

これから実行委員会を立ち上げ、会場やスポンサーを探すわけですが、
1人でも多くの人に面白さを伝え、応援して手伝ってくれる「サポーター」を
1人でも増やしたいということでした。

本家ワールドカップのような盛り上がりを期待したいですね。

担当:鳥山穣

<関連情報・お問い合わせ先>
関東ブロック電動車椅子サッカー協会
http://www.geocities.jp/jewfa_kantoblock/