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風邪?と思ってもご用心。風邪と間違えやすい2つの病気

森本毅郎 スタンバイ!

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この時期は、気温が下がって風邪をひいたかな?と思いがちですが・・・きょうは風邪に似た症状だけど、そうではない2つの病気「秋の花粉症」と「マイコプラズマ肺炎」について、それぞれの傾向と対処法は!?「森本毅郎・スタンバイ!」(TBSラジオ、月~金、6:30-8:30)の「日本全国8時です」10月31日の放送で、医学ジャーナリスト・松井宏夫さんが解説しました。

松井宏夫

風邪?ではない!その1「秋の花粉症」

まず花粉症についてですが、そもそも花粉症は長年、同じ花粉が体内に入り続けることで、花粉をやっつけようとする抗体が体の中にでき、アレルギー反応が起きるものです。人によって、反応する花粉は違いますが、くしゃみや鼻水などの症状がでます。反応する花粉は様々で、春の花粉症の場合、スギやヒノキが原因です.。一方、秋の花粉症も増えているんですが、春の花粉症ほど知られていません。秋の花粉症の原因は、ブタクサやヨモギ、カナムグラといった雑草の花粉です。症状が出やすい時期は、大体この時期で、ゴルフやハイキングなど、草木の多い場所へ行く、9月から11月です。秋の花粉症でやっかいなのは、気温が下がる時期なので、毎年の風邪だと思って、風邪薬を飲んで終わらせてしまうことです。 

秋の花粉症の原因はどこにでも。

なんで、秋の花粉症が有名ではないのかというと、春のスギ花粉は、大量に飛んでいる様子が映像があちこちで確認でき、鼻水やくしゃみと結びつけて考えることができますが、秋の花粉はわかりづらい。秋の花粉症の原因となるブタクサやヨモギなどの雑草は、どこにでもあるからです。

花粉症で口がピリピリ!?

そして花粉症で、もう1つ気をつけなければいけないのが、食べ物のアレルギーです。花粉と似た成分が入った食品が原因で、口の周りや口の中の喉の奥がイガイガとかゆくなったり、腫れたりする口腔アレルギーが起きることがあります。ブタクサだと、メロン・スイカ・キュウリなど/ヨモギだと、にんじんやセロリなどです。ただ、不思議なことに、ヨモギの花粉症の人が、ヨモギの葉を食べても反応は起きません。もし、秋の花粉症をもっていて、ピリピリした違和感を持ったら控えた方が良いです。

秋の花粉症の対策は?

現状、対処療法しかありません。抗ヒスタミン薬を、花粉症の症状がひどくなる前に服用することがポイントです。あとは出来るだけ原因となるものに近づかず、マスクとメガネで対応してください。では根本的な治療はないのかというと・・・ありません。春のスギ花粉には、根本的に治すことも可能な「舌下免疫療法」があります。「舌下免疫療法」というのは、「ベロ」の「下」に入れて使う「薬」、舌下錠のものですが、秋の花粉症には、この治療法はありません。秋の花粉症の症状が出ている今、風邪だと済まさずに来年に向けて血液や皮膚反応の検査で原因を把握しておくことをオススメします。

風邪?ではない!その1「マイコプラズマ肺炎」

ここまで花粉症のお話でしたが、この秋もう1つ気をつけたいのが「マイコプラズマ肺炎」いま患者数が急増していて、この時期としては過去10年間で最大の報告数となっています。この秋の時期から、冬まで続く感染症で、今年は流行する兆しがあります。マイコプラズマという名前、聞いたことがあるとは思いますが、いったい何ものなのか、意外と知らない人もいると思います。そもそもマイコプラズマとは、細菌の1種です。肺炎には、肺炎球菌のような細菌が原因で起こる「細菌性」のものがありますが、その一種と考えるよいでしょう。

その症状は?

マイコプラズマ肺炎の初期症状は、「咳」と「発熱」です。ただ、かかると、結構やっかいなことが多いんです。まず「咳」はたんを伴わず、夜眠れない程の激しい咳が出て、発熱が終わった後も長引く・・・その場合、肺や気管支に大きなダメージを受けます。肺炎を起こす人はその1割以下なのですが、ひどい場合は、合併症の恐れも出てきます。脳などを包む膜に炎症が生じる「髄膜炎」や、耳の炎症「中耳炎」や「鼓膜炎」などです。

風邪やインフルエンザと何が違うのか?

そういう意味では早期発見が大事ですが、他の病気と混同するケースがあります。風邪やインフルエンザと間違える人もいますが、間違わないように、みていきましょう。インフルエンザは「突然」高熱や関節痛などが出ます。それに対して、マイコプラズマ肺炎は、2~3日かけてだんだん症状が出てきます。また、2~3日かけて、悪化するという点では、風邪と似ています。ただ、かぜは一般的に2~3日で治り、長引いても徐々に軽くなりますが、マイコプラズマ肺炎は、その後も、症状が長引きます。まとめますと、インフルエンザほど、突然悪化はしていない、けれど、4~5日たっても症状が治まらない場合は、マイコプラズマ肺炎を疑ってください。

治療や予防は?

マイコプラズマが増殖しないようにする、抗菌薬が使われます。抗菌薬は、種類によって違いますが、大体、3日から一週間程度飲んで治します。ただ、マイコプラズマに感染すると、1ヶ月くらいは他の人にうつす可能性があります。特に咳の症状が出ている間は、感染が起こりやすいので、症状が治まっても勝手に薬を飲むのをやめず、必ず医師の指示に従ってください。ワクチンはありませんので、予防として出来るのは、手洗い・うがいです。かかった後はしっかり薬で治療すると共に、十分な睡眠と栄養を摂って安静が基本です。

松井宏夫の日本全国8時です(リンクは1週間のみ有効)http://radiko.jp/share/?sid=TBS&t=20161031080000

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