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柿渋

檀れい 今日の1ページ

女優の檀れいが毎回、その日にまつわる話題や風物詩などを交えてお届けする「檀れい 今日の1ページ」

今が旬の「柿」。
「おいしい果物」というイメージが強いと思いますが、昔は、くらしの中のさまざまな場面で活躍していました。

柿の実からつくる……【柿渋】。
熟す前の柿を砕いたり圧縮したりして、その汁をとり、発酵させてつくる、【塗料】あるいは【染料】です。

古くは平安時代から使われてきたと言われ、日本では、ほんとうにいろいろなものに、
この「柿渋」が使われていました。

たとえば、木でできたもの。
樽や桶、漆器の下塗りといったものに柿渋を使えば、防水の効果があり、木が腐るのも防いでくれました。

また、紙にもよく柿渋を使っています。番傘や、うなぎの蒲焼を焼くときの団扇。
そして、着物の柄を染めるときに使う「型紙」、紙子と呼ばれる紙の衣服にも柿渋を塗ります。
紙の強度を増してくれるので、繰り返し使用するようなものに、よく使われていました。
     
それから、昔は漁師さんたちも、柿渋を使っていました。
いまは合成繊維で作られている漁網ですが、昔は、綿で作られていました。これに柿渋を塗っていたのです。

柿がこんなにも日本人の暮らしの中で活躍していたなんて、驚きですよね。

化学製品が発達してからは、使われることが、めっきり少なくなってしまった柿渋。
しかし、柿渋の文化を守ろう…という取組みをしている方たちや、柿渋から生まれる味わい深い色を愛して、使い続けている染織家の方たちもいらっしゃいます。
皆さんも、おいしい柿だけではなく、日本古来の【塗料・染料】である柿渋にも、ぜひ注目してみてください。


TBSラジオ「檀れい 今日の1ページ」
月~金曜日 朝6時20分頃~放送中です。

ラジオは、AM954kHz、FM90.5MHz。
パソコンやスマートフォンでは「radiko」でもお聴きいただけます。