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金曜日恒例サラリーマンの声(現場にアタック)

森本毅郎 スタンバイ!

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忙しい朝でもニュースがわかる「森本毅郎・スタンバイ!」
(TBSラジオ、月~金、6:30-8:30)
7時35分からは素朴な疑問、気になる現場にせまるコーナー「現場にアタック」。本日3月4日(金)はレポーター近堂かおりが『身内の認知症介護』をテーマに取材しました。

現場にアタックレポーター:近堂かおり
取材の着眼点とインタビューでの表現力に定評あり。

今週は認知症患者の鉄道事故裁判で大きな判決がでました。そんな中、群馬県警は認知症の行方不明者を早期発見しようと、行方不明者の画像の公表を始めました。家族と警察だけで探すのではなく、地域の皆さんの協力も必要ですよね。介護の現場にも限界があります。そこで今日は「身内の認知症介護」について伺いました。

ケース1:90歳を超えている叔母が軽い認知症

同じことを何度も聞くので心配しているが、気持ち的には元気なのでそっと見守っている。叔母は一人暮らしで、実の息子は最近亡くなり、その妻が近くに住んでいてお世話をしている。自分も叔母の様子を見に行ったりしているが、ストーブを倒してしまって火事の恐れもある。今のところは大丈夫なので様子を見ている。

ケース2:実父の自宅介護をあきらめ、施設を検討中

去年9月から同居して、24時間、目離さずにいる。玄関にはセンサーをつけて、外出したらブザーが鳴るようにしてある。症状に波があるので、悪い時はコンビニでお茶などを買い、入り口にあるものを持ってきてしまうこともある。寄りそうなところには、全てお話してあって、何かあったら私に連絡くださいと伝えてあります。その後、お金を払いにいきます。先週、2回続けて転んでしまい、自宅で看るのは限界と思い、施設にいれることにしました。

ケース3:幸い特養が当たり母が入居して3年、お金がかかります

家で看ていたけど、看れなくなって特養に。特養は待ちがすごい。特に女の人はなかなか空かない。たまたま家の近くが当たったので、本当にラッキーでした。でもお金がかかります。要介護2・3だと15万くらい。さらに、おむつなど消耗品と栄養剤は別料金ですからね。母は父の遺族年金が二ヶ月に一回30万弱入りますが、それは全部そっちにいきますよね。

ケース4:介護施設は経営も人材集めも大変。制度だけではムリ

自分の母親も入っていますが、認知症の方が入るグループホームを経営しています。いまは9名のお年寄りを24時間体制で介護福祉士さんたちが看ています。入居待ちもたくさんいるから施設を増やしたい、と思うけど、スタッフはなかなか集まらないし、自治体の予算の問題もあるからなかなか簡単には新設できないんです。介護保険が絡むから、税金が入ってくるから。田舎の町はみんな赤字財政だからね。だから地域の人と共同で何かできないかな、と思ってます。お年寄りが遊びに来られる一軒家とか。制度に頼るだけじゃなくて、制度以外でなんとか出来る方法を考えないとだめだろうね。

 

認知症患者の増加、介護施設の不足、介護費用の負担、介護スタッフの人手不足・・・問題は山積みでなんだか心が重くなる実態ですよね。さらにグループホームの経営者の方は、

「最近、認知症の家族で色んな事件が起こっているでしょ。あれ、分かる。仮に私の嫁さんが認知症になって、自分で面倒看てたら、このまま生かしても何も楽しいことないわけよね。それよりも一緒に死のうかな、となるんじゃないかな。そのころには自分も介護が必要な体になってくるんだから。自分が介護できないようになったら・・・と思ったら大変だと思うよ。」

とも話していたように、老老介護、という現実もありますよね。

高齢化社会はますます進み、不安はますます募りますね。

 

(取材・レポート:近堂かおり)

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