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シルク

檀れい 今日の1ページ

女優の檀れいが毎回、その日にまつわる話題や風物詩などを交えてお届けする「檀れい 今日の1ページ」

10月22日は「絹婚記念日」です。結婚12周年の「絹婚式」を迎える夫婦に、ネクタイやスカーフなどの「絹製品のプレゼントを」、という意図で制定された記念日です。結婚50周年を祝う「金婚式」、25周年を祝う「銀婚式」は知られていますよね。結婚1周年の「紙」=「ペーパー」に例えた「紙婚式」から結婚60周年の「ダイヤモンド婚式」まで、節目、節目となる結婚記念日には、名称が存在します。その“名称にちなんだプレゼント”を、お互いに贈る、または、家族が贈るという習慣が、イギリスを発祥として欧米では一般的だそうです。

この絹婚式の「絹・生糸」は、戦前から戦後、高度経済成長期までの日本を支えた産業でした。群馬県の富岡製糸場が「世界文化遺産」にもなっていますね。特に横浜に港が開かれて以来、絹や生糸は、輸出の主要品目でした。養蚕農家が多くあった、山梨・長野・群馬から八王子に集められた生糸を、横浜港に運ぶために貨物鉄道の横浜線や、道路では八王子街道が作られました。また同時に、絹の「産業」も横浜で発展しました。横浜で作られたハンカチは、品質が非常に高く世界中で評判となり、戦後作られるようになった、シルクのスカーフは、のちにヨーロッパのハイブランドから委託され、生産を行ないました。1980年代のピーク時には、世界のシルクのスカーフの半数以上、7割とも8割とも言われるスカーフが、横浜で作られていました。

生糸の生産のほとんどが中国となったいま、横浜のシルクはどうなっているのでしょう。産業規模は縮小傾向で、ピーク時の1割にもならないそうです。とはいえ、スカーフの細かく、独特なデザインや色を型を使って布を染める、「捺染」という作業は、開港以来150年に渡って受け継がれた、横浜の伝統技術です。デジタル技術を使った染め方が開発された現代でも、伝統的な型を使った手作業によるシルクの捺染技術は世界的に評価が高いそうです。絹婚式の贈り物だけでなく、普段のプレゼントにも横浜のシルクを使った製品はいかがでしょう。


TBSラジオ「檀れい 今日の1ページ」
月~金曜日 朝6時20分頃~放送中です。

ラジオは、AM954kHz、FM90.5MHz。
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