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実物がなくても、ネットだけで合鍵が作れるって本当なのか

森本毅郎 スタンバイ!

森本毅郎・スタンバイ!ロゴ

 

★知らないうちにネットで合鍵を作られてしまう?

「ネットで合鍵を注文して女性宅に侵入した」という事件がニュースになっていました。合鍵を作る場合、実際のカギを持ち込んで作ってもらうのが普通ですが、実際のカギがなくても、「ネットで合鍵をつくる」ということが可能なのか?怖い話なので「森本毅郎・スタンバイ!」(TBSラジオ、月~金、6:30-8:30)の「現場にアタック」で田中ひとみが取材しました。

森本毅郎スタンバイ!

鍵の種類いろいろ

先ほどのニュース、犯人は、住人と鉢合わせになって逃走し、その後自首しましたので、大きな被害にはならなかったようですが、怖い話ですね。でもどうやって合鍵を作ったのか?警察によると「マンションの管理会社を装って訪問し、鍵メーカーと製造番号を記憶してネットで注文した」と供述しているそうです。実物がなくても「番号」があれば、ネットで合鍵をつくれるのか?日本ロックセキュリティ協同組合の鈴木祥夫さんに伺いました。

★メーカー名と鍵番号が分かれば、鍵は複製できる?

日本ロックセキュリティ協同組合 鈴木祥夫さん

「家の鍵に限らず、みなさん色々な鍵をお持ちだと思いますが、鍵の番号というのが個人個人で違う番号になっています。その番号で鍵を作るということは可能な話です。鍵の番号というのは、手元にもった段階でその持ち主、オーナーさんが責任者になるので読み取られないようにしっかり管理をしなければならない立場だと思います。」

メーカーの名前と番号があれば、実物がなくてもネットで合鍵が作れてしまうようです。そんなことが出来て良いのか…。実際にネットで合鍵を作っている株式会社アスティ24の小林裕さんのお話です。

★ネットで複製されてしまう鍵「新鍵」とは?

株式会社アスティ24 小林裕さん

「今回の事件に関しましては、新鍵というものですね。新鍵というのはメーカー名と鍵番号が刻印されているもので、その番号が盗み見されてしまうと、ネットで作られてしまいます。合鍵というのはメーカー名と鍵番号が付いてないもので、合鍵から合鍵は作れないです。漢字で書くと、持って来た鍵を「合」わせて、似せて作る「鍵」で、複製キー・コピーキーのことを合鍵と言います。こちらは、熟練した職人さんがその場で切る鍵で、ネットでは作れないです。」

 

森本毅郎スタンバイ!

ネットで合鍵が作れる?

私達はスペアキーのことを「合鍵」と呼んでしまうのでややこしいんですが…

業者さんの間では、鍵には「合鍵」と「新鍵」というものがあって、お店に直接持っていって複製した鍵は「合鍵」、オリジナルの鍵を作ったメーカーにお願いして作る鍵は「新鍵」と呼んでいるそうです。メーカー名と鍵番号はオリジナルの「新鍵」の方にしかありません。今回の事件の被害に遭った方は、「新鍵」を使っていたので、メーカー名と鍵番号を盗まれたということだったんです(新鍵は、業者によっては、純正キー、マスターキー、親鍵、元鍵などとも呼ばれています)。

となると、普段から「新鍵」を使っていると危ないのでは?ということで、街のみなさんは、自分がどんな鍵を使っているか?聞いてみました。

★あなたの鍵は「合鍵」?「新鍵」?

「普通の家の鍵なんですけど、マンションなんで…、マスターキーかなぁ?たぶん合鍵。管理会社から渡されたんでちょっとわかんないです。」
「おそらく、コピーの鍵だと思います、きっと。もうわかんない、不動産屋からいただいたやつ。
「マスターキーです。だいぶ前から使ってるんで、これが最初のって言われましたね。
「普通の鍵です。セコム入ってるんで普通のです。あとこれは会社の入口と会社の部屋の鍵とか。これはマスターかな?まぁ取られるもんはないから。

みなさん迷っていますが、通常、管理会社や不動産屋が合鍵を作ることはないので、特に指定をしていなければすべて新鍵になっているはずです(新鍵は一家に1本というわけではなく、平均3本)。

気になった方は、自分の鍵を見てみて、「MIWA」「GOAL」「WEST」など鍵メーカーのロゴと5ケタ以上の数字が入っていれば、オリジナルの「新鍵」。「FUKI」「GSS」「GTS」など複製メーカーのアルファベットと3ケタほどの数字が入っていれば、コピーされた「合鍵」ということです(あくまでも簡易的な調べ方なので、書いてあるアルファベットを一度調べた方が◎です)。

というわけで、防犯上は、オリジナルの「新鍵」ではなく、コピー、複製した「合鍵」を使うほうが安心なので、確認して、「合鍵」を作ってください!と言いたいところですが・・・アスティ24の小林さんによれば、「合鍵」を使うという防犯方法は、もう難しくなっているそうです。

★鍵の複雑化で「合鍵」が簡単に作れなくなっている!

株式会社アスティ24 小林裕さん

「最近の鍵はディンブルキーと言って、ギザギザの鍵ではなくてポツポツ穴が開いたような鍵で、街の鍵屋さんでもできないんですよ。本当に熟練された職人さんとキーマシンがあってもズレがあります。難しい鍵はメーカーじゃないと頼めない。昔ピッキング窃盗団が開けた時代がありますので、セキュリティーが高い鍵を使用者が求めてメーカーも複雑に。対策としては鍵の番号を隠すキーカバーを付けて見せない。クレジットカードの番号を他人に見せないのと同じで鍵の番号も自分で守っていかなければならない時代。」

ピッキングを使った窃盗団。よく聞いたニュースですが、その騒動があったあとから、メーカーの作る鍵がどんどん進化していき「数千通り」といわれた鍵も、今では「数百億通り」。

構造も複雑なので街の合鍵屋さんではコピーできず、増やしたい場合はメーカーにお願いする。メーカーにお願いするとそれも「新鍵」になってしまいます。だから「新鍵」を持ち歩いている人が増えてしまっているというわけです。

では、鍵番号が盗まれて鍵が複製されないようにするにはどうしたらいいのか?対策としては「鍵番号を隠すためのキーカバーを付けること」だそうです。最近は、いろいろなキーカバーがでているのでチェックしてみてください。もちろん基本は、鍵を他人に「見せない」「貸さない」「置かない」「預けない」です!

TBSラジオ「森本毅郎・スタンバイ!」は月〜金6:30-8:30放送中。
AM954kHz、FM90.5MHz。
パソコンやスマートフォンでは「 radiko 」でもお聞きいただけます!
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