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続々帰国!外国人介護士は制度が問題!(現場にアタック)

森本毅郎 スタンバイ!

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忙しい朝でもニュースがわかる「森本毅郎・スタンバイ!」
(TBSラジオ、月〜金、6:30-8:30)
7時35分からは素朴な疑問、気になる現場にせまるコーナー「現場にアタック」。本日3月3日(木)はレポーター阿部真澄が『続々帰国!外国人介護士の問題点』を取材しました!

現場にアタックレポーター:阿部真澄
TBSラジオキャスター。
好きな飲み物:ビール!最近は海外のビールにハマっています。

★外国人介護士「ハニー」さんにアタック!

今日は、深刻な問題となっている介護現場の人手不足について。その解決策の1つとして注目される「外国人介護士」に注目しました。まずは、フィリピンから来日して、足立区の「ウエルガーデン伊興園」で 働く37歳の女性、ハニー・バロゾさんに伺いました。

ハニー・バロゾさん
「介護勉強したので、日本に来たい、チャレンジしたい。2009年に日本に来て、 6か月日本語を勉強して、介護福祉士国家試験に向けて働きながら勉強してました。大変でした。途中で帰りたいと思ったんですよ。漢字が難しいなと思って、医療用語とか病名とか、それが難しかった。お陰様で一発でいけたんですね」
ハニー・バロゾさん

写真:ハニー・バロゾさん

日本語がとても上手なハニーさんですが、資格を取って、働くまではとても苦労したそうです。

★一発合格以外はアウト!厳しすぎる日本の制度

海外からの介護士受け入れは、政府間で結ぶ経済連携協定=EPAに基づくもので、今はインドネシア、フィリピン、ベトナムの3か国から受け入れています。EPAで来日して、日本で介護士として働き続けるにはさまざまな難関を突破しなければなりません。

  1. まずは半年間日本語を勉強して、日本語検定2級を取得。
    (これは日本の社会人や大学生と同じレベルの日本語力が求められます)
  2. そして3年間研修生として介護の現場で実務経験を積み、
  3. 3年後に介護福祉士の国家試験を受験して、一発合格しないといけません。

惜しかった人には1年後にもう一度だけチャンスが与えられますが、介護に関する専門用語も入り混じった、日本人ですら合格率60%の問題を、日本人とほぼ同じ条件で解かないといけません。もし受からなかったらどうなるのか、ハニーさんに聞きました。

ハニー・バロゾさん
「受からなかった友達は今フィリピンに。今別の仕事してますね。介護とも関係ない仕事。3年経験があったのに、もったいない。フィリピンではこういう施設は無い。施設で働く介護士は無い。日本に戻りたい、介護の仕事を活かしたいという事なんですね」

介護福祉士の試験に受からないと、強制的に帰国させられてしまうんです。 累計2000人ほどがEPAで日本に来ていて、試験に受かったトータルの人数としては260人ぐらい。 5~600人はもう母国に帰ってしまっているそうです。 それで母国に帰っても、東南アジアにはそもそも介護施設がほとんどないそうです。 日本のように少子高齢化が進んでいないので、大家族制度が顕在。お年寄りの面倒は家族で看るという習慣が残っているといいます。 すると介護の知識は生かせず、母国で全く別の仕事をやらざるを得ない。 つまりせっかく学んだ3~4年が無駄になってしまいます。

★介護の現場は怒っています!

こういった状況について、ハニーさんが働くウエルガーデン伊興園の施設長、杉本浩司さんは、怒っていました。

杉本浩司さん
「そんな貴重な人材なんで帰すんだ。国家資格無くても、いいじゃんって。 私たち施設運営している人間からすると、のどから手が出るほど欲しいですよ。3~4年の経験を持ってる人。 介護のお仕事って平均で離職3年ぐらいと言われているので、それくらい経験を持っている人がいれば、いきなりベテランみたいな存在です。 なんでそれが外国人だと帰らなきゃいけないのっていう。どうにか在留資格を延期していく。 1回でアウトだよじゃなくて。介護のお仕事を続けて、毎年介護福祉の資格にチャレンジしてるんだったらずっと居ていいよって、変えてあげたらいいんじゃないかなってすごく思いますけどね」

外国人介護士と直接接している杉本さんからすると、今後10年で介護士が30万人足りなくなると言われている中、国家資格に受からずとも十分に優秀な人材をなぜ帰してしまうのか…と嘆いていました。

★そしてもうひとつ深刻で根深い問題が・・・

ただ、制度が代わっても、外国人介護士が日本に定着するかどうかは微妙です。というのも、試験に合格しても、帰ってしまう人が結構いるんです。いったいなぜなのか?この問題を取材しているジャーナリスト出井康博さんのお話です。

出井康博さん
「国家試験に合格しても帰る人たちが最近増えている。割合でいうと4人に1人。 帰っても仕事があるんですね。アジアの国はすごく経済発展している。 日本の企業も進出しているので、日本語ができる人材は非常にニーズが高いので、向こうに仕事があるので帰ってしまう。 日本人にとってきつい仕事、いやな仕事は外国の人にとってもそうなんだという前提を持つことが大事だと思います。 対等な立場でいい人たちに来てもらおうという制度を作っていくことが大切だと思います」

日本語検定2級の資格があるので、日本の辛い介護の職場ではなく、母国で通訳などの仕事につく、という方も多いそうです。やはり待遇の改善などが必要なのではないのか?辛い現場の人手不足を助けてもらう、という意識があるのかどうか?介護の現場から、日本の外国人労働者についての根深い問題が浮かび上がってきました。

(取材・レポート:阿部真澄)

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