お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

放送中

放送中


食育で商店街を活性化

人権TODAY

毎週土曜日「堀尾正明+PLUS!」内で8:15頃に放送している「人権トゥデイ」。
様々な人権をめぐるホットな話題をお伝えしています。

食育で商店街を活性化

山口智子リポーターが今回取材したのは、品川区の大井銀座商店街。
空き店舗の有効利用で、街の活性化につなげようと、
ある空き店舗を改装し、「食育」の拠点にしました。
名前は「みんなの食育ステーションIN大井町」で、2年前にオープンしました。

大井銀座商店街振興組合の後藤邦夫理事長は
「食育を取り上げようと考えたきっかけは、
 赤ちゃんを連れたお母さんが居酒屋に入るのを見たのがきっかけです」
と話します。

後藤理事長は「今の若いお母さんは居酒屋で子供と食事をするのか」
とショックを受け、商店街が取り組むテーマとして
「健康な街づくり」を掲げていたこともあって、
「食育」に取り組むことにしたのです。

「食育ステーション」はJR大井町の駅前に伸びる
商店街のほぼ真ん中にあります。
3分の2ぐらいはキッチンのスペースで、
2,3日に1回は講座や教室が開かれています。

料理に取り組むお母さん達

料理に取り組むお母さん達


山口リポーターが取材したのは「母と子のための本当のお食事」
という教室。
4ヶ月から1歳半ぐらいまでの子供がいるお母さんが対象で、
取材した日は7人のお母さんが「カブと車麩の煮物」や
「大根飯」など和食5品を作りました。

中には離乳食として食べられるものもあって、
できあがったら一緒に食べていました。

また、食事のことだけではなく、離乳食の悩みや子育ての不安なども
お母さん同士やスタッフとのおしゃべりのなかで出てきていました。
お母さん達にとっては子育て情報の収集の場にもなっているようです。

品川区内の方だけでなく、電車やバスを乗り継いで
大井町まで来ている方もいたのですが、
「こういう場所はどんな所にもあってほしいです」とか
「友達も増えるし、出かけるきっかけにもなります。
 散歩で来れる距離の人がうらやましいです」と話していました。

一緒にお昼ご飯

一緒にお昼ご飯


キッチンスペースではこのほかに、
「子供が食材について学びながら、料理にチャレンジする」教室や
「中高年のためのメタボリック予防」のための講座も開かれています。

また、新鮮な野菜や、雑穀や無添加の調味料など
健康にこだわった食材の販売コーナーも
「みんなの食育ステーションIN大井町」にはあります。

全面ガラス張りで、中で何をしているのかよく見えるので、
商店街を歩いていて、ふらっと立ち寄ってみる人もいるようですし、
毎週金曜日の夕方市の日は大賑わいだそうです。

教室帰りのお母さん達も商店街の他のお店をのぞいたりしている
ということで、商店街の方々も変化を感じているようです。

「店の前通って挨拶する小さい子とか増えてきてます」という声のほか、
「商店街が一つのテーマを持って情報を発信するという
 イメージができたので、お店が並んでるだけじゃなくていろいろやってる、
 ということを理解してもらえるようになりました」
「自分達も協力して商店街を活性化させよう
 という気持ちにはなりました」という声も聞かれました。

協力するお店の方も多く、
ワインに詳しい方が大人向けに夜のワイン教室を開いたり、
アロマテラピーに詳しい方がアロマの教室を主催したりしています。

また視察に来た事がきっかけで、
「高知県」から新鮮な野菜を宣伝してほしいという相談があり、
今年は、高知県産の野菜を使った料理教室を開き、
高知県産品のPRのイベントを商店街全体でやったそうです。

食育ステーションを運営する「NPO法人 みんなの食育」の理事、加藤雅之さんは

加藤雅之さん
『 今後は、地域の住民とか学校とか高齢者施設とか、
 一緒になって健康によい新しいメニュー開発に
 取り組みたいと考えています。
 商店街が一方的に商品を提供するだけではなくて、
 住民の意向をふまえながら、地元の医療とも一緒に組んで
 新たなものを作っていってそれを飲食店で扱っていけるようにしよう』

ということのようです。

ガラス張りで中の様子が見える「食育ステーションIN大手町」

ガラス張りで中の様子が見える「食育ステーションIN大手町」


「食育」というテーマで地域が盛り上がっていけば、
「食育ステーション」という名前の通り、
地域に根ざした「食と健康の情報発信基地」になっていくでしょう。

担当:山口智子