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放送中

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平均年齢70歳のファッションショー

人権TODAY

毎週土曜日「堀尾正明+PLUS!」内で8:15頃に放送している「人権トゥデイ」。
様々な人権をめぐるホットな話題をお伝えしています。

平均年齢70歳のファッションショー

ファッションショーのモデルをつとめる平均年齢70歳のグループがあります。
名前は「いよよ華やぐ倶楽部」。
福祉事業を行なっている生活協同組合「東京高齢協」の活動グループで、
「いよよ華やぐ」には、「歳をとるにつれ、ますます華やかに」
という思いが込められています。

山崎景子・情報キャスターが取材したのは3月のはじめ、東京・有楽町で開かれた
シンポジウムに「いよよ華やぐ倶楽部」のメンバーが登場しました。

シンポジウムのテーマが「シニアと環境」ということで、この日参加した
「いよよ華やぐ倶楽部」のメンバーは皆「もったいないファッション」。
昔の洋服と今持っているアクセサリーをうまく組み合わせたり、
着なくなった洋服をリメイクして、登場しました。

有楽町の会場で開かれた「いよよ華やぐ倶楽部」のファッションショー

有楽町の会場で開かれた「いよよ華やぐ倶楽部」のファッションショー


この日最高齢は、黒澤近子さんと守田美津子さんで85歳。
守田さんは白いブラウスに黒いロングスカート。
黒の帽子をかぶり、音楽に合わせて、なめらかな足取りでした。

守田さんはガンで胃などを摘出し、目も片方は見えません。
それでも、3年前、82歳の時に「これからの人生、
何か新しいことをしたい」とメンバーに加わったんです。

ショー終了後には元気な声で
「楽しいですし、皆さんから元気をたくさんもらいます」
と話していました。

山崎キャスターは数日前に、練習会場にも伺ったんですが、守田さんは

守田さん
『 身体がこんな状態でも、まだ動くわよ、
 人間生きていけるわよ、というところを見せたいの』

とはつらつとした調子で、話してくれました。

黒の留袖をロングドレスにリメイクして登場したのは繁田秀子さん、71歳。
エアロビクスやプールに社交ダンス、とあちこち飛び回っていますが、
「もっと人生を楽しみたい」と倶楽部に入りました。
リメイクがとても上手で、他のメンバーの分も引き受けることがあるそうです。

「リズムに乗れて、とても素晴らしかったです。輝いてますよ」
と感想を話していました。

また、結成当初から参加している富田晶子さんは、茶色のジャケットに、
クラシックな赤いスカーフ、黒の帽子に黒の靴と上品な感じでした。

富田晶子さん
『 アクセサリーやスカーフ、帽子などをうまく使うことで、古い洋服でも
 全く違った雰囲気になって、こうやって日の目を見させることができるのよ。
 出るたびに緊張しますしね、興奮もしますけど、
 やっぱり終わった後はね、達成感がありますね。
 準備していると、脳の活性化を図っているような感じがします。』

と感想を話していました。

舞台に次々と登場した30人の女性達にに客席からは拍手や、ため息が。
最後に「カーテンコール」もかかっていました。

代表の白石禮子さんにインタビューする山崎キャスター

代表の白石禮子さんにインタビューする山崎キャスター


「いよよ華やぎ倶楽部」は最初はおしゃれが好きな女性数人の集まりで、
服を持ち寄って、自分達だけでファッションショーを楽しんでいました。
代表をつとめる白石禮子さんが、「いつまでも、綺麗で素敵でいたい」
と思って呼びかけたんです。

その小さな集まりに、だんだんシニア向けのイベントなどから
声がかかるようになってきたそうです。白石さんは

白石さん
『 段々やっていくうちに、寝たきりにさせない、しない
 という目的がそこに出てきたんです。
 高齢になって今まで引っ込んでいた人が、ここに出て皆さんと
 お話をしたり、自分がオシャレをすることによって、鬱が治ったとか、
 歩けなくなった人が少し歩けるようになったりしたんです』

と話します。
人に見られたり、見せることで、「生きる力」が湧いてくるようです。

このオシャレパワーをもっと広めようと、「いよよ華やぐ倶楽部」では、
介護事業所などに出向いて、介護が必要な状態の方に、スカーフや
マフラーを巻いてあげたり、お化粧をしてあげるという活動もしているそうです。
もちろん、自分達のショーも見せています。

「いよよ華やぐ倶楽部」には男性会員もいますが、今のところは2人だけ。
恥ずかしがって仲間に入りづらいのかもしれません。

白石さんは「特に団塊の世代の方はオシャレな方も多いので、これから是非
入っていただいて、メンズモデルも増やしたい」と話していました。

また「いよよ華やぐ倶楽部」には、新幹線などを使って、
けっこう遠くから参加している人もいます。

白石さんは

白石さん
『 例えば、香川県でも長く続けているグループがあります。
これからは、各地域単位で、こういう活動が生まれていけばいいですよね』

と話していました。

担当:山崎景子