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放送中

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難民を迎えて、一緒に料理を作る

人権TODAY

毎週土曜日「堀尾正明+PLUS!」内で8:15頃に放送している「人権トゥデイ」。
様々な人権をめぐるホットな話題をお伝えしています。

難民を迎えて、一緒に料理を作る

2008年の12月、中村愛美・情報キャスターが取材したのは東京・豊島区の
生活産業プラザで開かれた「ペルシャ料理とクルド料理の夕べ」。
日本に住んでいる難民の方を招いて、
彼らの自慢の民族料理を一緒に作ろうという教室です。

教室を開いたのは、豊島区を中心に活動する「不登校・ひきこもり研究所」。
安心できる居場所になるフリースペースを地域に作って、社会に戻る一歩を
踏み出す手伝いをするなど、不登校やひきこもりの子供達の支援をしています。

活動を地域の人に知ってもらおうと、様々なイベントも開いていますが、
「料理教室」は毎年、必ず開いています。

子供も大人も一緒に料理

子供も大人も一緒に料理


「不登校・ひきこもり研究所」代表の天野敬子さんは

天野敬子さん
『 食べて美味しいと、みんな幸せな気分になれますよね。
 ひきこもり気味の人も参加しやすいし、あるいは家族の中でも
 普段出てこないパパ、ご主人も一緒に参加したり。
 誰が参加しても楽しいイベントなので』

と料理の良さについて説明していました。

「ペルシャ料理とクルド料理の夕べ」には、ふだんフリースペースに来ている
子供達のほか、その家族や地域の住民合わせて25人が参加して、
難民の男性2人と一緒に、料理を作りました。

これがクルド料理の「ナスのケバブ」

これがクルド料理の「ナスのケバブ」


○ペルシャ料理は、『ソラマメとチキンのご飯』
 そしてそのご飯にかける『ナスのペースト』
○クルド料理は「豆とチキンのあったかスープ」
 そして「ナスのケバブ」

中村キャスターがちょっとびっくりしたのは「ナスのケバブ」。
日本でも知られるようになった「ドネルケバブ」みたいなものを
想像していたようですが、ちょっと違ったようです。

ナスを輪切りして、そのナスに、トマトやタマネギなどの野菜。
それから、豚肉、牛肉に胡椒などのスパイスを加えてこねたものを挟みます。
そして、円を描くようにホットプレートに並べるんです。
真ん中にはピーマンなどの野菜を置いて、一緒に焼くので、
とても彩り鮮やかな料理でした。

参加者は、野菜を切ったり、肉をこねたり。微妙な味付けは本場の方が担当です。
料理の完成が近づくと、皆さん「日本語はどうやって覚えたんですか?」とか
「誰から料理は習ったんですか」といった感じで質問をしながら、味見をしていました。

一人の男性は
「美味しいし、難民の人と知り合える機会はなかなかないので、貴重です」
と話します。

また、一人の女性は
「お料理も楽しく作れたし、色々大変な問題が本当にあるんだなということを
 肌身で感じることができたのも良かったと思います」と話していました。

また「フリースペース」に普段顔を出している女の子は
「去年の料理の企画の時も来たんですが、その時も楽しかったので、
 今回も参加しました。難民の方たちと、ってことでしたけど、
 お料理が間に入ってくれた感じで、すごくコミュニケーション
 することが楽でした」と話していました。

中村キャスターも味わう

中村キャスターも味わう


この日は料理を作る前に、難民に関する法律のことや、
どうして難民になってしまったのか、ふだん日本でどういう生活をしているのか、
といったことの説明を受け、2人の難民の男性の話も直接聞きました。

料理作りが終わった後、参加者の感想を紙に書いて張り出し、
一緒に読みましたが、この女の子は
「色々な方と接するのは楽しかったし、難民の方から聞いた話は
とても自分の中に残りました」と書いていました。

また、他の参加者からは「自分も小さなことで何か難民について発信したい」とか
「明るく生きている姿に勇気付けられました」といった感想が出ていました。

ペルシャ料理を教えてくれた難民の男性は最初言葉数が少なかったのですが、
参加者に声をかけられたり、料理についての質問に答えているうちに、
笑顔で会話がはずむようになり、最後は
「みんな一緒にすごい楽しかった。みんなの気持ちをよく感じます。
本当にありがとうございました」と挨拶をしていました。

中村キャスターも取材だけでなく、
おいしいクルド料理やペルシャ料理も食べて大満足。
いろんな交流が生まれた「料理教室」でした。

担当:中村愛美

<関連情報・お問い合わせ先>
不登校・ひきこもり研究所
http://www.zb.em-net.ne.jp/~hikiken/top.htm