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放送中

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中国帰国者が自ら作った活動の場

人権TODAY

毎週土曜日「堀尾正明+PLUS!」内で8:15頃に放送している「人権トゥデイ」。
様々な人権をめぐるホットな話題をお伝えしています。

中国帰国者が自ら作った活動の場

残留孤児、残留婦人といった中国からの帰国者の多くは
経済的に苦しい生活を送っています。

「帰国後の国の支援は十分ではなかった」として、6年にも及ぶ
裁判になっていましたが、去年、やっと国が新しい支援策を始めたところです。

中村愛美・情報キャスターは、訴訟の原告だった帰国者が中心になって作った
NPO法人「中国帰国者・日中友好の会」を取材しました。
帰国者のこれからの生活を充実したものにしようと、去年の9月に設立され、
今年から本格的に様々な活動を行っています。

活動の一つが、趣味の教室です。
中村キャスターは月2回開かれている卓球の教室を取材しました。

港区スポーツセンターで行われた卓球の教室

港区スポーツセンターで行われた卓球の教室

港区スポーツセンターで行われた卓球の教室

取材した日は東京の「港区スポーツセンター」に、都内や埼玉、千葉、神奈川から、
60代~70代のおよそ20人が集まりました。
中国にいた頃は、職場で熱心にやっていたけど、日本ではやる暇がなく、
久し振り、という方もいましたし、全くの初心者の方もいました。

皆さん「疲れるけど、この日が楽しみです」とか
「年をとったんだから運動しないとね」などと話していました。
卓球の勝負に熱中する方もいましたし、「最近どうしてる?」と
卓球の合間におしゃべりを楽しむ方もいました。

卓球のほかには書道や合唱、太極拳や社交ダンスなど様々な教室があります。
ダンスやパソコンにも積極的に参加しているという男性は
「趣味がないから、色んな活動に参加しています。毎週楽しみです」と話します。

会の理事長をつとめる池田澄江さんは

池田澄江さん
『 裁判の最初の頃の顔と今の顔が皆さん全然違うんです。
来るたび、来るたび、皆さんの顔が生き生きしてきたな、と思います』

と嬉しそうに話していました。

理事長の池田澄江さんに中村キャスターがインタビュー

理事長の池田澄江さんに中村キャスターがインタビュー

一方、池田さんの話では、国の支援は十分とはいえない部分もあるので、
教室の後、「ちょっと困っていることが・・・」と、
生活上の悩みの相談を受けることもあるそうです。

また帰国者は、帰国当初の不十分な国の政策に加え、
その後も生活に追われて日本語を十分学べなかった方も多いので、
ボランティアによる日本語教室も開かれています。

道具を揃えたり、教室の場所探しにも苦労しているのですが、
最近では、卓球のラケットを寄付してくれたり、
場所探しなどで協力してくれる方もいるそうです。

池田さんは

池田さん
『 日本の方に本当に色々手伝ってもらっていて、その人たちのおかげで、
私たちもこのようにできるんです。
これからは、私たちが日本の社会に飛び込んで行きます。
帰国者同士だけでなく、大勢友達を作りたいんです。
そうして、『ほんとの日本人』になりたいんです』

と言葉に力を込めていました。

また、池田さんたちは、「日本社会に貢献もしたい」と、
帰国者が先生になって、中国語の教室も開いています。
また、「中国へ恩返ししたい」という思いから、2008年の四川大地震の後、
帰国者の間で寄付を募りました。
集まった約1700万円で、四川省のある街に小学校が建設されることが決まっています。
「今後も現地とのつながりを大事にしたい」と池田さんは話していました。

取材した中村キャスターは
「池田さんたち帰国者は日中友好の掛け橋になろうとしているんだな」
とあらためて感じたそうです。

運営に協力したいという方は
NPO法人 中国帰国者・日中友好の会
〒110-0016 東京都台東区台東4-23-11 川口工商ビル1階
電話:03-3835-9357
FAX:03-3835-9358  まで。

担当:中村愛美