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放送中

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街中の居場所を目指して

人権TODAY

毎週土曜日「堀尾正明+PLUS!」内で8:15頃に放送している「人権トゥデイ」。
様々な人権をめぐるホットな話題をお伝えしています。

街中の居場所を目指して

障害のあるなし、年齢に関係なく、誰もが気軽に立ち寄れる
「街の居場所」を作ろうと、東京・北区のJR十条駅の近くに
レストラン「ダイニング街なか」が今年の4月、オープンしました。

「ダイニング街なか」は障害者の働く場を作ろうと、地元の特別支援学校の
卒業生やその親、元教師の方たちや支援者が作った株式会社
「ヴイ街なか」が運営しています。

「ダイニング街なか」。2階に「サポート」「カルチャー」があります。 店の前には、「高齢者ふれあい食事会」の案内が。

「ダイニング街なか」。2階に「サポート」「カルチャー」があります。
店の前には、「高齢者ふれあい食事会」の案内が。


障害者の働く場でもあり、地元にある東京家政大学の協力で作った安全、安心な
メニューを出すことで、食育の場も目指しています。

波岡陽子・情報キャスターが取材した日は、ランチタイムに
「高齢者ふれあい食事会」が開かれていました。

「高齢者ふれあい食事会」は、家で1人でお昼ご飯を食べることが多い高齢者に、
外に出て、おしゃべりしながら食事を楽しんで、元気になってもらおうと、
北区が様々な場所で週1回、開いているものです。

「ダイニング街なか」を会場の一つに選んだ理由について、
北区健康いきがい課の峯崎優二課長は

峯崎優二さん
『 障害者が働いているお店ということで、障害者の方とも交流を図れます。
 高齢者の方がいつまでも元気で生き生きと、幅広くいろんな方と知り合って、
 幅を広げていただきたいという願いがこもっています』

と説明します。

食事会では、参加者を前に、スタッフで管理栄養士の秦希久子さんが
メニューの説明をしました。
食材への質問が色々出ていましたし、参加者同士のおしゃべりもはずんでいました。
スタッフが、暑い夏に食欲が出るようにと、ぴりっとした山椒を使ったり、
食べやすいように冷たいソースを使うなどの工夫をしていて、
みなさん残さず召し上がっていました。

「とっても美味しかったです。毎週いっぺん、上げ膳据え膳でいいですね」
と話す女性や、
「夜も来たことあります。色々な創作料理みたいなものが出てきますし、
若い人に、中年に、いろんな方がいらしてるので、雰囲気はいいです」
と話す女性もいました。

十条の街は福祉関係の施設や学校、大学も多い町です。
障害者や大学生、高齢者や子ども連れのお母さん。
誰でも気楽に入れる場所、ふっと息抜きできる場所を
「ダイニング街なか」は目指しているんです。

その雰囲気は働いている障害者のスタッフにも伝わっているようです。
食事会で接客や配膳を担当していた山田のり子さんは

山田のり子さん
『 お客さんと接することができるので、毎日が楽しいです。
 結構顔なじみのお客様とか、いろいろな方が来店されるんで、
 毎日のように声をかけたりとかしています。
 食事がおいしかったとか、また来ますみたいなこと言われると
 嬉しくてたまらないです』

と話します。

この先もずっとここで働けたらいいな、と考えているようです。
取材終了後、この日のランチを波岡キャスターもおいしくいただきました。
涼しげなテラス席もあって、今度はケーキを食べたいとか考えていたようです。

豚肉の山椒焼きや玄米ご飯を波岡キャスターもいただきました。

豚肉の山椒焼きや玄米ご飯を波岡キャスターもいただきました。

レストランと同じ建物の中には、障害あるなし関係なく、
学んだり楽しんだりできるカルチャースクールの「スタジオ街なか」。
そして教育や法律の相談ができる「サポート街なか」もあります。
「ヴイ街なか」は総合的な地域交流の場所を目指しているんです。

「ヴイ街なか」の取締役、樋上照直さんは、

山田のり子さん
『 いろんな方がふらっと立ち寄るようになってきました。
 一方で、会社として、障害者の雇用を確保し、お店を続けていく為には、
 もっともっとお客さんを増やす努力がこれから必要です』

とも話していました。

担当:波岡陽子