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放送中

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仕事も人生もサイドからアクセスする便利屋 こまったら、こまむら

久米宏 ラジオなんですけど

TBSラジオで毎週土曜日、午後1時から放送している「久米宏 ラジオなんですけど」。
9月6日(土)放送のゲストコーナー「今週のスポットライト」では、「便利屋こまむら」代表・駒村佳和さんをお迎えしました。日本でただ1人の女性銭湯ペンキ絵師・田中みずきさんにご出演(2016年8月6日)いただいたご縁で、今回だんな様である駒村さんをお招きしました。

駒村佳和さん

山形県米沢市出身の駒村さんは、「為せば成る 為さねば成らぬ 何事も」の家訓で知られる米沢藩主・上杉鷹山の影響もあって、20代で独立すると早くから決めていました。大学に入ると当時急速に普及し始めたパソコン(ウィンドウズ95)を購入して覚え、2000年からソフトウェア会社でプログラマーとして働き始めます。そして独立…かと思いきや、いきなり180度方向が違う職人の道を目指し、工事現場の足場を組む足場職人に。2年ほどで現場を任されるようになり、30歳になった2007年、ついに念願の独立。ところがそれは足場の仕事でもプログラムの仕事でもなく、便利屋だったのです。その落ち着いたお声や話しぶりとはまるで正反対の出たとこ勝負の人生。「メインの流れに乗れないというか、横からアクセスする生き方です」と駒村さん。でもそれぞれの仕事について伺ってみると知らないことばかりで面白い。

スタジオ風景

外壁の塗り替えや建設現場でよく見るパイプの足場。あれを組んでいるのは大工さんや工務店の人ではなく、足場職人の仕事だったんです。小さなビルなら十数人で、2階建ての一軒家なら1人で全て組んでしまうのだそう。駒村さんは割とすぐに仕事を覚え、2年ほどで7~8人を連れて現場を任されるまでになったんですが、独立は断念します。というのは、足場に使うパイプなどの資材は建設会社のものではなく、全て足場職人が用意するもので、それを揃えて保管・管理するのに億単位の費用が必要なんだそうです。

足場の仕事での独立をあきらめた駒村さん、今できることだけで何かできないかと発想を変え、いきなり便利屋に転身。その時はハンマーがひとつあっただけでしたが、「何とかなるか」と始めたそうです。

こまったら、こまむら

便利屋になって初めての仕事は、網戸の張替え。道具も知識も技術もありませんでしたが、ユーチューブで勉強してやり遂げました。次は家の片付け。その次は一戸建ての庭の草むしり。「草をむしりながら前進していって、ふと後ろを振り向いた時に達成感がありましたね」。仕事って考え方次第で面白くなるんですね。

便利屋の仕事というと個人からの不定期な依頼を待つイメージがありますが、駒村さんへの依頼の半分は法人から。会社にある植栽の手入れとか、アパートの雨どいの掃除とか、不定形の荷物の配送といった仕事が、ある程度の間隔で入ってくるそうです。そしてあとの半分が個人からの依頼。これまで実際にあった依頼はなかなかユニーク。

  • おばあちゃんが祭りのお神輿に乗るためのイスを作ってほしい。
  • 消防車のしくみを調べてほしい。
  • 裏原宿の超人気ブランドの限定品を買うために列に並んでほしい。
  • なかなか借り手がいない駐車場を借りてくれる人を探してほしい。
  • コウモリを追い払ってほしい。
  • 金魚の里親を探してほしい。
  • 野良猫と一緒に引っ越したいのでつかまえてほしい。
  • 金網デスマッチの金網を開けてほしい。
  • 河原に立派な木の根っこが落ちているので拾いに行ってほしい。
スタジオ風景

便利屋への依頼に共通しているのは、法人でも個人でもちょっとした事情があって、ちょっと他人や業者には頼みづらいということ。そのスキマこそ便利屋の出番なんですね。一筋縄ではいかない依頼はちょっとサイドから攻めてみる。そこが便利屋としての腕の見せ所で、自分なりの解決法が見つけられた時にはとても充実感がある。もし自分では手に追えない場合は、知り合いの職人などに仕事を回す。「それも便利屋の仕事」と駒村さん。そうやってネットワークが広がっていくことは、お客さんにもほかの職人や便利屋さんにもプラスですよね。

駒村さんは東京・吉祥寺の銭湯で行われた音楽イベントを手伝った時に、当時まだ銭湯ペンキ絵師の修行を始めて間もない田中みずきさんと知り合い、2013年に結婚。プロポーズをする前にご近所の人に「フィアンセです」と田中さんを紹介したんだそうです。その後、田中さんが銭湯絵師として独立すると駒村さんも一緒に現場に行って、職人時代の経験を生かし、足場を組んでサポートしています。ぴったりの組み合わせです。「こまったら、こまむら」ですね。

駒村佳和さんのご感想

駒村佳和さん

ラジオに出るのは初めてでしたので、事前にシミュレーションしていたんですけど、久米さんの変化球のような質問がたくさん飛んできて、うまくお答えできたか心配です。でも私の話が途中で詰まってしまっても、さすがは久米さんですね。うまくつないでいただきました。

今日はありがとうございました。