ジョルジュ・サンド。本名、オーロール・デュパンは、
一八〇四年、王家の血を引く娘として、パリに生まれました。
十八歳の時、男爵と結婚しますが、飽き足らず、
文学青年ジュール・サンドと合作で小説を発表。
その後、ひとりで小説を書くようになりますが、その時のペン・ネームが、ジョルジュ・サンド。
男装をして社交界に出るなど、華やかな人生を送った人で、
あの、ショパンとも激しい恋に落ちました。
「巨人のオルガン」
著名なピアニスト・アンジェランは少年時代、
偏屈な音楽教師・ジャン先生に連れられて、ある岩山へ行きました。
その時、体験した不思議な出来事が、彼にある力を与えたのです‥‥。
「花のささやき」
まだ人間が生まれる前のこと。そよ風は、嵐の王さまの息子でした。
その役目は、強い風を起こし、地球上の生物を襲うこと。
ところがある時、彼は、可憐なバラに出会ってしまいます‥‥。