お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

放送中

放送中


全国から障害者自主生産品を集めたお店

人権TODAY

毎週土曜日「堀尾正明+PLUS!」内で8:15頃に放送している「人権トゥデイ」。
様々な人権をめぐるホットな話題をお伝えしています。

全国から障害者自主生産品を集めたお店

伺ったのは、JR阿佐ヶ谷駅ガード下に先月オープンしたばかりの
セレクトショップ「賑やかな風」

高知県からはグアバを無農薬で育てて作ったジュースや、他にも北は北海道の
無農薬有機栽培で育てたトマトジュース、南は沖縄のサトウキビだけで作った
黒糖などが売っています。

実はこれ、全て全国の障害者福祉施設で作られたもの。
食べもの以外にも、 京都からは陶器でできた歯ブラシ置き、
長野からはくつ紐など、食べ物以外のものもあるんです。

商品は一種類ずつ県名や施設名がかかれているポップがついていて、
どこで作られているものなのかが分かりやすく並べられています。

全国の福祉施設で作った物を集めてる店のはめずらしく、
なぜこうした店を開こうと思ったか、「にぎやかな風」の店長、
茶谷恒治(ちゃたに・こうじ)さんに伺いました。

茶谷恒治さん
『 福祉施設がどういったものを作っているのか気になって、出向いたり、
 電話して商品を取り寄せたり色々確かめてみた。
 すると、山の方はいい木工製品を作っていたり、
 海のほうだと、おいしい干物を作ったり。
 でも山の方で木工製品を作っても売れない。
 だとしたら東京で売るのが一番いいだろうと思った。
 海のものも海の近くで売るよりは東京で売った方が、
 価値をわかってくれる人が多いんではないかと思った。 』

しかし、 実際に茶谷さんが施設の方に話をすると、数を確保するのが難しい
ということで、最初反応はあまり良くなかったようです。

ですが茶谷さんは、福祉施設の商品が手間隙をかけて作られているので、
品質が良いという点に気づいて、東京で売れば商品の価値がお客さんを通じて
上がっていくと思ったんだそう。

そして全国の福祉施設に電話をかけたり、直接現地に出向いて、説得して、
今回店のオープンとなったわけです。
今は、お店に240種類もの商品があって、目標は倍の500種類だそうです。

この「にぎやかな風」に地元の農産物を使ってレトルトのカレー、
その名も「手しごとカレー」を出している長野県の福祉施設、
第二コムハウス主任の岡田健次(おかだ・けんじ)さんはこう話します。

岡田健次さん
『 県外は茶谷さんの「にぎやかな風」さんのみ。
 茶谷さんがやっているような「にぎやかな風」みたいな所は、
 僕の知っている限りはない。
 そこから広がっていったらありがたい。
 僕ら自身も、障害者の方も、東京で売ってるというだけで、自信につながる。』

作っている人が自信を持てば、商品の質もさらにあがります。
お店にはそうした良い商品を目当てにして、
多いときには一日200人のお客さんが来ます。反応もいいようです。

子供連れのお母さん
『 よく来ます。今日は天然酵母のパンと、乾燥梅を買いました。
 主人がここでライブをさせていただいて、それがきっかけ。
 無農薬のものや、体に健康にいいものを中心に集めているので、
 子供も小さいし、安心して利用させてもらってます。 』
91歳のおばあちゃま
『 ここはゆっくりできるの。 私家帰っても誰もいないから。
 少しの寄付だと思って、買いますよ。 』

店内は、喫茶スペースもありますし、時にはライブスペースとしても
使うことができます。

こうして、お客さんの横のつながりを増やすことも、商品の売り上げにつながり、
売り上げが良くなれば、作っている人の生活もさらに良くなると
茶谷さんは考えているんです。

茶谷さんはこう話していました。

茶谷さん
『 たくさん商品を売って、たくさん福祉施設に利益を出してほしい。
 個人的にはお給料と言うのは、どれだけのお給料の額がもらえたかで、
 どれだけ社会に対して手をつないで言ったかっていう
 数の成績表ではないかと私自身は思ってます。 』

手間隙かけて商品を作るのも「人」、その価値を分かって買うのも「人」、
それをどうつなぐのか、茶谷さんの挑戦はまだ始まったばかりだと言えそうです。

担当:波岡陽子