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子育てボランティアとして児童館でコンサートを開く歌手

人権TODAY

毎週土曜日「堀尾正明+PLUS!」内で8:15頃に放送している「人権トゥデイ」。
様々な人権をめぐるホットな話題をお伝えしています。

子育てボランティアとして児童館でコンサートを開く歌手

今日は子育てボランティアとして児童館などで
コンサートをしている女性歌手を紹介します。

その歌手とはソプラノ歌手の新藤昌子(しんどう・まさこ)さんです。
新藤さんは桐朋(とうほう)学園大学の声楽研究科を出て、
たくさんのオペラ歌手が所属する団体「二期会(にきかい)」の会員になり、
数々のオペラに出演しています。

新藤さんはソプラノ歌手と同時に14歳のお嬢さんを持つお母さんでもあります。
ソプラノ歌手という経歴を生かして毎年児童館や福祉施設などで
コンサートを開いています。

新藤さんは出産直前まで歌手活動を続け、産後一ヶ月ですぐに
歌手活動を再開させるなど仕事と子育てを両立させていたのですが、
子育て中に不安に思ったことがあったそうなんです。

新藤昌子さん
『 自分の手で夫と子育てしたいっていう選択に一回も迷いはなかったし
 望んでやったことであったんですが実際に日々子育てに葛藤していると、
 やはり子どもの成長って言うのはすごい早くて、くるりんって寝返りが
 うてっちゃったり子どもと向き合って育児に一生懸命になりながら
 私自身の成長はあったんだろうかということに、
 やはりすごくあせりと不安を感じるんですね。』

プロの歌手として歌いつづけられないのではないかと不安になっていた新藤さんが、
子育てボランティアとして児童館で歌うきっかけについて話を聴きました。

新藤さん
『 娘が一歳半で児童館に連れて行ったときに、ママたちの悩みを聞いてくれる
 子育て指導員のような方が、ベテランの大先輩の方がいらっしゃって、
 たまたまそれまで歌手として活動していたっていうことを知った
 子育て相談員の方が、せっかく出来たママ友達の前で実際にお嬢さんの前で
 コンサートしましょうよってあるとき提案していただいたんですね。
 じゃあ歌っちゃおうかなと思いまして
 その申し出を受けたことがきっかけとなりました。』

お子さんの前で歌うというお母さんとしても歌手としても
やる気になる機会を得た新藤さん。
クラシックコンサートやオペラを中心に活動していた新藤さんにとっては、
児童館で歌うことはお客さんとコミュニケーションできるという点でも、
歌手として大きな刺激だったそうです。

新藤さんは児童館でのコンサートの時には、家に帰ってお母さんと
子どもに歌って欲しいということから、唱歌や童謡を歌っています。
「読み聞かせ」ならぬ「歌い聴かせ」を進めたいと話していました。

その後、口コミで評判が広がり市内の児童館に呼ばれて母子の前で
コンサートを開くようになります。
さらに、児童館だけじゃなく福祉施設でも歌うようになったそうです。

新藤さん
『 障害を持った生まれた子どもでもみんな同じ子どもだし、
 みんなかわいいんですね。反応も種々様々で、歌い始めたときに
 「うわー上手」っていわれたりするとそういう反応がとても新鮮で、
 やっぱり上手なんてほめられませんからそれがとってもうれしかったりして
 人間って単純で「上手ね」っていわれるとうれしくなっちゃって、
 じゃあもっと歌っちゃうねっていう風に自分も
 ポジティブになっちゃうみたいなところはありました。』

と新藤さんは語ります。

プロの歌手が「上手」ってほめられることはなかなかないので、
児童館で歌うのとは異なる反応に驚きつつ、うれしかったそうです。
そのほかにも聴覚障害者の方から「素晴らしいコンサートだった」という

感想をもらって、改めて歌の素晴らしさに気づくということもあったそうです。

新藤さん
『 お母さんは唯一無二の存在だし、子どもも唯一無二の存在だし
 誰も代わりができないんですね。だから、本当に子どもにとっては
 アナタしか母親じゃないってことに自信を持ってとか、
 それはたぶん自分にも言い聞かせてると思うんですが。
 大変な家事や育児の中にいるんだけれども、がんばっていきましょう
 みたいな、メッセージをこめてお話したりみたいな。
 歌の力で「あー楽しかったって思って欲しいなと』

と語る新藤さん。
地道なこういった活動を大事にしていってもらいたいですね。