お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

放送中

放送中


ひとり暮らしの高齢者や障害者の見守り活動

人権TODAY

毎週土曜日「堀尾正明+PLUS!」内で8:15頃に放送している「人権トゥデイ」。
様々な人権をめぐるホットな話題をお伝えしています。

ひとり暮らしの高齢者や障害者の見守り活動

ひとり暮らしの高齢者や、障害を持った方の
社会的孤立を防ぐ取り組みを永井洋満ディレクターが取材しました。

江東区の、都営亀戸9丁目2号棟には200世帯が住んでいて、
その中のおよそ30世帯が、高齢者や、障害をもった方の1人暮らしです。

その高齢者を見守るために、自治会では3名のメンバーが個別訪問をしています。
この個別訪問は、週に1回のペースで行っています。
それなのに「昨日はお疲れ様!」「腰の具合はどう?」など
訪問先の方の情報が細かく入るのには、ある理由がありました。

自治会長の新藤輝美さんは
「住民同士のつながりを記した 支えあいマップのおかげです。」
と語りました。

見守りについて相談する自治会員

見守りについて相談する自治会員


支えあいマップとは…
(1)何階の何号室は○○さんなどと、
   全ての世帯の名前を書き込み
(2)個別訪問で見守りたい人をAさんとした時、
  「Aさんと仲のいいのはBさん」
  「Aさんは、Cさんの家にでかける」
   などAさんに関する情報を集め
(3)AさんとBさん、AさんとCさんを線で結び
(4)そのBさんやCさんが集まる世帯に印をつけたり、
   交流のある世帯同士を線で結びます。
支えあいマップ

支えあいマップ


できあがったマップに書き込まれた人と人とを結んだ線や印を見ながら、
「Aさんの情報を知るには、誰に聞くべきか?」というのが分かるのです。

もちろん、このマップに書かれた交友関係は、プライバシーに関わる
情報なので、個別訪問の見守りをするメンバーにのみが見ています。

この「支えあいマップ」のほかに、作ったものがあります。
タンブラーの様な容器を開けると、免許証や保険証、かかりつけの病院や
緊急連絡先の情報、メガネに小銭など入っている「見守りツール」です。

見守りツール

見守りツール


もともとは、地震や台風といった災害時に避難所へ行った際、高齢者や、
障害を持った方の医療情報などがすぐわかる為の防災グッズとして配られましたが、
今では急に体調を崩した場合にも役立つツールになっています。

このツールは、置き忘れを防ぐために冷蔵庫に保管してあります。
そして、地元の消防署には、この「見守りツール」が冷蔵庫に入っている
という事を伝えてあります。
「去年、倒れた方がいて、救急隊が来た時に、いち早く冷蔵庫から出して、
何もきかなくてもこれを開いて、その人の情報が全部出てきました。」
と、このツール作りを指揮した櫛野浩一さんはツールの実用性を語りました。

そして、この見守り活動で大切な事について、新藤さんは

新藤さん
『 災害に対しても、何にしてもやっぱり、お隣さん同士、
 住民同士のコミュニケーションがしっかりしていれば、
 安心していられると思います。』

と話していました。

昔ながらの「向こう三軒両隣」の精神で交わす
地域の人同士のコミュニケーションこそが、
1人暮らしの孤立防止には不可欠であると改めて思いました。

担当:永井洋満