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シルバー人材センターの活動で、地域とも繋がりを!

人権TODAY

毎週土曜日「堀尾正明+PLUS!」内で8:15頃に放送している「人権トゥデイ」。
様々な人権をめぐるホットな話題をお伝えしています。

シルバー人材センターの活動で、地域とも繋がりを!

今日は、高齢者のある取り組みについてお伝えしました。

伺ったのは、港区にある「有栖川公園」
朝から15人の高齢者の方達が集まって、公園を掃除していました。

皆さんの年齢は60歳から80歳まで。平均年齢は71歳です。
朝9時に集まって、お昼まで3時間。
時には休み時間もとらずに掃除をされるそうです。

取材にお邪魔したのは12月初旬
ちょうど落葉の季節で、公園のあちこちに山のような落葉が・・・
掃いても掃いても、またヒラヒラと落ちてくる葉を
丁寧に掃除されていました。

この掃除、ボランティア活動ではありません。

「港区シルバー人材センター」の活動の1つで、
きちんと報酬としてお金が支払われる「仕事」なんです。

今年の4月に港区役所からの依頼で、
区立の公園45箇所の掃除をしています。

最初から45箇所もの公園を任されていたわけではありません。
最初は掃除をする場所は少なかったのですが、次第に仕事が評価されて
どんどん増えていきました。

公園の掃除に集まっていた方にお話を伺うと
みなさん「仲間がいて、楽しい!」
「健康になりました!」「仕事があるのはありがたい」と
仰っていました。

皆さんの仕事振りについて、
公園清掃の統括をしている礒貝敏夫さんは

礒貝敏夫さん
『 途中で投げ出すことなく、今日はここまでで良いよねということを
 しないでやってくださるのは、この年代の特性。
 ある程度、年齢のいった方の、責任感の成せる技かなと。
 おあしを頂戴する、「仕事」ですから
 ボランティアとは違うというものを出せるように
 その意気込みを持って仕事に取り組んでいます。』

と話していました。

この港区シルバー人材センターの仕組みですが、まず、会員登録します。
登録は、『港区に住んでいて、60歳以上で健康、
働く意欲があれば誰でも登録出来ます。
人材センターに仕事の依頼がきて、会員に仕事の紹介をする。
会員が仕事を請ける。
人材センターが依頼主からお金をもらい、
そこから会員に報酬を渡す、という仕組みです。

人材センターで、毎月仕事のお知らせを出していて、
会員は自分で希望の仕事に就くそうです。

公園清掃の他に、
家庭の中の仕事。襖の張り替えや、庭の植木の剪定、草取り、
掃除や家事の援助など。
この他に、会社の事務仕事など本当に様々な仕事があります。

現在、港区シルバー人材センターには約1500人の会員がいます。
色々な仕事の経験者がいるので、植木の剪定という特殊なものも、
請けられるわけです。

シルバー人材センターは全国にあります。
東京だけでも各市区町村58箇所。

ただ、問題もあって、最近は民間業者に公園など公共施設の管理を
任せるケースもあり、仕事が減ってしまう可能性もあるんです。

とはいえ、
港区シルバー人材センターの塚田直之さんは
この仕組みの良い点としてこんな話をしていました。

塚田直之さん
『 会員の男性は、以前は自宅と会社の往復だけで、
 地域とは全く接点が無かった。
 会社を定年退職されて、いざ地域に目を向けると何も繋がりがない。
 人材センターに入って、地域での仕事に就いてからは、
 仕事を通じて知人、友人が出来たり、地域にも精通するようになった。
 そういった生きがいも1つあるということもお聞きしています。』

確かに男性は仕事一筋で、いざ仕事を辞めたらやることがないということを聞きます。
このような「仕事」という形だと、行きやすいし仲間も出来て良いですね。

この活動には「健康のため」「仲間作り」「生活の足し」という
3つの要素がうまく含まれているなと思いました。

担当:楠葉絵美