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昼は病院で介護、夜はバレーボール選手!?

人権TODAY

毎週土曜日「堀尾正明+PLUS!」内で8:15頃に放送している「人権トゥデイ」。
様々な人権をめぐるホットな話題をお伝えしています。

昼は病院で介護、夜はバレーボール選手!?

バレーボールのV2リーグ(2部リーグ)で活躍する
千葉県の女子チーム「柏エンゼルクロス」。
この「柏エンゼルクロス」実はただのバレーボールチームではないんです。
普段、こんなことをしているんです。

『 お父さん、まだご飯が残っているんですよ。これ食べましょうか?
 ハイ、、美味しいですか?(何食べても美味しい)
 後一口、これで終わりです(どうもありがとう)はーい』

実は、柏エンゼルクロスの皆さんは全員、病院で「介護の仕事」を しているんです。

この「柏エンゼルクロス」は医療法人が運営する実業団チームなんです。
チームの皆さんは千葉県にある「北柏リハビリ総合病院」で、
入居者の「食事・排泄・入浴」の介助をしています。
「仕事第一」がモットーのチームなので、平日の朝9時半から夕方5時半まで、
他の職員と同じくフルタイムで働きます。
そして仕事が終わったら、白衣からユニホームに着替えて、
バレーの練習をしています。
「昼は病院」、「夜はバレーボール」、なんですね。 

結成して10年。選手は12人いまして、皆20代前半と若いチームなですが、
実は在籍期間が「3年間」と決まっているんです。
その理由について、バレー部の監督であり、病院の人事部長をしている
「本田幸弘(ほんだ ゆきひろ)」さんに聞きました。

本田幸弘さん
『 基本は大学を卒業した選手。社会人として巣立って頂くための
 バレーボールチームです。
 プレーともに介護の仕事をして社会人として巣立つのを練習してもらう
 と言うことで3年間と設定されております。
 で、この3年間と言うのは介護福祉士の国家資格を受験するには
 介護の実務経験が3年必要ということから、生まれております。
 バレーを引退後の何かの道しるべみたいなものができれば
 いいのかなと思っています。』

3年間働けば国家試験が受けられる、というわけなんですね。

ですから、今はまだ選手達は「介護福祉士」ではないんですね。
3年間経験を積んで、将来この道に進みたいと思った時に、
選択肢の一つとして「介護福祉士の受験資格」がありますよ!という仕組みなんです。

大抵は「介護がやりたくて入った」と言うよりは、「バレーがしたくて入った」
人が多いので、最初の3ヶ月くらいはちゃんとした「介護の研修期間」があります。

そして3年間働くわけですが、その後は「およそ2割の選手」が「介護福祉士」の
資格を取ったりなどの、「医療関係」の道に進んでいるそうですよ。

選手達の「働きぶり」を患者さんに聞きました。

患者さん
『 明るいですよ。よくやってくれています。夕飯の前に体操っていうんですか?
 やっていただいているんですけど、お上手ですよ。
『 非常に優しいですよ。車いすって案外難しいんですよ。押すのって。
 急に曲がるとぶつかるからね、そういうところはスポーツ感っというかね、
 機敏ですよね、やっぱり。』

スポーツの経験が「医療現場」で生きているようですね。

選手1年目の「江森圭美(えもりよしみ)」さんと、
3年目で春に引退する「佐藤理栄子(さとうりえこ)」さんに、
これまでの生活と今後について聞きました。

江森圭美さん
『 ぶっちゃげると厳しい部分もあるんですけど、充実した毎日を
 過ごせているので、不満はないです。
 好きなことをやれるのは幸せなことだと思うので。
 今のところはどの職に就くか決めてないけど、介護の仕事の楽しさと言うのも
 ここに来てからわかってきたので、3年後はありえるかもしれないです。』
佐藤理栄子さん
『 最初の3ヶ月、入社後3ヶ月は凄く人の命を預かっているので、
 不安もあったんですけど、今はやりがいを感じているので、楽しいです。毎日。
 できれば病院関係の仕事に就きたいので看護の学校に通いたいと思います』

大変だけど充実しているのが伝わってきますね。

医療機関が持っているバレーボールチームは、全国でも数える位しかないんですが、
介護の人材不足の中、介護に興味がない若者にも
「介護の仕事に目を向けてもらう」いいきっかけにもなればと、
先程の監督の本田さんも話していました。

ちなみにこのチームは徐々に成績が上がってきていて、
ちょうど今「シーズン中」なんですけど、
昨シーズンは過去最高の成績を納めたそうです。

頑張って欲しいですね。

担当:山崎景子