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中延「街のお助け隊コンシェルジュ」

人権TODAY

毎週土曜日「堀尾正明+PLUS!」内で8:15頃に放送している「人権トゥデイ」。
様々な人権をめぐるホットな話題をお伝えしています。

中延「街のお助け隊コンシェルジュ」

今回取材したのは、「街のお助け隊」。

「86歳のおばあちゃんが家を離れて、高齢者施設に入るので、
その家を自分たちが住むために、リフォームしてほしい」
という娘さん夫婦からの依頼を受けて、お助け隊が出動。

みなさんも、網戸を一枚張り替えたい、とか、電球を取り替えたい、とか
生活の中で、業者に頼むほどじゃないけど、自分一人ではなかなか
手をつけづらい事って結構ありませんか?
そういう、生活のちょっとした困りごとを助けているのが
今日紹介する、東京・品川区の中延商店街にある、
「街のお助け隊 コンシェルジュ」。

メンバーは、この中延周辺に住んでいる、ご年配の方達です。
みなさん、かつて水道工事をされていたり、大工さんだったり、
植木屋さんだったりで、とても元気がある方達。
登録者は100人、常時動いていらっしゃるのが、10人ほど。
そして、受ける依頼も、基本的には、街のご年配の方。
月にのべ120件も問い合わせがあります。

どうしてこうしたお助け隊を作ったのか、代表の青木弘道さんは、

青木弘道さん
『 元気なお年寄りが、ちょっと困ったお年寄りを手助けしてあげる、
 そういうシステムを作る、
 本当に体の悪い人は国が面倒見るから、
 ちょっと困った人っていうのは、誰も面倒見ない。
 そういうことで立ち上げたのが、この「街のコンシェルジュ」です。』

と話します。

このお助け隊ができたのは、6年前。
普段は、リフォーム、エアコンの掃除、トイレの故障、畳の張り替えなどを
主に「お助け」しているんですが、中には、息子のお嫁さんを探してほしい、
などという「困り事」もあったそうです。

そんな困りごとも来るほど、中延の街に根付いているお助け隊ですが、
地道な活動を続けて、周辺の住民の信頼を得るのに、
3年もかかりました。

最初、商店街にお店を構えた時は、何のお店かと、通りゆく人は物珍しそうな様子で
外から覗いていただけでした。
そのうち一人、一人と中に入って、サロンのように世間話をしたり、
その中で、仕事の依頼になったり、逆に、お助け隊に誘ったりしていきました。

先ほどご紹介した、お助け隊にリフォームを依頼した青木静子さんはこう話します。

青木静子さん
『 5年前に2階の両部屋をリフォームしました。
 ただその時にどういうところでお願いしていいのか分かりませんでした。
 今回どうしようかと思っていて、コンシェルジュの看板は、前から見ていて、
 何でも引き受けますと書いてあるのを、買い物してる途中に見ていたので、
 じゃあ、まず相談しようと思いました。』

リフォーム業者って、沢山あって迷いますよね。
依頼された青木さんの決め手は、コンシェルジュ代表の青木さんと話して、
来るのも街の方だし、そもそもこの人の紹介だったら、信頼できる、
と思ったことだそうです。

さて、お助け隊で来ていたのは、デパートで販売員をされていた
70歳の池田なつえさん、建設業をされていた72歳の甲斐峰生さん、
そして、水道会社にいらした77歳の大井弘さんの3人。

池田さんと大井さんはこうおっしゃいます。

池田さん
『 お客さんに綺麗にしてくれてありがとうといわれると一番嬉しい。
 やりがいありますよ。そう言ってくださると。
 使ってくれるところがあれば、体の動く限り働きたい。』
大井さん
『 何となく商店街歩いてたらお店があったから、
 どんなお店かと思って入っていきました。
 みんなで仕事やると何となく楽しいよ。』

報酬に関して、代表の青木さんは、
「有償ボランティア」という言い方をしています。

それぞれの生活の中で、できることをできる範囲でやって、
孫とかにちょっと何かをかってあげる程度あればと話しています。
実は、このお助け隊、去年、採算の問題や、
一緒に立ち上げた方の体調不良もあり、活動をやめたんです。
でも、街の人から「ないと困る!」という多くの応援で、
再度、青木さん一人で再開したんです。

そうした必要としてくれる街の人のためにも、
今後はNPO法人格をとって、安定した組織にするのが目標です
と、おっしゃっていました。

定年しても、まだまだ働ける方は、多いです。
こうした元気な年配の方の知恵、力は地域の力にも繋がりますね。

担当:波岡陽子