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足が不自由でも 茶道を楽しむ!

人権TODAY

毎週土曜日「堀尾正明+PLUS!」内で8:15頃に放送している「人権トゥデイ」。
様々な人権をめぐるホットな話題をお伝えしています。

足が不自由でも 茶道を楽しむ!

茶道をたしなんできました。
でも、私が体験したのは、皆さんがよくイメージする「茶道」とは
少し違っていまして、、、
「車いすの方」や「高齢で足が不自由な方」でも楽しめる「茶道」です。

「茶道」といえば「正座」というイメージですけど
それが、「正座」をしなくていい椅子に座って出来る「茶道」もあるんです。

椅子とテーブルを使ったお作法で、「立つ」「礼儀の礼」と書いて、
「立礼(りゅうれい)」と呼ばれています。
織田信長の時代にもあったと言われる「伝統的なお茶の作法」の一つなんです。

お邪魔したのは東京・成城にある「一宮庵(いっくあん)」です。
こちらでは、より和の雰囲気を楽しめるように、一畳くらいの畳の下に、
木製の台を取り付けてテーブルやイスとして使っています。

畳を使った「立礼」なので「畳(たたみ)立礼」と言います。
「一宮庵」では、およそ25年前からこの「畳立礼」の「お茶会」を
開いているんですが、きっかけを「一宮庵」の斉藤宗厚(そうこう)
先生に伺いました。 

斉藤宗厚さん
『 この教室を始めて50年になりますね。
 最初からお出になられている方も、50年経てば皆足腰が弱くなられて、
 でもここには、いらっしゃっりたいと言ってくれるんですね。
 その方たちのために、もっと気軽に立ち寄って頂けるように、
 それで畳立礼というのを考えました。』

きっかけは高齢の方のために始めたそうですが、
畳立礼ならば 「体の不自由な方」でもできると、間口を広げたそうです。

また、体に不自由があると、着物を着るのも一苦労だと思うんですが、
一宮庵では上下に分かれた「セパレート」の着物を着せて貰えます。
私も着てみたんですが、洋服の上から着られて、上は羽織るだけでいいし、
下は巻きつけるタイプだったので、ホントに簡単です!1分かかりませんでした。

先生は『袂があると何か物を取るときにもちょっと手を添えたりなど、
動きが上品になるので、よりお作法を学べるんです。
格好も「茶の道」を学ぶための大事な要素なんですよ』と話していました。

一宮庵では、いろんな方に「茶道」を楽しんでもらうために
至る所に「工夫」を凝らしているんですが、、、
「基本的なお茶の形は崩さない」というこだわりもあるんです。

「畳立礼」は、これまでおよそ100人の方が体験したそうです。
体験した車椅子の女性2人に感想を聞きました。

女性
『 楽しかった嬉しかったと言うことよりも、こういう事もできるんだなと、
 障害を抱えた人でもこういう事が出来るんだなと。
 障害を抱えた方って外に出る機会が少ないので、
 もっと沢山の人に 知ってもらいたいと感じましたね。』

『 着物を着てのお茶というのは車椅子では今後無いと思っていたので
 凄く楽しく嬉しかったです。
 普段車椅子ってことを気にしていないんですけど、
 出来ないことっていっぱいあるんだなと思うことが多かったので、
 一つでも、クリアしたことで、気持ちが軽くなりました』

出来ないと思っていたことが出来たら、勇気沸きますよね!

「茶道」って「正座をしないといけない」と思うので、
足が不自由な方にとっては数あるお稽古や趣味の中でも、
無理だと諦めがちだそうなんですね。
それだけに出来た時の気持ちは「感無量だった」と先ほどの女性も話していました。

また、斉藤先生も「趣味は諦めてはいけない」とこのように話しています。

斉藤先生
『 趣味は絶対に諦めてはけない、災難は本当に困ることなんだけど、
 いつ降りかかってもそれに向きあった時に自分の支えになってくれるのが、
 日頃自分が一番大事にしている趣味であったり、
 文化であったり暮らしの知恵だと思うんですね。
 だから障害にあわれたり、不慮の災難に遭われた方々の
 心の持って行き場のないさみしさとか、つらさとか、そんなことを
 この場所でなにか明るい方向に転じていただきたい。』

趣味で気が紛れたり、助けられることってありますよね。
「辛いときこそ、贅沢かも知れないけど、趣味を続けて
心の豊かさを養っていってほしい」とも先生は話していました。

一宮庵では、月に2、3回の割合でお茶会を開いていますが、
事前予約をすれば、基本いつでも受け付けています。
まずは問い合わせをしてください。
電話番号は 03-3484-5878 
朝8時30分から夕方6時までの間でお願いします。

担当:山崎景子