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放送中

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子供向けの難民シミュレーション

人権TODAY

毎週土曜日「堀尾正明+PLUS!」内で8:15頃に放送している「人権トゥデイ」。様々な人権をめぐるホットな話題をお伝えしています。

「自分が難民になったらどうするか」

難民というとシリアから逃れてきた人たちがよくニュースになっていますが、トルコに避難したシリア人の数は270万人。世界で難民を助ける活動をしているNGOのAAR Japanは、日本の子供たちに同年代の難民のことを考えてほしいという思いからイベントを行いました。自分が難民になったと仮定して、これからどうやって生活していくかグループで話し合って考えるという内容です。

最初の問いは「自分の住む国が戦争になってすぐに逃げないといけません。持っていけるものは7つだけ。必要だと思うものを選んでください」。

どれを持っていく?

どれを持っていく?

「水」「お金」「毛布」「スマホ」などのアイテムが書かれた様々なカードの中から子供たちが選びますが、すぐに逃げなきゃいけないということで、急いで決める必要がありました。

必要なものがないと難民キャンプへの到着が遅れるという設定でしたが、途中で「スマホ」がないために連絡が取れなかったり、「薬」がなくてけがの手当てができなかったりと、本来は5日ほどで到着できるところを10日もかかったグループもありました。

ようやく到着した難民キャンプでしたが、残念ながら満員で入れませんでした。これから先、到着したこの国で暮らすか、別の国に行くか、自分の国に戻るか、子供たちが考えます。

これからどうする?

これからどうする?

子供たちの答え

「到着した場所に住み続ける。だってもう歩きたくないし、学校に行けなかったりしても、とりあえず安心な場所にいられるならそれでいいから」
「私は他の国に移動することがいいと思って、理由はその場所に住み続けてもそれはいったん安心だけど、そこから働かなければいけないし、だったら移動して、少しでも勉強して将来に希望が持てるようにしたほうがいいと思います」

移動しても残ってもどちらもメリット・デメリットがあって、なぜ移動するのか、なぜ留まるのか、子供たちが短い時間で真剣に話し合ってこれからどうするかを決めて、シミュレーションは終わりました。

自分たちの考えを発表する子供たち

自分たちの考えを発表する子供たち

子供たちの感想

「難民たちがとても苦しい目にあっていることがわかりました。もし自分が難民になってしまったら、たぶん苦しくて動けないと思います」
「いつも難民っていう言葉は聞いてたけど、自分が難民だったらってことは考えたことがなかったから、難民をもっと知るいいきっかけになったのでよかったです」

イベントに参加した理由を保護者の方に聞いたところ、夏休みの自由研究で「難民」を取り上げたいというので参加させたという人や、学校で「テロ」について調べることがあったそうで、その流れで参加させたという人、小さいうちから自分の身の回りのこと以外にも関心を持ってもらいたいという考えで参加させたという人がいました。

シリア難民の現状を説明する栁田さん

シリア難民の現状を説明する栁田さん

トルコでシリア難民の支援活動をしているAARの栁田純子さん

子供たち1人1人、いろいろなトラウマとかを抱えてはいるんですけれども、それと同時に日々の生活を頑張って生きてるわけですよね。兄弟ゲンカをしてしまったり。だから本当に日本人の子供たちと変わらないんですよね。その様子を見ていると「難民=かわいそう」というよりも、私はこれからもたくましく生きてほしいなってすごく思うんです。だから悲惨な話ではなくて彼らの明るい未来を信じてるんですよね。

ニュースの記事だけでは伝わりきらない難民の実態ですが、こうした取り組みを通じて心を寄せる人が増えるといいですね。

(担当:進藤誠人)

<参考>
■AAR Japan ~難民を助ける会
http://www.aarjapan.gr.jp/