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デイサービスなのに「学校」!?

人権TODAY

毎週土曜日「堀尾正明+PLUS!」内で8:15頃に放送している「人権トゥデイ」。
様々な人権をめぐるホットな話題をお伝えしています。

デイサービスなのに「学校」!?

学校に取材に行ってきました!
でも、学校は学校でも、生徒の平均年齢は「80代後半」なんです。
中には、認知症の方もいます。

実は、東京・港区にある学校形式を取り入れた「デイサービス」施設で
「おとなの学校・南青山校」と言います。

「学校」ですから、国語・算数・社会・理科・音楽などの授業があって、
デイサービスのスタッフが先生となって教えます。
時間割もありまして、1科目が30分。
朝礼からスタートしてお昼を挟んで4時間目まであります。

授業内容は、国語は「教科書の音読」を、
算数では「2+3」といった簡単な足し算をします。
達成感を味わってもらうために、どの教科も難しくせず、
また、できるだけ生徒さんとの会話が弾むような内容にと、
工夫しているそうです。

もちろん学校ですから、体育の授業もあります。
体育は「外で」というわけにはいきませんが、しっかり体を動かします。
また、「学校」ですからちゃんと「教室」がありまして、
机と椅子を並べて授業は行われます。
しかも、この日は14人の生徒さんがいましたが、「制服」を着て、
授業を受けているんです。
男子は空色、女子は桜色のブレザーを羽織るんです。
「これ着るの?」って最初は、ちょっとはにかんでいましたが、
皆さん嬉しそうでした。

また、「通知表」もあるんですよ。
私が学生のときは、1から5までの「5段階評定」だったんですけど、
「おとなの学校・南青山校」では、
年配の方達におなじみの「甲・乙・丙・丁」で評価します!

とにかく「学校」に徹している訳なんですが、
では、なんでそもそも「学校」という形をとったのか?
「おとなの学校 南青山校」の小山朋亨 校長に伺いました。

小山朋亨 校長
『 高齢者の方々はデイサービスに通うことに対して
 「遊びたい」という思いよりも「勉強したい」という気持ちが
 多いと言う事が、以前アンケートでお聞きしたところ、わかりました。
 それでいっそ「学校」というスタイルをしてしまう事で
 喜んでもらえると考えました。
 学校に対して「楽しかった」という思い出を持っている人が多いので
 高齢者の方に学びを通して元気になって頂きたいと考えています。』

「楽しい」思い出がある場所だったら、よりやる気が出そうですね。
実際に生徒さんはどうなのか?感想を聞きました。

生徒さん
『 国語が大好きなんです。朗読してみんなに聞かせるのが。
 昔は人前で物を言うのがぜんぜんだめだったんですけど、
 ココにきて目覚めたんです。』
『 生活の中で一番生きがいです。勉強?得意じゃなかったです。
 私が女学生の頃は戦争の頃ですから、
 今のほうがいろんなことが 勉強できて楽しいですね。』

女学生時代の話も出てきましたけど、
「忘れていた記憶」を引き出す、いいきっかけにもなっているようですね。

生徒さんのご家族にも話を聞いてみました。

ご家族
『 今日行くのよと、支度が早いですね。化粧もするし、髪も直すし
 はつらつとしています。』
『 脳梗塞で左半身不随なんですが、通う前が表情が無かったんですが、
 にこっと感情が表れて、しゃべる量も増えました。
 計算問題が全問正解だったとか楽しそうに話しています。』

はつらつとしていたり、にこっとしたりすることは、とても大切ですよね。
必ずしも、効果が出るというわけではないですけど、
もしかしたら「認知症の予防とか改善」などにも繋がるかも知れません。

「おとなの学校」は、この「南青山校」の他、関東では「世田谷経堂校」も
開校しています。

夏には埼玉市と世田谷区で開校予定だそうです。
ちなみに費用は、介護の度合いによっても変わりますが、
一日2000円前後です。

若い頃は「もう学校なんてヤダ」なんて思うこともあったかもしれないけど、
年を重ねても、学ぼうと思う気持ちがあるんですよね。
「学校形式」というのは 「アイディア」ですよね。

担当:山崎景子