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みんなで走るユニバーサル駅伝

人権TODAY

毎週土曜日「堀尾正明+PLUS!」内で8:15頃に放送している「人権トゥデイ」。
様々な人権をめぐるホットな話題をお伝えしています。

みんなで走るユニバーサル駅伝

今回取材したのは、今年が4回目の「おおたユニバーサル駅伝大会」
去年、およそ400人が参加した大会です。

出場者は、小学生・60歳以上・視覚障害者・車椅子の方・知的障害者など5人1組。
1人1キロずつ、合わせて5キロをたすきでつなぎます。
そして特徴の1つとして、誰と走るのか、チーム発表は当日の朝行います。

見ず知らずの人と走るのは不安だと思いますが、そこで登場するのが、
研修会に参加したチームマネージャー。

当日発表される5人のチームには、更に中高生の「伴走サポーター」3人と、
大学生・専門学生の「チームマネージャー」2人が加わります。
伴走サポーターは障害がある方の伴走を担当しチームマネージャーは、
チームが仲良くなれるようサポートをする役割と、
チームの目標タイムを決める役割をします。

この目標タイムは速さを競うものではありません。
自分がどう走りたいのかでタイムを決めて、
この目標タイムに、実際のタイムがどれだけ近いかを競います。
早ければ良いというんじゃない訳ではないので、
ですからチームマネージャーの役割が大きいんです。

この日は、日本女子体育大学の教室で大学生6人が
研修を受けていました。

研修会では、
・視覚障害の人は、どこに何があるか、すぐに体で
 覚えてしまうけど、
 『もしかして見えてるんじゃないですか?』といわれるのが、
 実は一番傷つく事なんです。
・車椅子に乗っている理由は、足が動かない以外にも、
 内臓に疾患があるなど人それぞれなので、
 コミュニケーションが大切です。
など、チームをまとめるための注意点の説明がありました。

研修会に参加した大学3年生の前田さんと大学1年生の慎さんは、

前田さん
『 思ってたより難しかった。もう少し簡単にあげられると
 思ってたけど体重をかけないと上がらなかった。』
慎さん
『 小学生がいじることがあると聞いて、自分が見かけたら、
 だめって教えてあげなきゃいけない。
 自分が乗った感想を子供にも伝えてあげたい。』

と話していました。
学生にも大きな発見があったようです。

一方で、講師を務め、「おおたユニバーサル駅伝大会」に
毎回出場しているという視覚障害がある鈴木利幸さんと
今回が初出場という車椅子の千田好夫さんはこう話します。

鈴木利幸さん
『 色々な人と知り合える。
 ほかの障害を持っている人達の悩みや苦しみを聞いて、
 共有できるものは共有し、改善するものは改善して、
 こうしたら、ああしたら、と共に考えていけたらいいと思う。』
千田好夫さん
『 障害者の事を考えなきゃ、ではなくて、
 自分の事として考えてほしい。
 その日集まった人でチームを作るのは斬新だと思う。
 関係作りからはじめるから、お互いに勉強になると思う。
 期待してます。』

普段接点が少ない人同士のネットワークが広がるというのも
魅力の一つです。

この駅伝大会の実行委員長をされている李節子(り せつこ)さんは、
大会を始めるきっかけを、ご自身が在日2世であることで
差別を受けたことをあげています。

そうした「違い」による差別をなくしたい、という李さんは、
年齢や障害の違いを越えたこの駅伝大会について、

李節子さん
『 思い思いの目標、早く走りたいや、ゆっくり楽しみたいなど、
 同じスポーツをやりながらも、色んな目標を持っていいのでは?
 スポーツの楽しみは勝つ物が優秀というのがだいたいのスタンス、
 でも、そうではないスポーツがあってもいいのではないか。
 それでいてちゃんと競技性もある。』

と話していました。

勝ち負けだけがスポーツと言うわけではないですね。

担当:波岡陽子