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買い物難民の為の送迎自転車

人権TODAY

毎週土曜日「堀尾正明+PLUS!」内で8:15頃に放送している「人権トゥデイ」。
様々な人権をめぐるホットな話題をお伝えしています。

買い物難民の為の送迎自転車

「自転車が大活躍」という話題です 

健康のために乗っている人は多いですよね。
その自転車もブームですが、今日取り上げるのは
いわゆる「買い物難民」に大活躍している自転車なんです。

「買い物難民」=「買い物弱者」とも言いますが、
高齢化や過疎化が進む中、日々の買い物に困っている人が増えていて今、
社会問題になっていますね。
「自転車」を使ったサービスを始めているのは
東京・武蔵野市の村山団地中央商店街です。

自転車で家に迎えに来てくれるサービスを始めました。
商店街に「おかねづかステーション」という電話を受ける場所があって、
そこに電話をすれば、自転車で「家」に迎えに来てくれて
「商店街」まで連れて行ってくれる「無料」のサービスです。

この「商店街」の周辺にある「村山団地」は年々高齢化が進んでいて
8千人いる住民のうちの45パーセントが65歳以上と言われています。
まさに「買い物難民」が問題になっている地域なんです。
そこで去年10月からこの自転車の送迎サービスが始まりました。

運転手は酒屋さんや衣料品店などの商店主が交代で務めています。
自転車って普通一人乗りですが、商店街で使われている自転車は
とても特徴があるんです。

前のタイヤ部分がカートになっていて、
2人まで腰掛けられるようになっているんです。
自転車は電動なので、2人乗せても楽に運転することが出来ます。
カートは赤で椅子は黄色、カラフル、目立つんですよ!
わざと目立つように作っていて、というのも、
この自転車お客さんがいないときは、団地内を流しで走っていて、見かけたら、
誰でも、どこからでも乗ることができるようにもなっているんです。

実はこの「村山団地中央商店街」は、買い物難民のためのサービスを
すでに4年前に始めていました。
商店主がご自宅に出向いて、商品を選んでもらう「宅配サービス」です。
こちらも好評で、今も継続中なんですが、
なぜ今回自転車を使った「送迎サービス」もはじめたのか?
発案者で、商店街で衣料品店を開いている 比留間誠一さんに伺いました。

比留間誠一さん
『 やっぱり商店街にきて品物を見て商店主なんかと話をして
 買い物をしたいなという希望が多かったんだよね。
 なんとかお客さんを送迎できるようなシステムが出来ないかな
 と思ってはじめたわけです。
 それから理容とか薬局、美容そういうところは宅配ができないので
 だから商店街一丸になるには、来て頂くことも考えないといけないなと。
 来て頂ければ商店街もにぎわうしね。
 基本的に来られる人には来てほしいなと』

確かに、できるだけ来てもらったほうが、商店街も活気付きますよね。

実際にこのサービスを始めてから、商店街のやる気=モチベーションが上がっていて、
例えばお米屋さんでは、歯が弱い高齢者でも食べやすいように
「柔らかい米」で炊いたおにぎりを作ったり、
魚屋さんでは、一人暮らし用に、魚を無料で焼くサービスを始めたそうです。
利用者皆さんの反応もいいでしょうね?
自転車送迎サービスは1日平均10人前後利用があるそうで、
多いときには一日に27人というときもあったそうですよ。

利用者に感想を聞きました。

利用者
『 商店街にきたら帰り乗せてもらっている、往復歩くと疲れちゃうから
 ちょっと買って持って帰るのは大変なんで、だからすごく助かって
 います。足がどうしようもないときは入り口まで来てくれる、
 玄関の、すごく優しいね!それが最高、商店街は毎日来てますよ。
 そして毎日外に出ると気持ちが 良いわよね。 』

商店街もお客さんも元気になっているようですね。

また、この自転車は、お客さんの送迎が目的だったんですが、
実は他にもこんな役割を果たすようになりました。再び比留間さんです。

比留間さん
『 例えば送迎していて、いつもとお客さんが違うなと感じたときに
 商店主が、包括支援センターに連絡して、このお客さん心配だから
 行って下さいというのをお願いするんだよね。
 これが送迎自転車のこのシステムのもう一つの柱として、
 高齢者の見守りをやって いるということですね。』

見守りも兼ねているんですね。

また、団地内の走っている最中に
「最近あの人、送迎を利用しないな」と思って包括支援センターに連絡したら、
家の中で倒れていたという事もあったそうです。

最近ではみんなが手を振ってくれるそうで、
比留間さんは「町に笑顔が増えた気がする。
ここからもっと元気を 発信していきたい!」と話していました。

人も笑顔も運ぶ自転車なんですね。

担当:山崎景子